作品一覧

  • 東アジア諸国と近代世界
    5.0
    1巻1,980円 (税込)
    大学の研究者や高校の先生方とともに現代の諸課題を歴史的に考える講座の第4弾。 ● 東アジアにとっての「近代」とは何だろうか? ● 「東アジアの秩序」を、欧米諸国はどのようなものと受け止めていたのだろうか? ● 近代の朝鮮は、どのような国家形成を目指していたのだろうか? ● 朝鮮における「独立」とは異なる意味での「自主」とは何だろうか? ● 中国と日本の「両属」は、琉球にとってどのようなメリットがあったのだろうか? ● 江戸時代、琉球は日本の薩摩藩や徳川幕府をどのような存在として見ていたのだろうか?
  • 韓国併合 大韓帝国の成立から崩壊まで
    3.7
    1巻946円 (税込)
    日清戦争の結果、朝鮮王朝は清の「属国」から脱し大韓帝国を建国、皇帝高宗のもと独自の近代化を推進した。だが帝国日本は朝鮮半島での利権を狙い侵食。日露戦争下、日韓議定書に始まり、1904~07年に三次にわたる日韓協約によって外交・財政・内政を徐々に掌握し、10年8月の併合条約により完全に植民地化する。本書は日韓双方の視点から韓国併合の軌跡と実態を描く。今なお続く植民地の合法・不法論争についても記す。 <目 次> 序 章 中華秩序のなかの朝鮮王朝 第1章 真の独立国家へ―1894~95年      1 日清戦争の勃発      2 甲午改革      3 宗属関係の終焉 第2章 朝鮮王朝から大韓帝国へ―1895~97年      1 閔妃暗殺、露館播遷      2 「皇帝」即位の熱望      3 大韓帝国の成立 第3章 新国家像の模索―皇帝と知識人の協和と不和 1 独立協会の結成      2 皇帝のロシア接近と独立協会の反対      3 独立協会の強制解散 第4章 大韓帝国の時代―皇帝統治の現実と限界      1 儒教宗主の専制君主      2 皇帝国の文化 第5章 保護国への道程―日露戦争前夜から開戦のなかで      1 大韓帝国の外交      2 日韓議定書      3 第1次日韓協約の締結 第6章 第2次日韓協約の締結―統監府設置、保護国化      1 欧米の承認、皇帝への強要      2 調 印      3 ハーグ密使事件 第7章 大韓帝国の抵抗と終焉―1910年8月の併合へ      1 一進会と義兵運動      2 南北巡幸と伊藤博文の思惑      3 韓国併合条約の締結 終 章 韓国併合をめぐる論争―歴史学と国際法

ユーザーレビュー

  • 東アジア諸国と近代世界

    Posted by ブクログ

    ある程度(大学入門レベルか)東アジア近代史を勉強した人に少し異なった視点から歴史を読み解くことを薦めた本だと思う。
    この時代に各国が結んだ不平等条約が「不平等である」と認識されたのはいつからで、どのようになのか?琉球の両属関係と現在の領土による国家関係が必ずしも繋がらないのはなぜなのか?このように考えていくと非常に面白い。
    何よりそれぞれの理由がなんというか、良い意味で人間臭いのである。歴史の息遣いとでもいうべきなのだろうか。

    0
    2025年07月06日
  • 韓国併合 大韓帝国の成立から崩壊まで

    Posted by ブクログ

    19世紀後半の列強諸国の東アジアへの関わりから、当時の朝鮮及び日本の立場を説明する。

    長い間中国の所謂「属国」として朝貢体制をとり、正統な中国として見ていなかった清に対し、朝鮮こそ中華思想を継承できる国であると考える非近代的な国家であったようだ。そこに植民地を拡大する列強が侵食してくる。日本にとっては脅威であり、また列強の仲間入りを目指すチャンスでもあったのは確かだ。

    日清戦争、日露戦争、韓国の植民地化は、同じ文脈で語られるが、本書ではそれを含め韓国併合までの日韓両国の条約締結までの背景や史実を淡々と述べてくれているので、読者に正統性の判断を任せているように感じた。

    日韓はよく言われるよ

    0
    2023年03月21日
  • 韓国併合 大韓帝国の成立から崩壊まで

    Posted by ブクログ

    日清戦争から日本による韓国併合までの詳細が分かる。
    日本の学校教育では、韓国との関係をほとんど教えてくれなかった。そのため、韓国側の日本への対応に関して理解が難しい。この本を読むことによりそれらの疑問への解があるていど得られる。朝鮮半島の歴史を知り、日本の植民地となった経過を詳しくしることがなければ日本と韓国の関係を語ることはできない。
    非常に近い隣国である韓国と日本が有効的な関係を築くことは両国国民にとっての幸せであることは間違いない。しかし、それが進むのではなく足踏みとか後退が多い。打開の基本は歴史を踏まえることだろう。

    0
    2022年10月21日
  • 韓国併合 大韓帝国の成立から崩壊まで

    Posted by ブクログ

    日本の戦争への道を考えるときにある種の不可逆的な一線を超えたのは、満州事変だと思う。

    が、そのとき、韓国はどうなっていたのか、日本は韓国を植民地しただけでなく、どのように併合してしまったのか、という疑問がよぎるわけだが、なかなかコンパクトにまとまっていそうなものはなかった。

    そういう中で、新書で読めるこの本を発見して、読んでみた。

    知らないことばかりで驚いた。なんと強引なやり方で、他国を植民地化していったのか。。。。

    自らが西洋諸国に植民地化される恐れの中で、頑張り続け、その結果、自らが植民地主義者になってしまったのだ。自分がやられたこと、やられそうだったことを他国に対して、やっている

    0
    2024年05月26日
  • 韓国併合 大韓帝国の成立から崩壊まで

    Posted by ブクログ

    近年の研究成果を反映しながら、大韓帝国が成立して崩壊していく過程に着目し、韓国併合に至る軌跡と実態を史料に基づき実証的に描く。また、1990年代以降の韓国併合をめぐる合法・不法等の論争についても整理している。
    これまで日本視点での韓国併合論についてはいくつか読んだことはあったが、大韓帝国の視点から韓国併合までの歴史をたどるというのは新鮮で、知らなかった史実も少なくなく、勉強になった。
    特に、大韓帝国や高宗が当初明朝をモデルとした(小)中華思想に基づく国家を目指していて、西欧流の近代国家にいち早く切り替えた大日本帝国と最初から齟齬があったという点は興味深かった。このことを象徴するものとして、日朝

    0
    2023年07月17日

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