作品一覧

  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    4.1
    1巻990円 (税込)
    「非道の独裁者」――日本人の多くが抱くスターリンのイメージだろう。一九二〇年代末にソ連の指導的地位を固めて以降、農業集団化や大粛清により大量の死者を出し、晩年は猜疑心から側近を次々逮捕させた。だが、それでも彼を評価するロシア人が今なお多いのはなぜか。ソ連崩壊後の新史料をもとに、グルジアに生まれ、革命家として頭角を現し、最高指導者としてヒトラーやアメリカと渡りあった生涯をたどる。
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争
    4.1
    1巻814円 (税込)
    日露戦争は、日本とロシアにとってそれぞれにきわめて影響の大きい戦争であったが、客観的になかなか評価が確定していない。戦後一〇〇年にあたり、その地球規模での意味に言及する試みがなされているが、本書は、ロシア近現代史の視点も含めて、戦争の背景・経過・影響を通覧しようとするものである。双方の認識に極端な差があったことが、戦争の帰趨にどのように影響を及ぼしたかを明瞭に伝える。

ユーザーレビュー

  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

    Posted by ブクログ

    スターリン
    「非道の独裁者」の実像
    著:横手 慎二
    中公新書 2274

    スターリンがヒトラーとともに20世紀を代表する独裁者である
    だがヒットラーは死に、スターリンは、その生を全うした
    農民を弾圧し、急速な工業化を成し遂げ、欧米に対抗する力を得たソ連は、反体制派や非協力者をシベリアに抑留して体制を維持した。それは、スターリンの指示によるものだった。

    気になったのは、以下です

    ■スターリンの成長

     ・スターリンとは、鋼鉄の人を意味する。本名は、ソソという
     ・レーニンの片腕となり、革命家として成長していく
     ・レーニンたちは、ヨーロッパの同士と連携して革命を進めてしようとしたが、スターリ

    0
    2024年07月01日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

    購入済み

    ロシアの源流?

    悪の権化といえば思考停止。そんな自分が本人に迫った。実は多くの知識や思想が彼を作り上げていた。必読すべし

    #タメになる

    0
    2023年11月04日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

    Posted by ブクログ

    あらゆる世界史に出てくる登場人物の中で最もヤバイ人「スターリン(鋼鉄の人)」の出生から没後まで。

    私達非ロシア人のぼんやりとした「独裁・粛清・虐殺の歴史的極悪人」と現代のロシア人一般市民との間でどうしてこれ程スターリンの評価に乖離があるのか(未だに人気は高いとか、賛否両論分かれるとか、少なくともシンプルに完全無欠の最大悪呼ばわりされることはない未解決の歴史評価といえる)に一つの納得を与えてくれる実に良いバランスの本。

    敬虔な母に良かれと思って神学校へ進められた美しい詩を紡ぎ比較的優等生といえるグルジア人少年「ヨシフ・ジュガシヴィリ」から体制(少年の彼にはとってそれは例えば神学校だ)への不審

    0
    2022年01月10日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

    Posted by ブクログ

    【スターリンは今もなおロシアと外部世界の間にあって、両者の関係を示す重要な指標なのである】(文中より引用)

    「非道な独裁者」として語られる一方、少なくない数のロシア国民から今なお高く評価されているスターリン。ロシアという窓を通し、スターリンについて、そしてスターリンという窓を通してロシアについて思考を巡らせた作品です。著者は、『東アジアのロシア』等を世に送り出している横手慎二。

    これまで数多くの評伝が数多くの評価と共に著されてきたスターリンですが、近年までに公開された資料に基づき、その評価の幅までをも射程に収めて概観した有意義な作品。スターリンという人物がどのようにロシアにおいて語られてい

    0
    2019年09月13日
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争

    Posted by ブクログ

    日露戦争の勃発した背景や戦争の展開、また日本が勝利した結果によって、日露双方にとってどの様な展開が待ち受けていたのかを分析した一冊です。ロシアのバルチック艦隊が敗れたことは知っていましたが、なぜ大国のロシアがアジアの小国の日本に敗れたのかはまったく知らなかったので本書の分析は為になりました。

    0
    2018年11月17日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!