横手慎二のレビュー一覧

  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

    ロシアの源流?

    悪の権化といえば思考停止。そんな自分が本人に迫った。実は多くの知識や思想が彼を作り上げていた。必読すべし
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    あらゆる世界史に出てくる登場人物の中で最もヤバイ人「スターリン(鋼鉄の人)」の出生から没後まで。

    私達非ロシア人のぼんやりとした「独裁・粛清・虐殺の歴史的極悪人」と現代のロシア人一般市民との間でどうしてこれ程スターリンの評価に乖離があるのか(未だに人気は高いとか、賛否両論分かれるとか、少なくともシ...続きを読む
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    【スターリンは今もなおロシアと外部世界の間にあって、両者の関係を示す重要な指標なのである】(文中より引用)

    「非道な独裁者」として語られる一方、少なくない数のロシア国民から今なお高く評価されているスターリン。ロシアという窓を通し、スターリンについて、そしてスターリンという窓を通してロシアについて思...続きを読む
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争
    日露戦争の勃発した背景や戦争の展開、また日本が勝利した結果によって、日露双方にとってどの様な展開が待ち受けていたのかを分析した一冊です。ロシアのバルチック艦隊が敗れたことは知っていましたが、なぜ大国のロシアがアジアの小国の日本に敗れたのかはまったく知らなかったので本書の分析は為になりました。
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    終章に書かれてあるロシア人のスターリンに対する評価が興味深いです。
    これほど手軽にまとまった形でスターリンについて読めることに感謝。
    追記)最近某政党の最高幹部がスターリンについてインタビューに答えたものを目にする機会があったけど、この本を読んでから見たせいか、「お気楽だな、おい」という感想しか出て...続きを読む
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    有名すぎるソ連の独裁者、その生涯と、その行動に対する分析、国内と諸外国の評価など、多岐にわたる視点から書かれています。スターリンとはどういう人だったのか、なぜあのような判断・行動をしたのか。当時の帝政ロシアからソビエト連邦への変遷の中での人々の思い、希望なども交えつつ書かれていますので、非常に分かり...続きを読む
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    “スターリン”の少年期から晩年に至るまで、様々な研究や論考や史料に依拠しながら、行動と性格、或いは行動の理由と性格形成のようなことも交えて語っているものである。また全般に、「スターリン視点で語るロシア革命と大戦間期と第2次大戦や戦後の通史」という体裁でもあり、非常に興味深い。
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    青年期から殺伐とした革命運動に身を投じた結果、政治における組織論の重要さに早くから気づき、また組織内の敵・味方を峻別する鋭敏な感覚を身に付けていったスターリン。その結果、彼は革命成就後も「社会主義-資本主義」という国家外部におけるイデオロギーの対立を国家組織内部の「体制-反体制」という構図に投影して...続きを読む
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    スターリンの伝記。彼は決して生まれながらの「怪物」だったのではなく、家族を思いやる普通の人間であったことが分かる。
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争
    司馬遼太郎「坂の上の雲」で注目されるようになった日露戦争。しかし、その評価は戦争そのものよりも、秋山好古や東郷平八郎、乃木希典などの日本人物史の背景としての要素が強い。それでは、世界戦争史の中で日露戦争とはどう位置づけられるのか。

    日露戦争をきっかけに塹壕戦や機関銃が登場し、陸軍と海軍の綿密な連携...続きを読む
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争
    二十世紀における最初の大国間戦争であり、日本とロシアが対決した日露戦争について解説した本。日ロ双方の戦史・外交史を用いながら、戦争の背景・経過・影響を概説する。
    本書の最大の特徴は、日露戦争を日本とロシア双方の視点から論じている点である。特に多くのページが割かれている日露戦争の背景(前史)においては...続きを読む
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争
    日露戦争に至る国内外の情勢から戦争過程とその影響と歴史的意義を国内、世界の両面から分析。多くの資料から要点が簡潔にまとめられていて読みやすく、現在にまで尾を引く日露関係、その上流からの流れが良く分かる。
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争
    日露戦争における双方の外交を中心にまとめた本で,どういった世界情勢のもとで戦争が起きたかを知るには参考になる。
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争
     日清戦争とともに華々しい勝利を遂げた日露戦争であるが、では、なぜ、明治維新が起きて間もない日本が、超大国ロシアに勝てたのかを分析した本である。20世紀において世界各国で帝国主義を掲げて、植民地を求めて他国との戦争が勃発した時代であったが、当時列強諸国に遅れて発展した日本が勝利したのは不思議である。...続きを読む
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    やはり人を中心としての歴史の方が分かりやすいので
    大河ドラマは人気なのだろうか。

    本作はスターリンの一生を当時の情勢を含めて(多分)さらりと紹介している。
    (側近や条例など、掘り下げようとすればもっと分厚い本となるだろうが、初心者にも手に取りやすい一冊であった)

    出生年代が不確かだったり、父親疑...続きを読む
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    ソ連という国に興味を持って購入。スターリンを通してロシアを理解するという趣旨には叶っていると思う。個人的には独ソ戦の顛末なども学べて良い本だと感じた。
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争
    日露戦争

    日本が帝国主義に傾倒する1つのきっかけとして、良く認知されている日本国史上有名な戦争の1つ。

    秋山好古の騎兵隊。
    秋山真之の「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」
    東郷平八郎のバルチック艦隊の撃破。
    乃木希典による203高地の攻略。

    戦争としては多くの戦役があり、有名な人物、言葉が飛び交うが...続きを読む
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    基礎的な知識があることを前提とされているが、それでも読みやすい良書だと思う。
    淡々といろんな側面からの考察がなされているが、それがゆえに「非道の独裁者」感がマイルドになっている感じもある。
    それがあっても、勉強になった。
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争
    日露戦争に至った時代背景、開戦、そして終戦までの流れをまとめた本。七章だが、戦術的な点は五章、六章と少な目。それよりも時代背景やこの戦争がどういった位置づけだったのかなどが纏められている。少し残念なのはこの戦争が終わった後、両国がどうなったのかについての記載まとめが最後少ない点だろうか。バランスとし...続きを読む
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像
    スターリンという人物ほど評価の分かれる人はいない。しかも、ソビエト連邦を率いた独裁者だけあって経歴の謎の部分が多い。
    本書はスターリン関係の研究や書物を幅広く取り上げ、スターリンの経歴や評価について紹介されている。

    読んでて、スターリンの人生の中でのポイントと思われるのは、まずはグルジアに生まれた...続きを読む