刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機

刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機

880円 (税込)

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藤原道長が栄華の絶頂にあった一〇一九年、対馬・壱岐と北九州沿岸が突如、外敵に襲われた。東アジアの秩序が揺らぐ状況下、中国東北部の女真族(刀伊)が海賊化し、朝鮮半島を経て日本に侵攻したのだ。道長の甥で大宰府在任の藤原隆家は、有力武者を統率して奮闘。刀伊を撃退するも死傷者・拉致被害者は多数に上った。当時の軍制をふまえて、平安時代最大の対外危機を検証し、武士台頭以前の戦闘の実態を明らかにする。

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刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年11月28日

    平安時代最大の対外危機である刀伊の入寇について、内と外の視点、前と後の視点から検証し、「海の日本史」の一端として描く。
    日本史の教科書の脚注にちょびっと書かれていた記憶があるだけであまり具体的なイメージを持っていなかった刀伊の入寇が、古代から中世に移り変わっていく中での、特に軍制史的な観点から一つの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月08日

    平安時代最大の対外危機について、要因となった当時の東アジア情勢や国内の政治状況を踏まえ、武士台頭以前における王朝軍制の特質を検討する内容。内向きの対外認識の醸成過程や、武士論ともいえる内容も含み、参考になる視点も多い。

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    Posted by ブクログ 2022年04月05日

    対外戦争とまでは行かないが平安期の外国からの侵入にたいしての考察。「武者の世」への視点、東アジアから見た視点など様々な考察が興味深い。

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    Posted by ブクログ 2022年03月18日

    元寇以前の最大の海外からの武力侵攻である「刀伊の入寇」、日本政府(王朝政治)はどう対応したのか?
    当時の東アジアの状況説明から入っている(結論から言うと、都に知らせが届いたときには既に撃退していたのだが)

    まあ、朝鮮半島との「ややこしい歴史」の一部というか、当時はもっと深刻にややこしかったんだなと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月07日

    平安時代に海の向こうからの進攻があった。それが「刀伊の入寇」である。九世紀の新羅進攻、十一世紀の刀伊来襲、十三世紀のモンゴル襲来が我が国が迎えた対外危機であった。刀伊は東夷であろうと言われている。高麗が女真族に圧迫を受けていた時代である。高麗から刀伊と言われていた女真族が朝鮮半島を通って日本を襲撃し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月04日

    源平のようないわゆる武士が出てくる少し前の時代がどうなっていたのか、が目新しかった。
    ところどころ、文章が読みにくいなと思った。

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    Posted by ブクログ 2021年09月21日

    1019年藤原道長の時代。対馬、壱岐と北九州が女真族に襲われた刀伊の入寇。平安時代最大の対外危機から浮き彫りになる武士台頭以前の兵の姿。

    日本史の教科書では脚注のレベルだとう刀伊の入寇。恥ずかしながら知らなかった。封建の世よりも前。武士階級が台頭する以前の異国の侵攻。

    当時の中央政府の狼狽と貴族...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月04日

    平安時代が国際関係、特に東アジア緊張関係が強くなっていた時期だった。唐の弱体化に伴う朝鮮半島の混乱が日本に影響を与え、外から内への外交政策の転換が図られていた最中の事件。
    その後の夷狄感を醸成させ、武士の世の到来を予感させる大事件だった。

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    Posted by ブクログ 2021年08月30日

     題名どおり、1019年(寛仁3年)、対馬・壱岐、北九州沿岸が外敵に襲われた「刀伊の入寇」を取り上げた書である。
     事件そのものについては史料に基づき具体的に論じられているが、より広い射程の下で、本事件の政治的・軍政史的意義や後世への影響が論じられているので、一般読者にとっては、そうした見方、観点こ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年09月18日

    最後まで興味深く読めた。
    永井路子さんの「この世をば」でチラッと出てきた時に気になったものの、調べることもなく、今になって良い本が読めました。
    日本の外交姿勢が1000年以上経ってもあまり変わらないような気がしてしまって、何といったら良いのやら。

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