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「円朝の落語通りに書いて見たらどうか」と助言された二葉亭四迷は日本初の言文一致小説『浮雲』を生んだ。初の女流作家田辺花圃と同門だった樋口一葉は、最晩年に「奇跡の14ヵ月」と呼ばれるほどの作品を遺した。翻案を芸術に変えた泉鏡花と尾崎紅葉の師弟。新聞小説で国民的人気を得た黒岩涙香と夏目漱石。自然主義の田山花袋と反自然主義の森鴎外。「生活か芸術か」を巡る菊池寛と芥川龍之介。12人でたどる近代文学史。
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Posted by ブクログ
章ごとのテーマの設定が面白く、そこにそれぞれ2名だけに焦点をあて扱うことで見えてくるモノがあって面白い。
2名の選び方も面白く、円朝と四迷とくれば「ああ、文体構築の話だな」とピンと来ますが、涙香と漱石を並べられると接点が思いつかない二人で、「新聞小説」というキーワードでようやく結びついて「なるほど!」といった感じの。
他には一葉と田辺花圃(お互い切磋琢磨した女流)、紅葉と泉鏡花(師弟)、花袋と鴎外(自然主義と反自然主義)、菊池寛と芥川龍之介(正反対の親友)…とどれも面白い着眼点!
最後にかなりザックリですが現代に繋がるまでの近代文学史の話もふれていて、読みやすく面白い1冊でした。
巻末の索引と主要参考文献の詳細な一覧も流石です。便利。
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