作品一覧

  • 日本近代文学入門 12人の文豪と名作の真実
    4.3
    1巻990円 (税込)
    「円朝の落語通りに書いて見たらどうか」と助言された二葉亭四迷は日本初の言文一致小説『浮雲』を生んだ。初の女流作家田辺花圃と同門だった樋口一葉は、最晩年に「奇跡の14ヵ月」と呼ばれるほどの作品を遺した。翻案を芸術に変えた泉鏡花と尾崎紅葉の師弟。新聞小説で国民的人気を得た黒岩涙香と夏目漱石。自然主義の田山花袋と反自然主義の森鴎外。「生活か芸術か」を巡る菊池寛と芥川龍之介。12人でたどる近代文学史。
  • 日本ミステリー小説史 黒岩涙香から松本清張へ
    3.5
    1巻968円 (税込)
    江戸後期、大岡越前の裁判小説が人気だったように、日本人は元来、謎解きが大好きだった。だが、ポーの「モルグ街の殺人」にはじまるミステリーが受容され、国産の推理小説が定着するためには長い茨の道が必要だった。黒岩涙香による本邦初のミステリー、探偵小説でデビューした泉鏡花、『新青年』と横溝正史、社会派という新ジャンルを切り開いた松本清張や「日本のクリスティー」仁木悦子まで、オールスターで描く通史。

ユーザーレビュー

  • 日本近代文学入門 12人の文豪と名作の真実

    Posted by ブクログ

    文学史を時系列通りに辿っていくというよりも、テーマを絞って掘り下げていく本である。
    黒岩涙香について知ることができて、良かった。

    0
    2020年02月20日
  • 日本近代文学入門 12人の文豪と名作の真実

    Posted by ブクログ

    文体をテーマに三遊亭円朝と二葉亭四迷を取り上げるというようにテーマごとに2人ずつ取り上げて合計12人、代表作を中心にその人生を描いている。最後が菊池寛と芥川龍之介である。それぞれの作家の文学史に持つ意味がまざまざと浮かび上がってきて、とても面白かった。これらの作家を巡る人々や時代の様相や別枠のトピックスもまた興味深い。芥川などを読みふけった学生時代を思い出して、ちょっとなつかしい気分になった。

    0
    2019年10月19日
  • 日本ミステリー小説史 黒岩涙香から松本清張へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    江戸後期の大岡政談、『バーナビー・ラッジ』『モルグ街の殺人』などの海外ミステリ、黒岩涙香の翻訳・翻案などミステリー小説の歴史を辿る。

    色々面白くて良かった。知らないミステリも多かったし、『モルグ街の殺人』より前の作品についての話や明治の翻訳・翻案小説についての話が面白い。
    ただ、仕方ないないけど、色んなミステリのネタバレが多い…。

    0
    2025年10月05日
  • 日本近代文学入門 12人の文豪と名作の真実

    Posted by ブクログ

    12人の文豪を2人1組でまとめることによって両者の様々な繋がりを見ることができた。
    知識が全くない私にとっては一人ひとり単独の人物として認識していたが、この本を読んで作家が互いに影響し合い、自分の主義を醸成していく背景までも知ることができた。

    0
    2025年10月02日
  • 日本近代文学入門 12人の文豪と名作の真実

    Posted by ブクログ

    同時代の二人を比較しての文学論。具体例も多く、楽しく読むことができました。
    個人的に近代文学が好きなんで、漱石あたりから芥川までが興味深かった。黒石涙香って、あんまりしらなかったけど、面白かった。『岩窟王』とか『ああ、無情』って、黒岩の訳なんですね。今でも、時々使うなあ。

    0
    2024年07月13日

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