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  • アメリカの政党政治 建国から250年の軌跡
    4.3
    1巻968円 (税込)
    アメリカの民主・共和の二大政党は、世界の中で極めて異質だ。両党は、地域の政党組織の連合体に過ぎず、党首、恒常的な綱領、党議拘束もない。他方で、地方政治家、政府高官、裁判官など隅々にまで浸透し、いずれかの党派であることが当然視される。両党は法によって優遇されてもいる。本書は、支持層・基盤を変えながら二大政党が制度化していく歴史を辿り、大統領を中心に語られてきたアメリカ政治の本質を描く。

ユーザーレビュー

  • アメリカの政党政治 建国から250年の軌跡

    Posted by ブクログ

    アメリカは最も有名な二大政党制の国でありながら、その政党は、我々が想像するような「政党」とはかけ離れた、世界でも特異な「柔らかい」政党システムであり、我々日本人の常識をもってするとしばしばその実態を見誤ってしまう。本書は、序章にてアメリカの政治システムについて基本的な解説を丁寧に行い、読者に簡単な前提知識を与えたのち、第1章から第5章にかけて、建国からトランプ政権に至るまでの250年のアメリカの歴史における各政党のあり方と変化について解説する。
    私は本書を読む前から、アメリカの政治システムについて基本教養レベルの知識を有していたが、例えば「今はリベラルである民主党は、かつては奴隷制を肯定し南部

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    2024年04月24日
  • アメリカの政党政治 建国から250年の軌跡

    Posted by ブクログ

    アメリカの政治に対する解像度はあがったけども、やはり根本的に知らないわからない世界なので、書かれていたことの3割もわかってない気がする…

    また読むべきだなと

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    2021年03月25日
  • アメリカの政党政治 建国から250年の軌跡

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アメリカの政党は建国と憲法制定の時点で、政治の担い手として想定されなかった。党派の存在は共通善の実現を妨げるからだ。それでも連邦派と共和派が登場し、共和派の一党支配を経て民主党とホイッグ党による競争が始まる。以後19世紀末までに、二大政党は社会に深く浸透し「政党の時代」が訪れた。市民は支持政党を持つようになる。南北対立の際、共和党が奴隷制への反対政党として成立した。当時、奴隷一人を五分の三人として数えた。南部は奴隷を自由人にすることで、選挙人配分の基礎となる州人口を増やしたい。1861年からの南北戦争は、黒人奴隷解放のため白人が戦った。戦争は連邦が勝利し、リンカンは奴隷制を廃止する。20世紀に

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    2020年12月21日
  • アメリカの政党政治 建国から250年の軌跡

    Posted by ブクログ

     穏健な二大政党制が、分極化することで、現実への対応ができなくなった。
     やはり、こうしてみると、中選挙区制のダイナミズムを失ったことが、日本の政治の劣化に繋がったことを再認識する。
     
     ただ、それにしても、歴史を紐解いてみると、二つの政党のイメージが時間をかけて固まってきたことに。

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    2021年04月25日
  • アメリカの政党政治 建国から250年の軌跡

    Posted by ブクログ

    アメリカの政党政治の淵源から現代までの過程が分かる本。

    例えば、以下のようなことが良く分かって良い学びになった。しかし、新書だからか遊びが無く、中々読み進まず、読み終わった頃には疲れ果ててしまった。

    ・建国者たちは党派制に反対していたが、連邦政府にどこまで権限を認めるかで、連邦派と共和派で対立したとこから党派制が始まる
    ・南北戦争の北部は、共和党のリンカーン大統領。このため、統一後も南部は民主党を旗頭として黒人解放に抵抗。この頃は、共和党の方が進歩的 
    ・しかし、100年前と比べて大統領選における民主党・共和党の支持基盤が真逆になっている。共和党は徐々に財界と結んで保守的に、民主党はリベラ

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    2021年04月17日

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