科挙 中国の試験地獄

科挙 中国の試験地獄

1,012円 (税込)

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かつて中国では、官吏登用のことを選挙といい、その試験科目による選挙を「科挙」と呼んだ。官吏登用を夢みて、全国各地から秀才たちが続々と大試験場に集まってきた。浪人を続けている老人も少なくない。なかには、七十余万字にもおよぶ四書五経の注釈を筆写したカンニング襦袢をひそかに着こんだ者もいる。完備しきった制度の裏の悲しみと喜びを描きながら、試験地獄を生み出す社会の本質を、科挙制度研究の権威が解き明かす。

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科挙 中国の試験地獄 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    めっちゃ面白かった
    この発行年なのにすごく文章が読みやすい 硬い感じが全然無くてスイスイ読める
    科挙って具体的にこんなことをしてたのかという本
    途中挟まれる小話豆知識面白い

    0
    2025年11月05日

    Posted by ブクログ

    今も版を重ねることがよく分かる面白さ。1,000年以上前の時代から続いた仕組みで、「優秀な人材を広く遍く見出す」との建前で、貴族体制の解体を行ったというのが「なるほど」のポイント。

    0
    2025年05月16日

    Posted by ブクログ

    ◯とても面白かった。科挙の制度に関する説明だけかと思いきや、それを深掘りして中国の時代及び文化的背景にも触れつつ、後序として我が国における試験地獄も考察している。
    ◯さらに、文章がうまく実に読ませる。どんどん読める。リズムも良ければユーモアもある。科挙試験でも受けたら中々良い文章を書くとして、中の円

    0
    2025年05月08日

    Posted by ブクログ

    学問が極まると、その筆致にユーモアが自然とにじみ出てくるものなのだろうか。
    あらゆるものを調べつくしたからこそ、このようなおかしみのある描写が可能なのだと思う。
    タイトルを見て、糞まじめな内容だと思っていた向きは、ぜひこの碩学の一流のユーモアを感じてもらいたい。
    中公新書の数ある名著の中でも個人的に

    0
    2024年05月16日

    Posted by ブクログ

    宮崎市定が書いた『科挙』という題の書籍には二つあり、一つは筆者が出征前に書いて、たまたま金庫に保管されていたのが戦災を免れ、前後に出版され、今は絶版しているもの。もう一つは、初代の内容に満足のいかない筆者が改めて執筆し直した内容で出版されたもので、即ち本書。後者には、区別するために副題「中国の試験地

    0
    2024年01月11日

    Posted by ブクログ

    試験制度と聞くと、やはり一番、科挙が有名じゃないかと思います。
    官使登用制度として1300年以上の歴史をもつ制度は、世界に類をみません。
    本書を私が読んだ理由としては、中国で現行実施されている大学入学試験(高考)を考察する上で、
    科挙制度が、どのように影響しているかという点を理解したいと思ったからで

    0
    2017年10月01日

    Posted by ブクログ

    高校時代に人から薦められて読んだ。科挙について書かれた名著である。科挙についての詳細が事細かに書かれている。驚いたのは当時のカンニング技術。命懸けのカンニングだね。

    0
    2017年05月14日

    Posted by ブクログ

    県試、府試、院師、歳試、科試、郷試、挙人覆試、会試、会試覆試、殿試

    世界一過酷な試験とされる科挙には、上記の試験が存在する。清時代にはすべて行われていた。試験地獄と言われるだけのことはある。

    殿試を首位で通過すると「状元」と称せられる。人生で最高の栄光を勝ち得たことになり、小説の主人公にもよく状

    0
    2013年04月17日

    Posted by ブクログ

    あまりにも煩雑な試験、怪異現象など面白い話題が豊富に盛り込まれている。受験制度の功罪を考える上で必読。

    0
    2013年04月15日

    Posted by ブクログ

    さすがに宮崎市定先生の著作である。巻頭で言っていたとおり、筆者の私情は極力避け、事実関係だけをたんたんとドキュメンタリー・タッチで書き進めている。
    そのため物語としても読み応えがあった。
    宮崎先生の著書はいたるところで引用されており信頼性の高さも伺い知ることができる。
    ぜひ宮崎先生の他の著書も見てみ

    0
    2012年03月27日

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