作品一覧

  • アメリカ自動車産業 競争力復活をもたらした現場改革
    3.7
    1巻858円 (税込)
    長期停滞を余儀なくされたアメリカの自動車産業。小型車開発の後れや金融子会社の不振により、2009年にはGMが国有化されるに至った。しかし、新生GMは改革を推し進め、2011年には世界最大の自動車会社に返り咲いた。電気自動車の開発やシェールガス革命も追い風である。この強さは本物なのか。競争力の源泉である工場現場を調査し、品質管理や意識改革の成功と限界を明かす。企業人必読の書。

ユーザーレビュー

  • アメリカ自動車産業 競争力復活をもたらした現場改革

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    京都産業大学経営学部教授の篠原健一(1967-)による、労使関係を軸にしたアメリカ自動車業界論。

    【構成】
    第1章アメリカ自動車産業 国際競争力と労使関係
     1 アメリカ自動車産業復活の足音
     2 世界自動車産業のなかでのアメリカ・ビッグ3
    第2章アメリカの非能力主義・日本の能力主義
     1 アメリカにおける職務給の実態
     2 アメリカにおける変動給の具体的形態
     3 日本の賃金制度の概要
    第3章アメリカにも年功制がある? 先任権の及ぶ領域
     1 アメリカにも年功制がある?
     2 先任権の発展史
     3 改革と先任権
    第4章チーム・コンセプトという日本化 トップダウン経営の限界
     1 チーム・コ

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    2014年11月24日
  • アメリカ自動車産業 競争力復活をもたらした現場改革

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    アメリカの自動車産業がどのような経営改革をしたのか?と言うよりも、ほぼ全編に渡り人事賃金制度や労使関係に焦点が当てられており、個人的には望外に勉強になった。

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    2014年08月31日
  • アメリカ自動車産業 競争力復活をもたらした現場改革

    Posted by ブクログ

    アメリカ合衆国の現代労働史。『アメリカ自動車産業』というタイトルに偽りがないわけではないが、「アメリカ合衆国の自動車産業で働く近代的産業労働者(プロレタリアート=ブルーカラー労働者)の労働動態」が主題であり、本書では経営についてはそれに付随する範囲内で述べられている印象を受けた。

    1952年に「アメリカにとって良いことは、GMにとっても良いことだ」と述べたのはGM会長にして国防長官のチャールズ・ウィルソンであった(本書13頁)。1914年のフォード主義誕生以来、アメリカ合衆国は自動車と、自動車を使わずには生活できない現代社会を築き上げてきたのである。

    その自動車産業で働くアメリカ合衆国のプ

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    2020年05月17日
  • アメリカ自動車産業 競争力復活をもたらした現場改革

    Posted by ブクログ

    アメリカの自動車会社の労働者の働き方や価値観がうかがわれて、非常に勉強になった。と同時に日本人の「働き方」についても考えさせられた。昨今の「働き方改革」は改悪であって改善ではない。特に「同一労働同一賃金」の導入が本当の改善になるのかは、はなはだ疑問である。結局は、社会保障制度維持のための「働かせ改悪」に過ぎない。そこそこ充実感をもって各自それぞれの幸福感を維持できるように社会のベクトルを向けるようになる日はいつ来るのだろうか。

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    2020年04月18日
  • アメリカ自動車産業 競争力復活をもたらした現場改革

    Posted by ブクログ

     自動車産業から見た労使関係の日米比較論。一般的に「実力社会」「競争社会」のイメージが強いアメリカだが、それはホワイトカラーの話。組み立て工場などで働くブルーカラーの世界では「平等主義」「年功序列」が徹底されており、それがアメリカ自動車産業の復活を阻害しているという。即ち、労働者間の格差をなくすため、組合側は「同一労働、同一賃金」の原則に固執し、成果による賃金の差異化を拒否してきた。また労使対立の結果、管理職である職長の権限を規制するため、移動や昇進は「年功」(先任権)に拠ることが協約で定められた。その結果、現場のモチベーションは上がらず、柔軟な人事配置も難しい状況に陥っているという。こうした

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    2019年07月24日

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