小説作品一覧
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2.5【目次】 第1章 私を叱り、育ててくれた巨人軍 ●長嶋茂雄 私を引退に追い込んだホームスチール事件 ●王貞治 世界のホームラン王を育てた2人の師匠 ●川上哲治 現役時代からの確執と感謝 ほか 第2章 達人たちの神業――投手編 ●杉下茂 絶対ストライクゾーンに投げなかった「元祖フォークボール」 ●稲尾和久 巨人の伝統と誇りを粉砕した鉄腕 ●金田正一 巨人ナインが“金田天皇”を認めた理由 ほか 第3章 達人たちの神業――野手編 ●吉田義男 なにかと私と比較された、阪神の牛若丸 ●張本勲 正論を貫き続ける、日本球界一筋の安打製造機 ●落合博満 もう一度監督として革命を起こせ 第4章 西武監督時代――意識革命の主役たち ●江夏豊 プッシュバントで攻略した天敵 ●秋山幸二 日本刀の特訓で40HR、93打点の大爆発 ●工藤公康 ドラフト会議の席で指名を決めた「坊や」 ほか 第5章 ヤクルト監督時代――“万年Bクラス”大化けの原動力 ●若松勉 「缶ビール事件」で生まれ変わった小さな大打者 ●チャーリー・マニエル 「二度とお前を使わない」で奮起した赤鬼 ●森昌彦 選手を育てられなかった名参謀 ほか 第6章 新時代の達人候補たち ●佐々木朗希 163キロの怪物は“大谷二世”になれるか ●阿部慎之助 指導者として巨人野球を厳しく教える ●大谷翔平 二刀流復活を阻むケガ体質と肉体改造 ほか
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4.0絶望の底から救ってくれた君との世界が、ずっと続くと信じてた――。漫画家の真治に、映画化の話が舞い込む。だが、突如病に倒れ「このままでは視力を失う」と医者に告知される。漫画家が見えなくなったら終わり、とベランダから身を投げようとするが、生まれつき聴覚障害をもつ女性・響に助けられる。二人の不思議な共同生活が始まるが......。
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-【書籍説明】 地下世界に広がる聖なる火種の村。村人達は古くから伝わる教えにより、自分達を『劣った者』であると信じて質素な生活を送っていた。そんな中、村一番のおてんば少女エイミーは窮屈な生活と教えに疑問を抱き、同じ思いを抱く青年シルヴァンと共に、真実を知る為の計画を立てる。それはこの地下世界からの脱出、すなわち想像だにしなかった世界への大きな一歩だった! 教えで村人達を縛る大司祭やその息子である聖職者ハロルドとドミニクほか、エイミーを取り巻くユニークな登場人物の描写も見逃せない、臨場感のある冒険ストーリー。 【著者紹介】 銀河忍 児童書作家。子どもの頃からファンタジーが大好きで、少年少女に向けた物語を中心に小説やその小説にちなんだ挿絵を描いている。「大人も子供も楽しめる作品を広めていきたい」という想いから、主にファンタジーを手がける児童書作家として活動中。
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-【書籍説明】 荒野を駆ける賞金稼ぎの主人公、アルフィーが出会ったのは1人ぼっちの女の子。彼女と共に星のきらめく常夜の世界で繰り広げる冒険ファンタジーです。 空に輝く無数の星。人々はその星と星をつないで、星座を作ったと言います。星の形を神話の神様にたとえ、星のような無数の物語を語り継いでいったと。 そしてそれを聞いてはまた空を見上げ、英雄達に思いをはせていたと。 だからでしょうか。人々がいつの時代になっても、星を見ることをやめないのは。 そしてそれはこの世界でも同じで、人々は困ったとき、迷ったときに空を見上げ、頭上に輝く星達を見ては神様に思いをはせるのです。 空に浮かぶ星々はいつでも輝いて、人々を見守ってくれているのですから。 この物語は、そんなきらめく星が瞬いている空の下、とある荒れ果てた荒野から始まります―――。 【著者紹介】 銀河忍(ギンガシノブ) 児童書作家。イラスト作家。子どもの頃からファンタジーが大好きで、少年少女に向けた物語を中心に児童向けの小説やその小説にちなんだ挿絵を描いている。 「大人でも子どもの心を忘れずに楽しめる作品を広めていきたい」という想いから、主にファンタジーを手がける児童書作家として活動中。 デビュー作は「Noir Grand Guignol 第一幕 終焉の調べ」2019年まんがびと刊行
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-【書籍説明】 土方歳三は東京地検の公判部検事である。 刑事部の捜査検事が起訴した連続殺人事件の裁判を担当することになった。 夫が我が子を虐待死させるのを手伝った女、融資先を窮地に追い込んで自殺させた銀行員、 轢逃げ事件をもみ消した大病院の院長、同級生をリンチして殺してしまった女子高校生が、次々と殺された。 ネット上で、「正義の執行者」と名乗る人間が「処刑した」と宣言した。 警察と捜査検事は、「正義の執行者」が野口健司であることを突き止め、逮捕、起訴した。 だが、歳三の鋭い勘は野口の自白に嘘を感じた。 真犯人は他にいる! 歳三は、刑事部に再捜査を求めたが、刑事部長伊東甲子太郎は頑として撥ねつけた。 公判部長の清河八郎も起訴取消しを許可しない。 野口の弁護士山南敬助は情状酌量を求めるばかりで、野口の無罪を主張しない。 歳三は検事生命を懸けて、法廷において真相を明らかにする決意を固めた。 弁護士近藤勇、犯罪心理学者沖田総司らの協力を得て、歳三は検事の使命を果たそうとする。 【目次】 四件の殺人 連続殺人 正義の執行者 サイコパス ネットのヒーロー 再捜査拒否 殺人の動機 処刑宣言 無罪の主張 検察側の証人 プロファイリング 真相究明 秋霜烈日
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3.723の国と地域で翻訳決定! 芥川賞受賞作 【2025 国際ブッカー賞ロングリスト】【2025全米図書賞・翻訳文学部門ロングリスト】に選出! 23の国と地域で翻訳決定。話題沸騰の芥川賞受賞作がついに文庫化! 「私の身体は生きるために壊れてきた。」 井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。 両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、有名私大の通信課程に通い、しがないコタツ記事を書いては収入の全額を寄付し、18禁TL小説をサイトに投稿し、零細アカウントで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」と呟く。 ある日、グループホームのヘルパー・田中に、そのアカウントを知られていることが発覚し――。 【文庫版の特徴】 ・ルビを大幅に増やしました。 ・著者が執筆にあたり大きな影響を受けたと語る『凜として灯る』の著者・荒井裕樹氏との往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」(「文學界」2023年8月号)は、大変話題となりましたが、今回新たな書簡を特別付録として追加し、全文を巻末に収録しました。 単行本 2023年6月 文藝春秋刊 文庫版 2025年10月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 マイクロノベルを200本収録。 ※ 固定レイアウト(画像)です。 「言葉」 言葉を溜めていたコップを、肘をひっかけて割ってしまった。生活や仕事や読んだ本の中から美しい文言を選んで少しずつ蒐集していた。床に散らばったそれらをあらためて見ると、どれも私の立ち振る舞いとはかけ離れたものばかりだと気づき、硝子の破片を拾いながら涙が止まらなくなった。 「観覧車」 巨大な観覧車があり、車輪の直径は視認できないほど長い。搭乗者は、地上を離れ街や山を見下ろし空を越え、やがて宇宙へ出る。1周するのに約1.2万年かかるため、道程の1%にも及ばないところで人の寿命は尽きる。遠い時間を経て、再び地球に戻った"帰還遺体"は、丁重に埋葬されるだろう。
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4.2神様たちの御用を聞いて回る人間──“御用人”。ある日突然、フリーターの良彦は、狐神からその役目を命じられた。膝を壊して野球の道を諦め、おまけに就職先まで失った良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり……!? 特殊能力もない、不思議な道具も持ってない、ごく普通の“人間”が神様にできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。けれどそこには、確かに神々の「秘めたる願い」があった。
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-「少女レベッカ」の続編と言ってもよく、「少女レベッカ」の場合とおなじように、女性としての自覚にめざめてゆく一人の少女の心理過程が現実的なさまざまなエピソードとともに語られていく。ただ前作とちがい、それらの出来事は、レベッカ自身の手記や回想という形で描かれ、記述がいっそう内面的になっている。後半には、青春期を迎えた十八歳のレベッカが登場して、繊細な感受性をたたえた、静けさと内省を愛する一人の女性に生長していく。作者は、米国フィラデルフィアで生まれの作家で、英米の若い世代から熱狂的に迎えられ、やがてその名はひろく世界に知られるようになった。
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-原題は「サニーブルック農園のレベッカ」…ほこりだらけの田舎道を、旧式な馬車が、がたごと揺れながら走っている。馬車の窓から黒い髪の少女が乗っているのが見える…そういう情景がバックとなって、空想家で、たいへんな情熱家でもあるレベッカの、少女時代から、しだいに女としてめざめてゆく過程を描いた物語だ。発表されるとすぐ評判となり、『若草物語』とならんでアメリカ家庭小説の古典として、いまなお愛読されている。女史は米国フィラデルフィア生まれの作家で多くの児童文学を書いたが、幼児教育にも力を注いだ。
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4.0「物語の原型」、誰もが知る、かぐや姫と5人の求婚者、帝が繰り広げる異世界譚を、「まるで僕が書いたような物語」と語る大人気作家が敬意をこめて抱腹絶倒・大胆不敵に新訳した画期的必読古典。 かぐや姫×森見登美彦! 1000年以上も読み継がれる「物語の原型」を 竹林をこよなく愛す当代の人気作家が現代語訳! 翁がある日、光る竹の中に見つけた可愛らしい小さな人。やがて絶世の美女に成長したかぐや姫は、言い寄る求婚者たちに無理難題を課す。恋に破れ去る男たち、そして、「その日」は近づく――千年以上も前に書かれ、読み継がれてきた異世界譚を、竹林に並々ならぬ思いを寄せる作家・森見登美彦が現代語訳した必読の一冊! 竹取物語とその現代語訳にまつわる舞台裏をたっぷり語った講義「作家と楽しむ古典 僕が書いたような物語」、竹林の中へ入り込んだ幼少期の原体験からはじまる文庫版のための書き下ろしあとがき「生きていることのふしぎ」も収録。 【もくじ】 竹取物語 全集版あとがき 千年の失恋 特別収録 講義「作家と楽しむ古典」 僕が書いたような物語 文庫版あとがき 生きていることのふしぎ 解題 大井田晴彦
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3.0「僕のつま先を車で轢くという遊びをしていた父をモデルに書きました」 大好きな母、ふんわりしたおばあちゃん、無二の親友――。 守りたかった。離れないでいてほしかった。 これは、傷を抱えたぼくが「笑い」に出会い「夢」へと走り出す物語。 岡山県の小さな田舎街。小学生のぼくは、理不尽で自分勝手な父に振り回されてばかりだった。自分の心と大好きな母を守るため、勇気を出し父にある言葉をぶつける。純粋な願いを聞いた父は改心すると思っていたが……。苦しくて悔しいのにどこか笑える家族の日常を描いた、「かが屋」加賀翔の初小説! 「なぜか、涼やかな風が吹きとおった。 うつむくと胸もとに、 ビール缶みたいな穴がまんまるく空いていた」 いしいしんじ 「私もこの絶望を知っている。悔しくて恥ずかしくて、それでもまた期待してしまう。そして当然に裏切られる。 少年には憐れみも情けもいらなかった、笑いとなることだけが救いになった。 自然をかき分けて歩き続けた日々を、カエルのぬいぐるみと一緒に抱きしめたい」 吉澤嘉代子 「理不尽な父の言動に早く大人になるしかなかった少年が、生きる。 苦しくて、優しくて、悲しくて、笑えて。 岡山の鮮烈な言葉がざくざく刺さる、とてつもない小説です!」 東 直子 「読みだした時は、相方だからか照れ臭かったのですが、 気付いたらいつの間にか、悲しくなったり、思わず吹き出したり、ムカついたり。 皆、幸せになって欲しいです」 「かが屋」賀屋壮也
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3.8芥川賞受賞作&30万部のベストセラー 世界各地で翻訳続々! 最高に不穏な仕事×食べもの×恋愛小説! 解説:一穂ミチ 「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」 真面目で損する押尾は、か弱くて守られる存在の同僚・芦川が苦手。食に全く興味を持てない二谷は、芦川が職場で振る舞う手作りお菓子を無理やり頬張る。押尾は二谷に、芦川へ「いじわる」しようと持ちかけるが……。どこにでもある職場の微妙な人間関係を、「食べること」を通してえぐり出す芥川賞受賞作! 共感が止まらない! 「わかりすぎてえぐい」職場ホラーNo. 1 サイコホラー小説? ミステリー小説? それとも恋愛小説? 不思議な感覚で読めた小説です。(文教堂横須賀MORE’S店/矢部直利) 喉の奥に詰め込んだ言葉や感情を吐き出したくなるような気持になった。(くまざわ書店サンシャインシティアルパ店/河口茜) 表紙・タイトルのほっこり感と内容とのギャップを、ぜひもっともっと多くの方に感じてもらいたいです。(明屋書店喜田村店/高橋杏奈)
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4.3「怪異は、現象と解釈によって成り立つんだよ、深町くん」 人の嘘がわかる耳を持ち、それゆえに孤独になってしまった大学生・深町尚哉。 なんとなく受講した「民俗学2」のイケメン准教授・高槻になぜか気に入られ、 怪異に出会うとついテンションが上がってしまう彼の「常識担当」として助手をすることに。 高槻のもとには、奇妙な事件が次々と持ち込まれ――? このアパートは、幽霊物件?! 隣の空き部屋から聞こえる奇妙な音の正体は…。 ――「第一章 いないはずの隣人」 ふと気づくと、周りにいつも針が落ちている……。これは呪い?それとも…。 ――― 「第二章 針を吐く娘」 肝試しに出かけた少女が消えた。しかし数日後、彼女は帰ってきた。足の裏はきれいなままで…。 ――「第三章 神隠しの家」 ちょっぴり残念なイケメン准教授と、常識担当の大学生の凸凹コンビが 民俗学の知識を使って、怪奇事件や都市伝説の謎を「解釈」する軽快なミステリ、開講!!! イラスト/鈴木次郎
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-この世界には魔法使いが存在し、何人もの魔法使いが惨殺される事件が起こっていた。 日比野ヒカルは、母に捨てられ、アル中の父親と暮らす高校生だった。 ある日、ヒカルは父親に置き去りにされ、借金のカタとして、無邪気で残酷な魔法使いヤクザ・更夜さんの元で働くことになる。 女装をするヤンキーや編み物好きな寡黙な巨人、 更夜に異常に執着する警察キャリアや関西弁を喋る使い魔など、破天荒で厄介な人たちに振り回されつつも、ヒカルはヤクザの雑用係として働いていく。 だが、更に魔法使い連続殺人事件にも巻き込まれていき―― ※BLではありませんが、ブロマンス要素(男性→男性への激重感情)があります。
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-自分の身の上と文学仲間の動静を綴る傑作。 ――庄太の一枚看板みたいな私小説は、いまだに彼の頭へこびりついており、忘れた時分に作品も発表している。今後共、世間にもて囃されるようなものは覚束ないにしろ、片隅でコツコツ書いて行きたい、あぶれ者の自慰行為に似た執念は、相当のようであった。―― プロレタリア文学が一世を風靡し、短い文芸復興期を挟んで、戦争文学が主流になっていく戦前・戦中期。どの波にも乗れず、講演の抄録や短い文芸批評、地方紙の埋め草原稿などで糊口をしのいでいる小川庄太は、東京でやっていけなくなると故郷の小田原に戻り、実家が持つ物置小屋で寝起きしていた。やがて、他人のものに手を出すまでに困窮し、軍隊に入るか、牢に入るか、というところまで追いつめられて……。 自分と家族の身の上を縦軸に、文学仲間の動静を横軸にして淡々と綴る見本のような私小説。宇野浩二、中山義秀、田畑修一郎、火野葦平らが変名で登場し、文壇の裏事情が垣間見える傑作。
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4.2「死王が生まれた」大光帝国の後宮は大騒ぎになっていた。 謀殺されたと噂される妃嬪の棺の中で赤子の遺体が見つかったのだ。 皇后の命を受け、騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明(えんめい)の目にとまったのは、 幽鬼騒ぎにも動じずに居眠りしてばかりの侍女・桃花(とうか)。 花のように愛らしい顔立ちでありながら、出世や野心とは無縁のぐうたら女官。 多くの女官を籠絡してきた延明にもなびきそうにない。 そんな桃花が唯一覚醒するのは、遺体を前にしたとき。彼女には、検屍術の心得があるのだ――。 後宮にうずまく数々の疑惑と謎を検屍術で解き明かす、中華後宮検屍ミステリ!
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-【障害があっても前向きに精一杯生きた人生】 著者の美智代は、小5の時にいじめにあいましたが、親に心配かけたくないと4年間通学を頑張り通しました。 しかし、中3の3月についに爆発、不登校に。 高校は何とか入学出来たが2学期から出席しなくなり、パソコンに夢中になりました。 毎日友人とメールのやり取りをしたり、いろいろなサイトに投稿をしたりしていました。 ある時は、大炎上、アカウントを剥奪されプロバイダから解約されてしまいました。 昼夜逆転、それでもバイトをして母親にアイロンをプレゼントする優しい心の面も見せていました。 本が好きだった彼女は、特に詩集に興味を持ち、自分でも詩を書き始めます。 知らないうちに数百篇と詩がたまっていきました。 苦しい事、悲しい事、嬉しい事、感謝の思いを素直に詩に託しました。 しかし、心の病は、深くなるばかり、遂に入院する事に。症状は改善するどころか悪くなっていきました。 そんな矢先、マンション5階のベランダから発作的に飛び降り、腰に18本のビスとボルトを入れる大手術を2回行いました。命は取り留めましたが、右足も複雑骨折でまともに歩くことが出来なくなりました。 心の病の入退院も7、8回続きました。 それでも希望を捨てずリハビリを繰り返すと、歩けるまでに回復し、精神的にも安定してきました。 10年かけて病院を卒業。 桐生のグループホームに入ることになりました。B型就労をするようになると生き生きとし始め、心も安定してきました。そんな矢先、生理が長く不正出血が止まらなくなり、何かおかしいと病院に駆け込みました。 精密検査をすると、主治医から子宮体癌の末期で手術、抗がん剤治療などは出来ないと言われ、緩和ケアの病院に転院、転院後わずか3週間で37歳の短い生涯を閉じました。 この詩集が、心の病で今、戦っている本人、御家族の皆様に勇気と希望を少しでも伝える事が出来たら、彼女にとって幸せです。 最後に、心の病は、家族の協力で必ず改善することを訴えて結びとします。 美智代ありがとう!!
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-古書店経営者3代目・本郷瞬は、訪れた顧客の相談事を一緒に解決をめざす。 「預言者の詩 ―哀しみの場所から―」 本郷の知己で女性占い師の村上里絵は占い師の出店ブースを訪れた老紳士に迷宮入りした行方不明事件について相談された。本郷に連絡する理由ができたのがうれしくて、恐怖が待つことも知らずに里絵は調査を引き受けてしまう。 「夜更けの蜀」 本郷は台湾の雑貨店で三国時代の言行録を見つけた。そこには呉侵攻派と和平派で揺れる成都で蜀の官吏が遭遇した鶏舌香に関わる怪死事件が記されていた。 「Purple season」 本郷は「不思議の国のアリス(キャロルによる挿絵版)」オークションに出席するウオッツ石油の久喜会長に同行予定で札幌市を訪れた。だが出発日、邸のエレベーター事故で会長は負傷して取りやめになった。秘書の早川純と背後調査を依頼された本郷は人間の裏面に直面していく事になる。
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-これは、対をなす2編の物語である。鋭い感受性を持てあます女子学生フラニーは、折角の週末のデートも、相手のレーンとのエゴの衝突だけに終ってしまう。傷心の妹に、俳優で五つ年上の兄ズーイーは、思いの限りをつくして、生きることの意味を悟らせ、周囲と融和させようと懸命に説得する。寡作と孤高で知られる人気作家が、現代の若者の心理を鋭くとらえた一対の名作!
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4.0「ホームズへ最上質のオマージュ」――本格ミステリ作家・有栖川有栖さん もう“名探偵"なんていらない!? 相棒ワトスンが、ホームズを手玉に取ったアイリーンが、快刀乱麻の大活躍! ワトスンは憂鬱だった。原因はホームズが死んだこと。妻の病気。メイドは役立たず。配管の不調で、鉛管工を呼ぶが、なかなか直らない。しかも、どうやら家に誰かが侵入しているらしいのだ。 もしや、これまでの事件記録を盗もうというのか? 過去を消したい人物は多いだろうが……(「ケンジントン診療所の怪」)。 あの名探偵の脇役たちが大活躍! 夢のミステリー・ファイル!!
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-現役女子校生モデルとして有名になりつつあった持田あずさ。彼女の芸能活動は順調だった。読者モデルとして雑誌の表紙を飾るようになり、ついにはテレビに出るように。しかし、鮮やかな芸能生活の裏で彼女は静かにストレスをためていく……。良くも悪くも彼女には「普通の女の子」らしいところがあり、精神的には年齢相応に未熟だったのだ。それはほんの出来心だった――。あずさはある大型ショッピング施設に立ち寄った際に自分でもほとんど意識しないまま万引きを犯してしまう。そしてそのまま女性店員二人にバックヤードに連行されていやらしい身体検査が始まる。股間をまさぐられ、気持ちよくなっていくあずさに追い打ちをかけるように女たちは囁く。「ねえ、クリちゃんとナカどっちがいい?どっちが好き…?」ちょっとした出来心のせいで妖しく危ない世界に堕ちていくあずさの運命は――。巻末にカラーイラストノベル全24ページを特別収録! 人気漫画家クリムゾンが贈る傑作官能ノベル。
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-1910年から20年代のニューヨークの地下鉄を舞台に、あわてんぼうで純情のスリの名人サムと、サムをつけまわす刑事クラドックの対決! クラドックは、サムを現行犯で捕えて「河上の別荘」へ送り込もうとつけねらっているが、いつも巧みに逃げられ、さんざんな目に合わされる。ところがこの二人は奇妙な友情で結ばれ、毎日顔をつきあわせて憎まれ口を叩かないと、お互いに何か物足りない気分に襲われるほどになっているのだ。他に退役強盗の下宿屋のオヤジ「鼻のムーア」や、女たらしの「めかし屋ノエル」、「高架線のエルマ」や「ノッポ」に「チビ」など、一癖も二癖もある連中がからみあってかもし出す、微笑、哄笑、爆笑をよぶユーモア探偵小説集。
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-18世紀末から19世紀初めにかけて、欧州全土に戦争と革命の嵐が烈しく吹きすさんだ時代、シェリーは英国貴族の長男として生まれ、オックスフォードに学ぶが無神論を説いて放校される。ロンドンへ、そして大陸へ、さらにイタリアへと暮らしを移すが、突然の海の事故で死亡、30歳であった。この間、詩作を続け、多くの抒情詩や詩劇を書いて世に問うた。訳者佐藤清氏は詩人で「訳業の目的は、新しいリズムの創造によって、自国詩への貢献をはかるにある」という意気込みをもって本書を編み、訳した。
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-ワーズワースはよく自然詩人と呼ばれるが、単に客観的な自然を写す詩人ではなく、外界の自然が彼の心の働き――想像力――によって浄められ、たかめられた姿をうたった詩人であった。自然には五感を通じて人間の魂に働きかけ、それを浄化する力がある。しかし人間の魂も、この自然からの働きかけに感応するとともに、みずからも自然に働きかけて、これらを変容する力をもつ。このような背景をもつワーズワースの短詩は、素朴単純な言葉づかいのうちにつきせぬ味わいと無量の意味をこめた名品が多い。
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3.5目を覚ましたら、なぜか無人の遊園地にいた。園内には僕をいじめた奴の死体が転がっている。ここは死後の世界なのだろうか? そこへナイフを持ったピエロが現れ……(「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」)。僕らはこの見張り塔から敵を撃つ。戦争が終わるまで。しかし、人員は減らされ、任務は過酷なものになっていく。そしてある日、味方の民間人への狙撃命令が下され……(「見張り塔」)。現代日本、近未来、異世界――様々な舞台で描かれる圧倒的絶望。この物語に、救いの「カミサマ」はいるのか。見たくない、しかし目をそらせない、人間の本性をあぶり出すダークな全7編の短編集。
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-白石一文史上、最も!?ハッピーエンドな物語。「とにかく、今日は人生で一番嬉しい日だ。やったぞって気分なんだ。」邂逅、結婚、転身、流産、裏切り……夫婦の実相を描いた快作。 カメラマン志望の俊彦はある日、撮影のために訪れた東京・月島の路地で「小料理すま」を営むみすみと出会う。二人はほどなく結婚。やがて俊彦は小説家へと転身を図るが、作家デビューはままならず、みすみは二度の流産で悲嘆に暮れる。そんな折、阪神淡路大震災が発生し、みすみの実家が被災して……。時々に吹き荒れる逆風、荒波に翻弄されながらも懸命に生きる二人。だが、いよいよ追い詰められた俊彦が、命を投げ捨てるほどの覚悟で決断し、掴み取った「快挙」とは。 ●鉄筆文庫のための書き下ろし 特別寄稿「こんな恋がしたかった」山田憲和 あとがき「夫婦の醍醐味とは」白石一文
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4.0「あなたには、どうしても殺したい人がいます。どうやって殺しますか?」 福岡は一見平和な町だが、裏では犯罪が蔓延っている。今や殺し屋業の激戦区で、殺し屋専門の殺し屋がいるという都市伝説まであった。 福岡市長のお抱え殺し屋、崖っぷちの新人社員、博多を愛する私立探偵、天才ハッカーの情報屋、美しすぎる復讐屋、闇組織に囚われた殺し屋。そんなアクの強い彼らが巻き込まれ、縺れ合い紡がれていく市長選。その背後に潜む政治的な対立と黒い陰謀が蠢く事件の真相とは──。 そして悪行が過ぎた時、『殺し屋殺し』は現れる──。
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-ヴェルレーヌは、マラルメ・ランボーらとともにフランス象徴主義の代表的詩人だ。終生飲酒・遊蕩の悪癖に悩まされ、貧窮のうちに施療病院で死んだ。妻を捨ててのランボーとの同性愛事件は有名で、ピストルでランボーを傷つけ2年間の獄中生活を送った。その詩は日本でも古くから紹介され、上田敏の「海潮音」をはじめ、永井荷風や鈴木信太郎らの訳詩によって親しまれた。
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-地下室にある木賃宿(きちんやど)を舞台にした住人たちの物語。そこには、死がある、恋がある、殺人がある、縊死(いし)がある、温情、かっとう、排斥、嫉妬、奸策等、あらゆる人生の要素がある。そこに現出するのは、万人に共通した、くめどもつきぬ人生の味わいだ。ゴーリキーの不朽の名作戯曲。
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-冬のロンドンのボウ地区で、ある朝、下宿屋を営むドラブダンプ夫人は戦慄の光景を目にした。喉を切られた下宿人の遺体が見つかったのだ。殺人かも知れず、有力容疑者を前に、ロンドン警視庁の敏腕刑事と元刑事が事件の解明に奔走する。本書は「密室ミステリの父」の手になる傑作中の傑作。ディクスン・カーも江戸川乱歩も「一大トリックを十分に書きこなしている古典」として絶賛している。
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