小説の検索結果

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  • ダブル・トラップ
    小説・文芸
    3.4
    1巻631円 (税込)
    裏切り者のレッテルを貼られ、組織を追われた男を呼ぶ声。それは復讐の合図だった。ベストセラー作家の原点となる傑作ハードボイルド! 政府機関の優秀な諜報員でありながら、裏切り者のレッテルを貼られ、組織を追われた男・加賀哲。高級クラブの経営者として静かな人生を送っていた彼のもとに、助けを求める声が録音された一本のカセットテープが届いた。声の主は共に組織を追われた同僚・牧野。そして加賀自身も何者かに襲われた。見えざる敵の目的は? 襲われた牧野の住む四国へと向かう加賀の胸に、過去の苦い事件が蘇る……。
  • 「坂の上の雲」と日本人
    小説・文芸
    4.0
    1巻631円 (税込)
    近代日本の「青春」を描いた司馬文学の金字塔。その雄篇にひそむ謎を、斬新な視点と平易な語り口で解き明かすファン必読の1冊
  • ほむら
    小説・文芸
    4.3
    1巻631円 (税込)
    20代有吉佐和子の天才が輝く傑作短篇、復刊! 女犯の咎で寺を追われた僧侶、王昭君の肖像画を描く画家の懊悩。人間普遍の精神の血しぶきを鮮やかに描く初期傑作短篇集!
  • 巨船ベラス・レトラス
    小説・文芸
    4.4
    1巻631円 (税込)
    『大いなる助走』から四半世紀、巨匠・筒井康隆が再び文壇の内幕を鋭く描く! パソコンソフト会社で成功を収めた狭山銀次が創刊した、前衛的な文芸誌「ベラス・レトラス」。破格の原稿料に釣られ、常連執筆者となった作家たち。実験的な作風で知られる錣山兼光、ホラー小説の旗手・伊川谷幻麝、盲目の詩人・七尾霊兆、革新的な作品で派手に登場した笹川卯三郎……。そうした作家たちの成功を妬む同人誌作家が爆弾テロを起こすところから物語は始まる。小説世界の内と外は自在につながり、過激なメタフィクションが展開、ついには「筒井康隆」を名乗る人物が語り始める。現代の文学を取り巻く状況を風刺する、ブラックユーモアに満ちた快作。
  • いつかのきみへ
    小説・文芸
    3.8
    1巻631円 (税込)
    進学校に通う陸には本当の友がいない。校内模試の順位に一喜一憂する日々のなか、幼なじみの嘉人を思い出す。かたや学校一の秀才、かたや学校一の不良。ふたりが仲良くするのを周りの連中は不思議がった。でも多くを語らなくても、気持ちが通じ合うのはこいつだけなんだ──潔癖で繊細な少年たちの交流がひかる傑作「大富橋」ほか5篇。東京の下町・深川に架かる6つの橋を軸に、人生にちょっとつまずいた人びとの人間模様を写しとった、やさしく清冽な物語。
  • 鼠 鈴木商店焼打ち事件

    小説・文芸
    3.6
    1巻631円 (税込)
    利潤を追求する企業と、不況にあえぐ大衆、大衆を扇動するかのようなマスコミ。まさに今日的問題を、歴史上の事件を題材にえぐる。大正七年、一介の商店から三井・三菱と並ぶ大商社に成長した鈴木商店は、米の買占めを噂され、大衆をあおる新聞の論調もあって、米騒動の群集の焼打ちにあった。第一次大戦による好況から戦後の不況へ、そして昭和初頭の恐慌に至る激動の時代に諸悪の根源と指弾された同店の盛衰とその大番頭・金子直吉の劇的な生涯を描く異色作。
  • 火村英生に捧げる犯罪
    小説・文芸
    3.6
    1巻631円 (税込)
    臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖のかけあいが楽しい「作家アリス」シリーズの短篇集。「とっておきの探偵にきわめつけの謎を」──火村英生のもとにprof. Rを名乗る者から送られてきた犯罪予告めいたファックス。トリックの小さな綻びから犯罪が露呈する表題作ほか、過去の影におびえる男の哀しさが余韻を残す「長い影」、殺された男の側にいた鸚鵡(おうむ)が真実を暴く「鸚鵡返し」など、ごく短い掌篇から短篇まで珠玉の作品が並ぶ1冊。
  • 十津川警部「友への挽歌」
    小説・文芸
    4.0
    1巻631円 (税込)
    深夜の電話で叩き起こされた十津川警部。声の主は大学時代の友人・永田だった。生死にかかわる相談がある、と訴える永田の声は突然、二発の銃声とともに途切れた。十津川の耳に残るのは、試射で覚え知ったロシア製のトカレフのもの……。調査をすすめるうちにぶつかる連続殺人。十津川を待っているかのように仕組まれた手口。旧友の安否を気づかう十津川は、北海道、そしてフィリピンへと追跡を続ける。第一人者による長篇トラベル・ミステリー。
  • 虚無のオペラ
    小説・文芸
    3.9
    1巻631円 (税込)
    セックスを抜きにしては考えられない恋だった。あなたはずっと、私の身体でピアノを弾いてた。私には淫蕩の血が流れているのか……。舞台は冬の京都。高名な日本画家の裸婦モデルをつとめる結子は、8歳年下のピアニスト島津正臣との恋を断ち切るため、ふたりきりで、雪に閉ざされた小さな宿に籠もる。この後は二度と会うことはない。別れのためだけにある4日間の逢瀬に、女と男の恋情と性愛の極みを艶やかに奏であげる、かくも美しき恋愛小説!
  • 裁判員法廷
    小説・文芸
    3.4
    1巻631円 (税込)
    ある日、あなたのもとに届いた一通の呼出状。それは裁判員候補者として選ばれたという通知だった。裁判など、もちろん生まれて初めての体験。茫洋とした弁護士、森江春策と敏腕検事、菊園綾子が火花を散らす法廷で、あなたは無事評決を下すことができるのか。裁判員制度の詳細を正確に伝え、法廷での証拠開示ルールを守るという強力な縛りにもかかわらず、見事なリーガルサスペンスに仕上がった傑作。本邦初の“裁判員”ミステリー、ここに開廷。
  • 夏光(なつひかり)
    小説・文芸
    3.2
    1巻631円 (税込)
    顔の左半分を覆う真っ黒な痣(あざ)。喬史は、その醜い風貌から「スナメリの祟り」と忌み嫌われ、苛烈ないじめを受けていた。同じように疎外されていた哲彦は、悲惨な境遇にも心が折れない喬史と親友になり、やがて喬史の左目を横切る不思議な青い光に気付く。目の中で動くそれは…(表題作)。異形のものたちへの憎悪や呪いをモチーフにした6つの短篇。残酷な現実にさらされた人の絶望感を、卓抜した描写力で描き、不気味なのに温かい。気鋭の著者のデビュー作!
  • 憑流(hyoryu)
    小説・文芸
    3.5
    1巻631円 (税込)
    名家・朝比奈家が迎えた長男の嫁・苑香(そのか)。結婚後、長男は輝くようなオーラが強まりツキと運に恵まれる一方で、苑香にとって邪魔な者が、なぜか次々と姿を消していく。結婚を懸念していた祖母が急逝、母は特定できない疾病に罹り、家族同然の使用人も突然去った。一家に起こる悲劇の連鎖。妹の真希だけがいいしれぬ違和感を覚え、じっとり絡みつく恐怖に怯える。体に金色の帯模様をもつあの女は、一体何者なのか? 誰が味方かわからない、傑作心理ホラー長篇!
  • 退職刑事
    小説・文芸
    4.0
    1巻631円 (税込)
    定年退職した元悪徳刑事が、離婚で別れた息子のヤクザがらみのトラブルを知り、窮地を救うために奔走する「退職刑事」。息子を自殺で失った退職間際の刑事が、担任の女教師を追いつめる「レディ・Pの憂鬱」。胃ガンで死期を前に辞職した刑事が、迷宮入りした“幼女神隠し事件”の解明に執念を燃やす「神隠しの夜に」──警察組織を離れ一般人となった後も、身に染みついた刑事魂が疼き、自らドロ沼にはまっていく退職刑事たち“人生最後の事件”とは? 警察小説全5篇。
  • 澪(みお)つくし
    小説・文芸
    3.6
    1巻631円 (税込)
    憧れの鎌倉暮らしを始めた夫婦。奇妙な気配を感じるその場所は、元々あの世とこの世が交差する辻。生ぬるく湿った風はあの世から吹く辻風だった…(「つむじ風」)。ト占(ぼくせん)や祭祀を生業とする民族の血を受け継いだ女性。人の気を枯らし、死に至らせるという宿命を背負った女の哀しみ…(「雨女」)。いにしえよりその土地に伝わる言い伝え。その禁忌を破ったとき、平穏な日常が恐怖の異世界へと豹変する──。読めば読むほどじんわり恐ろしい、傑作ホラー8篇!
  • 凸凹デイズ
    小説・文芸
    3.9
    1巻631円 (税込)
    凪海(なみ)は弱小デザイン事務所「凹組」の新米デザイナー。同僚は天才肌の黒川、仕事に信念のある大滝の2人きり。チラシやエロ雑誌のレイアウトをこなす毎日に、老舗遊園地のリニューアルデザインのコンペという一大チャンスが舞い込んだ。凪海はずっと暖めてきたキャラクター、デビゾーとオニノスケのイラストを描く。コンペのライバルはやり手美女社長が率いる気鋭のデザイン事務所だが、事態は意外な方向へ…。コミカルでちょっと切ない青春仕事小説!
  • 太陽がイッパイいっぱい
    小説・文芸
    3.9
    1巻631円 (税込)
    大学が「おもんない」と行くのをやめた、三流大学4回生の青年イズミは、バイト先の解体業者でスカウトされ<マルショウ解体>の一員に。組員は、マッチョ系問題児カン、赤面症の美青年クドウ、リーマン崩れのハカセら、見るからにけったいな9人。「ボケ!」「チンカス!」が挨拶代わりという奴らだが、マジメに働き、マジメに恋をし、仲間を思いやることを忘れない。人生どん底でイッパイいっぱいな仲間から、イズミが学んだものとは? ガテン系ナニワ青春小説!
  • 季節と詩心
    値引きあり
    小説・文芸
    -
    1巻632円 (税込)
    外交官である父に伴われて、メキシコ、スペイン、ブラジルと大正期のほとんどを海外で過ごし、ベル・エポックの香気に触れた“雅び”の詩人・堀口大學。アポリネール、コクトーら、20世紀“新精神(エスプリ・ヌーヴォー)”詩人たちの息吹きを満載した訳詩集『月下の一群』は、洗練された機智と豊潤なエロスを薫風にのせて、わが国の湿潤な文学風土に送り込んだ。詩の子、恋の子、旅する子の面目躍如たる第一随想集。
  • 恋ごころ 里見弴短篇集
    値引きあり
    小説・文芸
    3.0
    1巻632円 (税込)
    14歳の夏休みに、養家の盛岡を訪れ、そこで知った親戚の少女に淡い恋心を抱いた思い出を語る表題作。家を出て、大阪での芸者との恋愛・結婚の経緯を清新に描いた「妻を買う経験」等、自伝とフィクションを綯い交ぜに、流暢な文体と精妙な会話で、人の心の機微を巧みに描いた名作5篇を収録。明治、大正、昭和の文芸界を悠々と生き抜いた「馬鹿正直」で「一徹」で「涙脆い」、白樺派最後の文士・里見弴の真骨頂。 人の生の営みの機微を描いた心温まる短篇集――“最後の文士”里見は、94歳の最期まで現役作家として活躍した。抒情的で穏やかな、哀愁を帯びた感動を与える私小説の世界。読売文学賞受賞の表題作他6篇。
  • 由煕 ナビ・タリョン
    値引きあり
    小説・文芸
    3.9
    1巻632円 (税込)
    在日朝鮮人として生れた著者の、37歳で夭逝した魂の記録。差別と偏見の苦しい青春時代を越えて、生国・日本と母国・韓国との狭間に、言葉を通してのアイデンティティを探し求めて、ひたすらに生きた短かい一生の鮮烈な作品群。芥川賞受賞の「由熙」、そして全作品を象徴するかのような処女作「ナビ・タリョン」(嘆きの蝶)、「かずきめ」「あにごぜ」を収録、人生の真実を表現。
  • 野鴨
    値引きあり
    小説・文芸
    3.0
    1巻632円 (税込)
    はかなく取りとめない日常の中に現代の至福を描き出す長篇小説。家族を愛し人生を慈しむ――丘の上に住む作家一家。息子たちは高校生・大学生になり、嫁いだ娘も赤ん坊を背負ってしばしばやってくる。ある時から作家は机の前に視点を定め、外に向いては木、花、野鳥など身近な自然の日々の移ろいを、内では、家族に生起する悲喜交々の小事件を、揺るぎない観察眼と無限の愛情を以て、時の流れの中に描き留めた。名作『夕べの雲』『絵合せ』に続く充実期の作家が、大いなる実験精神で取り組んだ長篇。 ◎庭に来る鳥や、庭の樹木から書き起こされる章が多いが、人の心が自然現象のなかに融け、照らし出されているように感じられる。八章には、「四十雀が飛び立ったあと、水盤の水に映った空が揺れている。」という小景描写があった。水面が揺れているのではなく空が揺れている。こんなところを読むと、今、見ているような気がする。昭和の小説には、このような豊かさがあった。<小池昌代「解説」より>
  • 室町記
    値引きあり
    小説・文芸
    5.0
    1巻632円 (税込)
    日本文化の核を育み、社会の階層をかき回した、渾沌と沸騰の200年! 豊かな乱世の絢爛たる文化―― 日本の歴史の中でも室町時代の200年ほど、混乱の極みを見せた時代はなかった。が、一方では、その「豊かな乱世」は、生け花、茶の湯、連歌、水墨画、能・狂言、作庭など、今日の日本文化の核をなす偉大な趣味が創造された時代でもあり、まさに日本のルネサンスというべき様相を呈していた。史上に際立つ輝かしい乱世を、足利尊氏や織田信長らの多彩な人物像を活写しつつ、独自の視点で鮮やかに照射する。
  • 考えるよろこび
    値引きあり
    小説・文芸
    4.0
    1巻632円 (税込)
    江藤文学への最高の入門書。『漱石とその時代』執筆当時に行った、若き著者の知性とユーモア溢れる講演録。表題作の他「転換期の指導者像」「英語と私」など、全6編――アメリカから帰国し、名作『漱石とその時代』を準備中の、1968年から69年にかけて行われた若き日の6つの講演。現代における真の「英知」とは何か……歴史を探り、人物を語り、表現の謎に迫り、大学や国際化の意味を問う。軽妙なユーモアと明快な論理、臨場感あふれる語り口で、読者を一気に江藤文学の核心へといざなう。多くの復刊待望の応え、甦った歴史的名講演集。 ※本書は、講談社文庫『考えるよろこび』(1974年9月)を底本としました。
  • 刻
    値引きあり

    小説・文芸
    3.0
    1巻632円 (税込)
    二つの国と二つの言語。夭逝した芥川賞作家の内面の葛藤を描く長篇小説――若くして亡くなった、在日韓国人女性作家。日本で生まれ育ち、韓国人の血にわだかまりつつも、日本人化している自分へのいらだちとコンプレックス。母国に留学し直面した、その国の理想と現実への想い。芥川賞作家の女の「生理」の時間の過程を熱く語る長篇と、「私にとっての母国と日本」という1990年にソウルで、元原稿は直接韓国語で書かれた講演を収録。 ◎アイデンティティを追求した李良枝の私小説は、「目に見えない」心のミステリーを解明しようとした鮮烈なテキストなのである。日本から、見知らぬ「母国」へやってきた「刻」の主人公は、だから、母語ではない母国語の文字の前で落ち着きを失う。その「私」の1日においては、だから、一刻一刻、親近感と距離感の間で心のゆらぎを覚えて、最終的には選ぶことができないのだろう。<リービ英雄「解説」より>
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき
    小説・文芸
    3.9
    1巻632円 (税込)
    「絶対めんどくさい女になってやると思ったけれど、それもめんどくさい」 いじめも自殺も恋愛もセックスもすべて日常――17歳の濃密な二日間 「感情はサブカル。現象はエンタメ。 つまり、愛はサブカルで、セックスはエンタメ。私は生きているけれど、女子高生であることのほうが意味があって、自殺したどっかの同い年がニュースに流れて、ちょっと羨ましい……。」(冒頭部分) 女子高生の唐坂和葉は17歳。 隣のクラスの沢くんへの告白の返事は「まあいいよ」。 いつもヘッドフォンをつけていて「ハブられている」クラスメイトの初岡と、沢の会話を聞きながら、いろいろ考える。 いじめのこと、恋愛のこと、家族のこと。 十代のめまぐるしく変化する日常と感情と思考を、圧倒的な文体で語る新感覚の小説。
  • 占い居酒屋べんてん
    小説・文芸
    3.0
    1巻632円 (税込)
    カクテル占いで事件や謎を解決! 居酒屋ミステリーの決定版! 女子高生の菜乃は、駅の改札でスリの現場に遭遇、あやかを救う。財布を盗まれずに済んだあやかは、お礼に自らの酒屋で唐揚げ定食をご馳走。その美味しさに驚いた菜乃は、店で働くことに――。グラスに落とした花びらで運勢を見るカクテル占いのあやか、本業は探偵の店員・千種、引きこもりでゲーマーのやよいらと共に、菜乃は店に持ち込まれる事件や謎を追う。著者初の一般文芸文庫、書き下ろし!!  ハートウォーミングミステリーの新傑作!
  • MILK
    小説・文芸
    3.4
    1巻632円 (税込)
    心と身体がざわつく恋愛短篇集 恋をして求め合う。その普遍的な欲求は、時にあたたかく、時にスリリングに日常を照らす。生きることの輝く半分は、ここにある――。 一人息子を妊娠して以来、夫とはセックスレス。このままでは三十代の十年間を一度もセックスしないですごすことになる、と思った皆子は、同じような境遇の男性と関係を持つことを決意する。(「アローン・トゥゲザー」) 結婚して七年になる直哉は、何気なく食事に誘ったアルバイトの女性と帰り道でキスをしてしまう。はじめ驚いていた彼女は、次の瞬間、思いもかけぬ提案をしてきた。(「いれない」) アメリカのブルーフィルムを上映している映画館で、年上の女性と出会った男子高校生の一志。彼女は脚本家で、AVの脚本を書く参考に一志の話を聞きたいという。(「水の香り」) など10篇を収録。 解説・いしいのりえ
  • 見出された恋 「金閣寺」への船出
    小説・文芸
    -
    1巻632円 (税込)
    テレビでおなじみの作家・岩下尚史が描く三島由紀夫の知られざる物語。 舞台は、約50年前の東京。赤坂の一流料亭の長女として、絹に覆われ贅沢に育った19歳の満佐子は、才気あふれる一人の文士と出逢う。本来、住む世界が違うはずの二人はなぜか強く惹かれあい、逢瀬を重ねるうちに、男はある“決心”を固める。若き三島由紀夫の秘められた恋を、実話をもとに絢爛たる文体で小説に仕立てた傑作。
  • 漫才刑事
    小説・文芸
    3.8
    1巻632円 (税込)
    昼は刑事、夜は漫才師。 事件はお笑いの現場で起きている!かつてない警察小説、誕生! さえない刑事(デカ)は漫才師!爆笑必至の警察エンタメ 腰元(こしもと)興行所属の若手漫才コンビ「くるぶよ」のボケ担当・“くるくるのケン“。彼が大阪府警難波署の刑事・高山一郎であることは相方の“ぶよぶよのブン“にも言えない秘密だ。お笑い劇場で起こる数々の事件にも、刑事であることは伏せ事件解決に協力する。しかしある日、同僚の交通課巡査・城崎ゆう子に正体がばれ…爆笑間違いなしの警察&芸人小説! 第一話 ふたつの顔を持つ男 「こしもとお笑い劇場」の楽屋でベテラン芸人びっくり太郎が襲われた。昼の刑事としての仕事を終え、「くるぶよ」として偶然居合わせたくるくるのケン(高山一郎)はてきぱきとした現場の保存に協力し、小さな手がかりから真犯人も…? 第二話 着ぐるみを着た死体 人気漫才師スリムドッカンブラザーズの芸歴四十周年ライブの宣伝に駆り出された「くるぶよ」。スリム健四郎とドッカン大作の二人が本人の着ぐるみを着て登場し、場を盛り上げるつもりが、思いもよらぬ事態に…。 第三話 おでんと老人ホーム 老人ホームに営業に来た「くるぶよ」。一緒に営業にやってきた父娘の漫才コンビ「喜寿・喜美子」の喜寿が舞台の上で突然倒れて死んだ。「舞台のうえで死にたい」と常々話してはいたが…しかし、その死には意外な真相が…。 第四話 人形に殺された男 新人漫才師たちの登竜門「N-マングランプリ」に出場することをしきりにすすめられる「くるぶよ」だが、かたくなに断るケン。しかし、その対応には相方のブンは不満があるらしい。そんななか、腹話術師の縦縞ボストンが楽屋で死んでいた。生前、人形のきゅん太に殺されるかもと語っていたというが…。 第五話 漫才師大量消失事件 「N-マングランプリ」に出ることになった「くるぶよ」。しかし、出場予定の漫才師八組が、開始時刻になっても会場に現われない。いったい何があったのか――。 第六話 漫才刑事最後の事件 腰元興行最大の劇場なんばキング座で一握りの芸人しか出演が許されない公演に出られることとなった「くるぶよ」。しかし、そのためには刑事の仕事を一週間休まなければならない。その口実に、警察の同僚に結婚宣言をしたケンこと高山一郎だが、またも劇場で大事件が!
  • ビタースイートワルツ Bittersweet Waltz
    小説・文芸
    3.8
    1巻632円 (税込)
    2000年、北千住にある〈弓島珈琲〉店主のダイは30歳になっていた。4月のある日、ダイの恩人であり常連客でもある三栖警部が、〈ダイへ〉というメッセージを残して失踪した。三栖の部下である甲賀芙美が、そのメッセージを手掛かりに店を訪ねてきたのだ。店を手伝う女子大生・あゆみからは、大学の同級生で親友の梨香と連絡が取れないと相談される。ダイと常連客の純也が調べ始めると、ふたつの事件の影に暴力団組長・松木の影が――。珈琲と紫煙、ミートソースの薫りの先に見える真相は――。甘く苦い過去をめぐる珈琲店ミステリー。
  • 刑事道 浅草機動捜査隊
    小説・文芸
    4.5
    1巻632円 (税込)
    刑事に王道なし。詐欺グループを追いかけろ! 北の刑事、意地の捜査行。北海道警刑事・平(たいら)和(かず)男(お)は、違法DVD販売の疑いで、元中学教諭の男を管轄外の東京・西日暮里の自宅まで逮捕に向かうも、男は拳銃を発砲し逃走してしまう。ただちに緊急配備が発令され、機動捜査隊浅草分駐所の面々も出動するが、この事件の背後には特殊詐欺の影が。犯人をとり逃がし責任を感じる平は意地の捜査で手がかりを掴もうとするが……。(解説/吉野仁)
  • 100万分の1の奇跡
    小説・文芸
    -
    1巻633円 (税込)
    「奇跡」そんなもん、存在なんてしない。――うだつのあがらない、駄目サラリーマンの僕は、突然のバイク事故でこの世を去ることに。 しかし、スサノオの目に留まり、八十八日間の命を与えられることになった。 限られた時間のなか、周りで巻き起こる数多くの超常現象を経験しながら、決して三十三年間考えることもなかった「死ぬこと」、「生きること」について僕は向き合うことになる。 果たして奇跡はあるのだろうか… 衝撃の感動作がいよいよ登場!
  • 死の臓器
    小説・文芸
    -
    1~2巻633円 (税込)
    熊本県A市の日野誠一郎は聖徳会日野病院の医師で、泌尿器科の部長をしている。ある日、日野医師は、A警察より、任意の取り調べを受ける。容疑は、「臓器売買」の疑いだった。手をこまねいて、死を待つばかりの患者に、日野医師は、レストア・キッドニ(修復腎)、がん患者から摘出した腎臓の移植手術を何度か行っていた──。「臓器移植」をめぐる医療サスペンスの傑作!
  • サドンデス
    値引きあり
    小説・文芸
    3.8
    1巻636円 (税込)
    極貧生活を送っていた女子大生の理子だが、スカウトされてラウンジで働き、新規店を任された。一変した生活をSNSに上げると飛躍を妬む者も出てくる。百貨店をクビになった中年の小島もそうだ。その嫉妬心が殺意に変貌するのに警視庁サイバー犯罪対策課の長峰は気づくが……。SNSの功罪や格差社会の闇を描いたノンストップ警察ミステリー。
  • レオナルドの沈黙
    値引きあり
    小説・文芸
    3.8
    1巻636円 (税込)
    「あなたが名前を挙げる人物を、ここから思念で殺してみせる」。怪しげな降霊会で、霊媒師が予告した殺人。宣言通り、その人物が、遠く離れた密室で首を吊って見つかった。美しき探偵・妹尾は、会の証言を基に謎を追うが、奇しくも第二の予告と殺人が達成され――。果たして霊媒師の力は本物か? 奇怪な不可能犯罪に挑む、前代未聞の本格ミステリ。
  • わたしを永遠に眠らせて
    値引きあり
    小説・文芸
    4.0
    1巻636円 (税込)
    前夫と死別した秋夜は、再婚先で義母の苛めに遭っていた。一方、近隣に住む小学生の優真の生活もまた、継父による暴力の日々。偶然出会った二人は、互いの拠り所となるが、安寧も長くは続かない。ある日、秋夜の味方だった義祖父が急死し、優真の親友が自殺を図った。連続する悲劇はただの「不運」なのか。二人の陰でほくそ笑む悪意の正体とは――。
  • 見つけたいのは、光。
    値引きあり
    小説・文芸
    3.8
    1巻636円 (税込)
    ワンオペ育児中の亜希、マタハラを訴えられ絶望している茗子、そして二児のシングルマザーの三津子。三人は匿名でコメントしていたあるブログの炎上をきっかけに、偶然出雲で出会う。「私みたいにいい歳して子供のいない女性を、見下していませんか」茗子の切実な問いへの二人の答えは? 女同士本音のバトルが始まり、息をのむ傑作長編。
  • メガバンク 無限戦争 頭取 二瓶正平
    値引きあり
    小説・文芸
    3.6
    1巻636円 (税込)
    真面目さと優しさを武器に、弱小銀行出身ながら専務にまで上り詰めた二瓶正平。だが突如、頭取に無期限の休職処分を告げられる。理由は二瓶の指揮のもと始めた、社運を賭けたビッグプロジェクトからの撤退。意気消沈した二瓶だったが、旅先で目にしたシャッター街をきっかけに、日本を元気にするため動き出す。「メガバンク」シリーズ最終巻!
  • ヒトコブラクダ層戦争(上)
    値引きあり
    小説・文芸
    4.1
    1~2巻636円 (税込)
    榎土梵天、梵地、梵人は三つ子の三兄弟。自 分たちが謎の能力「三秒」を持つことに気づ き、貴金属泥棒を敢行。大金を手にした梵天 は、ティラノサウルスの化石発掘の夢を抱き 山を丸ごと購入した。だが、そこにライオン を連れた謎の女が現れたとき、彼らの運命は 急転する。海を越え、はるか砂漠の地にて、 三兄弟を待ち構える予測不能の超展開とは!?
  • 抱卵
    小説・文芸
    -
    1巻636円 (税込)
    女たちはいつも愛を求めている、そして裏切られ、妬み、憎む。泣き、笑い、怒る。その先に本当の愛があることを夢見る。しかし女は決して弱くはない。 うなじを育てる、毛玉を吐く、かさぶたに覆われた女、巨大な蛸になるなど、不思議なテイスト、シュールな物語世界の中に女の本質がある。  5つの「愛の形」の物語が堪能できる短編集。
  • アラサーたちの恋歌
    小説・文芸
    -
    1巻636円 (税込)
    まだバブルの残り香が漂う中、大学生の頃原宿かいわいのバイト先で知り合った5人の女子たち。その後、様々な人生を歩む。間もなく30歳を迎えようとする微妙な時期だ。 恋愛、失恋、不倫、結婚などなど、彼女たちを取り巻く出来事は多彩だ。彼女たちの中心にいた男との関係を手掛かりに彼女たちは、愛されたこと、愛したことを思い、自分たちの20代の生活を振り返る。 6つの名曲をモチーフに女子たちの切ない思いを描く短編連作集。
  • いい子のあくび
    小説・文芸
    3.7
    1巻638円 (税込)
    公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ? 「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作(「いい子のあくび」)。社会に適応しつつも、常に違和感を抱えている人たちへ贈る全3話。芥川賞受賞第一作。第74回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
  • 菜の花食堂のささやかな事件簿
    小説・文芸
    3.7
    1~7巻638~858円 (税込)
    「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」  菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。オーナーの靖子先生が優希たちに教えてくれるのは、美味しい料理のレシピだけじゃなく、ささやかな謎の答えと傷ついた体と心の癒し方……? イケメンの彼が料理上手の恋人に突然別れを告げたのはなぜ? 美味しいはずのケーキが捨てられた理由は? 小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者がやさしく描き出す、あたたかくて美味しい極上のミステリー!
  • 映画ノベライズ 楓
    小説・文芸
    4.1
    1巻638円 (税込)
    須永恵と恋人の木下亜子は、共通の趣味の天文の本や望遠鏡に囲まれ幸せに暮らしていた。しかしニュージーランドで事故に遭い、恵はこの世を去る。ショックで混乱した亜子は恵の双子の兄・涼を恵だと思い込み、涼も本当のことを言い出せずに、恵のふりをして二重生活をすることに。幼馴染の梶野だけが真実を知り、涼を見守っていた。戸惑いながらも、亜子に惹かれていく涼。一方、亜子にも打ち明けられない秘密があった――。世代を超えて愛されるスピッツの名曲「楓」から誕生した映画を完全小説化。
  • こめかみ草紙 串刺し
    小説・文芸
    4.0
    1~2巻638~814円 (税込)
    濃霧の湖の中、兄妹が乗るボートに近づく水音と、湖面から這い上がろうとする手「霧嫌い」。事故で視力を失った鍼灸師が見た、人形の影。その後部屋に立ち籠める異臭の正体とは「蛍火」。八百屋の軒先につながれた奇妙な猿に掴まれると、決まって家から死人が出る。ある日、猿が裾を掴んだ相手は……「予言猿」。 心霊現象でも人間の狂気でもない、怪談実話の新境地を拓く。それはコメカミとコメカミの間に宿る、かつてない恐怖体験談。
  • 考える葉 新装版
    値引きあり
    小説・文芸
    4.0
    1巻638円 (税込)
    東京西部の川辺で男性の遺体が発見された。心臓を刃物で刺され右胸を抉られるという不審な事件で、警察は男が愛知の硯職人であることを突き止めるが、捜査は難航。犯人逮捕に至らないまま新たに殺人事件が起こる。さらなる被害者は、旧日本軍憲兵の前歴を持つ人物と、東南アジアから極秘の目的で来日した外国高官だった。思いもよらず陰謀の渦中に巻き込まれ殺人の容疑をかけられた青年・崎津は、独自に真相を追い始めるが……。社会派ミステリの巨匠による傑作推理長編。
  • まほり【上下合本版】
    値引きあり
    小説・文芸
    -
    1巻638円 (税込)
    大学院で社会学研究科を目指して研究を続けている大学四年生の勝山裕。卒研グループの飲み会に誘われた彼は、その際に出た都市伝説に興味をひかれる。上州の村では、二重丸が書かれた紙がいたるところに貼られているというのだ。この蛇の目紋は何を意味するのか? ちょうどその村と出身地が近かった裕は、夏休みの帰郷のついでに調査を始めた。偶然、図書館で司書のバイトをしていた昔なじみの飯山香織と出会い、ともにフィールドワークを始めるが、調査の過程で出会った少年から不穏な噂を聞く。その村では少女が監禁されているというのだ! その解明の鍵を探すため、膨大な古文書のデータの中から上州に伝わる子間引きの風習や毛利神社や琴平神社の社名に注目し、資料と格闘する。裕がそこまでするには理由があった。父が決して語らなかった母親の系譜に関する手がかりを見つけるためでもあったのだ。大した成果が得られぬまま、やがて夏も終わりに近づくころ、巣守郷を独自調査していた少年・淳が警察に補導されてしまう。郷に監禁された少女を救おうとする淳と、裕の母親の出自を探す道が交差する時――。宮部みゆき、東えりか、杉江松絶賛の、前代未聞の伝奇ホラーミステリーにして青春ラブストーリー! 感動のラストまで目が離せない、超弩級エンターテインメント。 ※本作品は『まほり』シリーズ全2巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
  • 警視庁公安0課 カミカゼ
    小説・文芸
    4.0
    1~5巻638~858円 (税込)
    過激思想が疑われる市民団体〈パグ〉を内偵中の公安0課作業班員・藪野と友岡は東雲の武器密造工場に侵入。激しい銃撃戦の末、二人とも行方不明になる。事態を重く見た警視庁上層部は新たな作業班員の投入に着手。「刑事の匂いがしない者」として浮上したのは三鷹で交番勤務する瀧川。少年課への異動を望む瀧川に仕掛けられる罠。やがて壮絶な公安教育を経て作業班員となった瀧川は、いきなりパグの潜入を命じられる。週刊大衆連載で話題沸騰のハードアクション、ついに登場!
  • 十三階の女
    小説・文芸
    4.0
    638~858円 (税込)
    圧巻のスパイサスペンス、待望の文庫化。「十三階」シリーズ第1弾の登場! 警察庁の公安秘密組織『十三階』。この組織は国家の異分子を排除すためには、ときに非合法な捜査も厭わない。若き刑事・黒江律子は北陸新幹線爆破テロを起こした『名もなき戦士団』を殲滅するため、女を使ってまで捜査にまい進する。接触したテロリストを愛してしまったかもしれない――捜査の過程で悩み苦しむ律子は首謀者「スノウ・ホワイト」を逮捕できるのか!?
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない
    小説・文芸
    3.7
    1巻638円 (税込)
    「みんな、高校卒業おめでとう。最後に先生から話をします。この街を捨てて東京に出て、早稲田大学の教育学部からメーカーに入って、僻地の工場勤務でうつになって、かつて唾を吐きかけたこの街に逃げるように戻ってきた先生の、あまりに惨めな人生の話を――」(「3年4組のみんなへ」)など、Twitterで大反響を呼んだ虚無と諦念のショートストーリー集。話題の覆面作家、衝撃のデビュー作!
  • 恋するヒマワリ 青空と自由の国から、この絵をきみに
    国境を越えて運命の再会をしたふたりを、残酷な現実が引き離す――。婚約者との関係に悩む花南は、第二の故郷であるオーストリア・ウィーンを訪れる。カフェで偶然、ウクライナ人の幼馴染・ユーリィと再会し、数日間ともに過ごすうちに惹かれ合うふたりだったが、ロシアによる軍事侵攻が始まり……(表題作) 他を収録した第四回エブリスタ×ナツイチ小説大賞〈恋愛短編部門〉受賞作品集。応募総数1200作品から選ばれた珠玉の4作品のそれぞれの純愛、感動のラストに、あなたはきっと泣く!
  • 紅霞後宮物語
    小説・文芸
    3.8
    1~21巻638~726円 (税込)
    女性ながら最強の軍人として名を馳せていた小玉。だが、何の因果か、30歳を過ぎても独身だった彼女が皇后に選ばれ、女の嫉妬と欲望渦巻く後宮「紅霞宮」に入ることになり――!? 第二回ラノベ文芸賞金賞受賞作。
  • 晴れた日は図書館へいこう
    小説・文芸
    3.5
    1~4巻638~814円 (税込)
    茅野しおりの日課は、憧れのいとこ、美弥子さんが司書をしている雲峰市立図書館へ通うこと。そこでは、日々、本にまつわるちょっと変わった事件が起きている。六十年前に貸し出された本を返しにきた少年、次々と行方不明になる本に隠された秘密…… 本と図書館を愛するすべての人に贈る、とっておきの“日常の謎”。知る人ぞ知るミステリーの名作が、書き下ろし短編を加えて登場。
  • るん(笑)
    小説・文芸
    3.6
    1巻638円 (税込)
    結婚式場に勤める土屋は、38度の熱が続いていた。解熱剤を飲もうとすると妻の真弓に「免疫力の気持ち、なぜ考えてあげない」と責められる(「三十八度通り」)。真弓の母は、全身が末期の「蟠り」で病院のベッドに横になっていた。すぐに退院させられ、今後はその病気を「るん(笑)」と呼ぶ治療法を始めることになる(「千羽びらき」)。真弓の甥の真は、近くの山が昔の地図にはないと知り、登りはじめた。山頂付近で、かわいい新生物を発見する。それは、いまは存在しないネコかもしれなかった(「猫の舌と宇宙耳」)――スピリチュアルと科学が逆転した、架空の日本で繰り広げられる不条理劇。日本SF大賞を二度受賞した奇才が放つ、あなたの常識が崩壊する連作小説。
  • 四号警備 新人ボディガード久遠航太の受難
    小説・文芸
    4.0
    1~2巻638~715円 (税込)
    警察官を志している久遠航太(くどおこうた)は採用試験に落ち続け、民間警備会社でガードマンとして働いた。ある日、火災現場で老人を助け出そうとして身動きが取れなくなったところを超絶美青年・獅子原烈に救助される。数日後、彼に突然格闘を挑まれるという不可思議な再会を果たした直後、航太は勤め先から転籍を命じられ、美形揃いの身辺警護会社「United4」で働くことに。そこで待っていたのはあの獅子原だった!? 航太は獅子原と師弟関係を結び、新たに就いた業務は要人などを命を懸けて護る「第四号警備」――その波乱に満ちた日々が始まった!
  • 推し、燃ゆ
    小説・文芸
    3.9
    1巻638円 (税込)
    推しが燃えた。ファンを殴ったらしい――。第164回芥川賞受賞、世代も国境も超えた大ベストセラー、待望の文庫化! 解説=金原ひとみ
  • 街角小走り日記
    小説・文芸
    3.3
    1巻638円 (税込)
    「公園で池のあひるにガアガアいわれてませんでしたか」などファンの方から「群ようこらしき人物を見た」お便りが送られてくる(「目撃者」)。博物館の厨房に迷い込み、コックさんと目が合った(「方向オンチ」)。ほか、ぴりっとしたユーモア、なるほど! という発見、フムフム、という共感──忍び笑いから大笑い必至の名エッセイ、一〇〇。装いも新たに登場。(解説・永倉万治)
  • 水を縫う
    小説・文芸
    4.4
    1巻638円 (税込)
    松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するが(「みなも」)。いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に生きてきたけれど、息子の清澄は扱いづらくなるばかり。そんな時、母が教えてくれた、子育てに大切な「失敗する権利」とは(「愛の泉」)。世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説! 第9回河合隼雄物語賞受賞作品。
  • ダジャレ練習帳
    小説・文芸
    -
    1巻638円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 場をなごませ、時には凍りつかせるダジャレ。老若男女問わず、ダジャレは全ての人に言う権利があります。本書は、より有効かつハイセンスなダジャレの活用のために、学校・オフィス・プライベートなど、シチュエーションに応じたダジャレを満載しています。厳選されたダジャレの数々は、きっとあなたの発想力とユーモアセンスに磨きをかけてくれるでしょう!
  • かすがい食堂
    小説・文芸
    3.7
    1~3巻638~693円 (税込)
    駄菓子屋の奥に、子どもだけの食堂開店! 激務の末にロケ先で怪我を負い、心身ともにダメージを負った楓子は憧れて入った映像制作会社を25歳で退職した。実家で無為徒食の生活を過ごした後、80歳になる祖母が営んでいた東京・下町の駄菓子屋「かすがい」を継ぐことになった。 1ヶ月経ち、「おばちゃん」と子どもたちに呼ばれるのにも慣れ、常連の子の顔と名前も覚えて来た頃、ひとりの少年の存在に気がつく。夕刻にやって来てきっちり300円分の菓子を買って帰るのだ。その理由に気がついた楓子がとった行動とは──(第一話 その名も『かすがい食堂』)。 貧困、いじめ、摂食障害など問題を抱える子どもたちのために、楓子は店の奥の台所で食事を提供することにした。肉汁のあふれるハンバーグ、もりもりごはんが進む野菜炒め、みんなで囲む寄せ鍋……!!  楽しく温かい食卓を描く全四話。
  • 幼な子の聖戦
    小説・文芸
    4.1
    1巻638円 (税込)
    東京で挫折、信じかけた新興宗教にも失望した史郎は、故郷に戻り村議となり、人妻との逢瀬を楽しんでいた。幼なじみの仁吾が村長選に立候補すると、改革の理想を語る彼への応援を約束。が、県議から人妻の件で決定的な弱みを握られ、仁吾落選のための不正工作に加担。心を引き裂かれた史郎の、破壊的衝動を描く「幼な子の聖戦」(第162回芥川賞候補作)。ビルの窓拭きを専門にする会社に転職した小春は、仲間同士で命を預けて仕事をする緊張感にのめり込んでいる。ある日、ビル内の盗難事件が原因で責任者を下ろされてしまった権田にひそかに憧れていた小春は、思い切って彼を焼き鳥に誘うが……「天空の絵描きたち」。話題の2編を収録。
  • ハレのヒ食堂の朝ごはん
    小説・文芸
    3.7
    1巻638円 (税込)
    吉祥寺。公園の池のほとりにある「ハレのヒ食堂」は、朝ごはんの専門店。しゃきしゃき朝採れ野菜のサラダ、じゅわっとジューシーな焼き魚……。店主の晴子が作る料理はどれも抜群に美味しいのに、この店がいまいち流行らないのには理由があって――。そんななか、晴子と出会い店を手伝うことになった深幸。ワケあり同士、ふたりの女性が切り盛りする小さな食堂が奮闘の末に、かけがえのない一日をはじめる元気が湧いてくる、特別な朝ごはんにたどり着くまでの物語。
  • 黄金の壺
    小説・文芸
    4.3
    1巻638円 (税込)
    ドイツ・ロマン派の異才ホフマン(一七七六―一八二二)自らが会心の作と称した一篇.緑がかった黄金色の小蛇ゼルペンティーナと,純情な大学生アンゼルムスとの不思議な恋の物語は,読者を夢幻と現実の織りなす妖艶な詩の世界へと誘いこんでゆく.芸術的完成度も高く,作家の思想と表現力のすべてはこの作品に注ぎこまれている.

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  • 映画ノベライズ 耳をすませば
    小説・文芸
    3.9
    1巻638円 (税込)
    読書が大好きで元気いっぱいな中学生の女の子・月島雫は、図書貸出カードでよく見かける名前が頭から離れなかった。天沢聖司――全部私よりも先に読んでいる。そしてあるきっかけで出会った二人は次第に惹かれあう。だが、聖司は夢を叶えるため中学卒業と同時にイタリアへ旅立ってしまった。それから10年。雫は児童書の編集者として働きながら夢を追い続けていた。遠く離れたイタリアで奮闘する聖司を想い、自分を奮い立たせていたが……。柊あおいの不朽の名作に完全オリジナルの「10年後」の物語を加えた実写映画を小説化!
  • 【新装版】BAD KIDS
    小説・文芸
    4.3
    1~2巻638~891円 (税込)
    気がついたら好きだった。ただ、それだけ――。20歳も年上の写真家に振り回され苦悩する、高校写真部の部長・都。彼女が新たな被写体に選んだラグビー部の同級生・隆之は、同性のチームメイトに密かな恋心を抱き、葛藤していた。傷ついた心をいたわり合うふたり。やがて、それぞれに決断の時が訪れ……。愛に悩み、性に戸惑いながらピュアに生きる18歳の等身大の青春像を瑞々しく描く、不朽の青春小説、待望の新装版(重複購入にご注意ください)。
  • ベーシックインカムの祈り
    小説・文芸
    3.8
    1巻638円 (税込)
    豪雪地帯に取り残された家族。春が来て救出されるが、父親だけが奇妙な遺体となっていた(「存在しないゼロ」)。妻が突然失踪した。夫は理由を探るため、妻がハマっていたVRの怪談の世界に飛び込む(「もう一度、君と」)。全国民に最低限の生活ができるお金を支給する政策・ベーシックインカム。お金目的の犯罪は減ると主張する教授の金庫から現金が盗まれて――(「ベーシックインカムの祈り」)。AI、VR、人間強化、遺伝子改良人間、ベーシックインカム…。近未来に実現可能な技術を描きつつ、ミステリーの醍醐味を存分に感じさせてくれる全5編。これは予言ミステリーだ!
  • f 植物園の巣穴
    小説・文芸
    3.9
    1巻638円 (税込)
    『家守綺譚』『沼地のある森を抜けて』の著者が動植物や地理を豊かにえがき、埋もれた記憶を掘り起こす長編小説。 月下香の匂ひ漂ふ一夜。植物園の園丁がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神……。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶を掘り起こしてゆく。自然とその奥にある命を、典雅でユーモアをたたえた文章にのせてえがく、怪しくものびやかな21世紀の異界譚。
  • コミック昭和史(1)関東大震災~満州事変
    小説・文芸
    3.8
    1~8巻638~770円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昭和とはどのような時代だったのか。戦後50年を機に、いまあらためてその時代精神が問われている。それも権力者の視点ではなく庶民の眼で捉えたらどうなるのか。太平洋戦争下、ラバウルでの空襲により片腕を失った筆者が、万感の想いで描ききる。戦争を知らない世代に贈るコミック昭和史・全8巻。
  • ゆるしてはいけない
    小説・文芸
    3.5
    1巻638円 (税込)
    あの人が、今日壊れた……。恋人や友人に、気を、心を、許してしまったばっかりに、身も凍る体験をしてしまった人々がいる。自分の血を冷凍して食べる彼、どこまでもつきまとってくる友達、実の子供の命を狙う父親――この世でいちばん怖いのは、人間の心の闇だった。「Popteen」連載の二十本と、本書のために書き下ろされたとっておきの十六本を収録した、超恐怖体験満載の一冊。あなたは、簡単に人を信用しすぎていませんか?
  • 島耕作に学ぶ 大人の「男」になる85ヵ条
    小説・文芸
    4.0
    1巻638円 (税込)
    「島耕作」が本音で語る、仕事・趣味・友情・恋愛。「男」の総合力を養う1冊。――男なら誰もが大人の「男」と言われたい。だが、本当の「大人」とはいったい何だろう。ただ年齢を重ねただけの男が、大人の「男」といえるだろうか。他人に甘えることなく、自分を信じて爽やかに生き、男から憧れの眼差しを向けられる「男」。そんな大人の「男」になるには、今、何を心がけるべきなのか。若きビジネスマンたちの頼れる兄貴分「島耕作」が、魅力ある本当の「男」になるための85の行動原則を伝授する! 1ヵ月後の君を確実に変えるヒントがある!
  • ふりむいてはいけない
    小説・文芸
    3.6
    1巻638円 (税込)
    “しゃりしゃりしゃり”……。女は手首を齧っていた。胸元まで赤い血で濡れていた“”ふっふっふっ……女は赤ん坊の身を床に擦りつける“――十年以上、怪異、狂異を蒐集している著者の元に、次々と”ほんとにあった“怖い話が集まってくる。「もう止めて~」と読者が絶叫した「popteen」連載の怪談十九本と、本書のために書き下ろされたとっておきの十七本を収録した文庫オリジナル。あなたはラストまで読み通せますか?
  • 虹の音色が聞こえたら
    小説・文芸
    5.0
    1巻638円 (税込)
    小学校5年の眠人は、昼間から酒に溺れる父を避け、夜まで公園で過ごす毎日。唯一の理解者は、家庭に事情がありながら元気に過ごす同級生の竜征。ある日、公園の東屋に女子高生が来て、三線という沖縄の楽器を弾き始めた。眠人はその音色に魅了される。彼の人生に新しい風が吹いた瞬間だった。「ぼ、ぼ、ぼくに三線を教えてくれませんか? 弾けるようになりたいんです」――出会いと別れ、友情と恋、進路と自立。理不尽な現実に立ち向かうあなたの心に沖縄民謡のしらべがやさしく沁みる、青春小説。
  • パロマー
    小説・文芸
    4.0
    1巻638円 (税込)
    中年男性,職業不詳,妻と娘1人,パリとローマにアパートを所有.それがパロマー氏だ.彼は世界にじっと目を凝らす.観察に徹しようとする彼は,しかし….視覚的・文化的・思索的経験という3種の主題領域がそれぞれ記述的・物語風・瞑想的に書きあらわされ,三層に三重に積み重なって27の短篇が響き合う,不連続な連作小説.

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  • 海とジイ
    小説・文芸
    4.3
    1巻638円 (税込)
    最期を見据えた生き様から光を得る人生賛歌。 舞台は、美しくもありときに恐ろしい顔を見せる海と島。3人のおじいさん=ジイの生き抜く姿と,そのジイから思いを受け取る人々の心模様をときに温かく、ときにいきいきと、ときに静かな筆致で描ききります。全3編の物語。 ●海神~わだつみ いじめが原因で不登校になった小学四年生の優生。ある日、瀬戸内の島に暮らす曾祖父を訪ねることになる。死期が近いはずの曾祖父・清次は、病人とは思えないほど元気に優生らを案内し、饒舌に振る舞う。その後入院となった曾祖父と優生が交わした二人だけの約束とは……。 ●夕凪~ゆうなぎ 70代後半の老医師とそのクリニックに20年以上勤め、支え続けてきた48歳看護師の女性。ある日、クリニックを閉院すると宣言した後老医師が失踪する。必死で探す看護師の女性が行き着いたのは瀬戸内の島。もう戻らない、と告げる老医師の覚悟とは。静謐でほのかに温もる大人の慕情。 ●波光~はこう すべてを陸上競技に捧げてきたが、怪我により人生どん底になってしまった澪二。試験を前に逃げるように子供の頃訪れていた島にある祖父の家へ。石の博物館のリニューアルオープンの準備を手伝ううちに、今まで知り得なかった祖父の青春時代、親友、そして唯一の後悔を聞き……。 ※この作品は単行本版『海とジイ』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 風町通信
    小説・文芸
    3.8
    1巻638円 (税込)
    「どちらまで?」 「じゃ、風町、まで」  その町へ行くのに、特別な切符や旅券はいらない。 ナンバーに7のついた黄色いタクシーで行けるというけれど、その町がどこにあるか運転手も知らない。 「風町」と呼ばれる架空の町でひっそりと紡がれる、ちょっと不思議で心地よい日々。 「風町から」「風町まで」の二部構成で三十一の短編を収録した、心がほぐれる束の間のファンタジー。
  • 乳頭温泉から消えた女
    小説・文芸
    3.0
    1巻638円 (税込)
    北海道の西に位置する積丹半島。「積丹ブルー」と呼ばれるその海景を前に崖から転落死した男がいた。自殺か他殺かは定かではない。ちょうどその直後、男の取引先の女性社員・皆川が乳頭温泉で忽然と姿を消していたことが判明。果たして事件との関連は? 温泉で失踪発覚の瞬間に立ち会ったリスクコンサルタントの円堂雅流は、皆川の女友達の協力も得て、独自に捜査に乗り出す。札幌、積丹半島、小樽、余市……。北海道のさまざまな交通機関を絡めた推理行から、終盤は舞台を東京に転じての展開へ。旅情とグルメを連結してのサスペンスフルな謎解き列車が走る!
  • ただいま、お酒は出せません!
    小説・文芸
    3.5
    1巻638円 (税込)
    新宿の駅ビルに入っているイタリアン・マルコ新宿店で、店長の皆見から通達があった。「明日から店は休業です。しばらくの間、自宅で待機していてください」。コロナ禍による第一回目の緊急事態宣言。パートで働く鈴木六花は独り暮らしの中、孤独を深めていく。そして、休業が明けても客足は戻らず、課題は山積みだった。それでも六花は店の立て直しに奮闘する。「世の中が変わっても、失くしてはいけないものがある。それは、人と人との交流である。」――2020年からコロナ禍で分断された社会の中、もがきながらも光を探す希望の物語。30代でシングル、パートの女性が奮闘する新・お仕事小説。
  • 山手線謎日和
    小説・文芸
    3.5
    1~2巻638~704円 (税込)
    小さな出版社の営業として働く折川イズミは、山手線の車内で自社の新刊を熱心に読む男性に気づく。その翌日、五反田駅のホームで歩きスマホの女性が何者かに押され転倒する事件が。怪我人が出たものの、犯人は分からずじまい。目撃したイズミは真相が気になって……。一方、和泉怜史は三十五歳で会社を退職して以来、毎日山手線内で読書するのが日課という変わり者。彼もまた、五反田駅の事件に居合わせていた。正義感の強いイズミと、ひねくれ者の和泉。二人が出会う事件の数々――。
  • セブン
    完結
    小説・文芸
    3.6
    全1巻638円 (税込)
    一見シンプルなトランプの数当てゲームが、生死をかけた心理バトルへと変貌する「ラッキーセブン」ほか、時間を何度もワープする男の話――「TLP49」、超ショート・ショート――「一男去って……」、戦場で捕らえられた兵士の生き残り作戦とは――「ユニーク・ゲーム」などロジカルな企みに満ちた七つの物語。トリッキーな作品世界に二度読み三度読み必至の驚愕の短編集。
  • 百万のマルコ
    小説・文芸
    3.1
    1巻638円 (税込)
    十三世紀末、イタリア半島・ジェノヴァの牢に新入りがやってきた。“マルコ・ポーロ”を名乗る男が語るのは、遠い東の異国で体験した奇妙なミステリ。それはホラ話か壮大な冒険譚か? 「黄金だらけの場所で、ほぼ道具を使わず、どうやって黄金を得たか」(「百万のマルコ」)。「酒を飲んではいけない砂漠の民に飲み物を求められた。酒しかない。どう切り抜けたか」(「掟」)。牢の囚人たちは真相を当てようと悪戦苦闘! あなたは真実を見破れるか? 謎解き噺十三話に新作一編を加えた連作短編集!
  • あおぞら町 春子さんの冒険と推理
    小説・文芸
    3.5
    1巻638円 (税込)
    都会の喧騒を離れた埼玉県青空市。プロ野球選手の夫をもつ春子さんは、つつましくも幸福に暮らしていた。 そんな平和な日々に事件が!? 白いパンジーを捨てた男性の秘密とは? 球場に来る風変わりな女性の正体は? 「まきゅう」が表す本当の意味は? 鮮やかな謎解きと春子さんの人柄に癒される連作ミステリー。 〈解説〉吉田伸子
  • 5と3/4時間目の授業
    小説・文芸
    4.0
    1巻638円 (税込)
    あたりまえを疑ってみると、知らない世界が見えてくる。 「ぼくは、先生の役割って、一つの狭い常識のなかで生きている人に、そうじゃないよと教えてくれて、でも、その答えは自分で見つけなさいよ、といってくれることだと思います。」(本書より) 〈目次より〉 1日目・たぶん、読んじゃいなよ! カリキュラムにはのらない授業/ソクラテスはなぜ自分で書かなかったのか/想像力を生む場所/「絶対にありえないこと」を疑ってみる/自分で探さなければ、先生には出会えない/「自殺をしてもいいのか?」―鶴見俊輔さんの答え/正解が見つからない問いに、どう答えるか/「外側」から考える/常識ってなんですか? 2日目・なんとなく、書いちゃいなよ! 小学校と工場の共通点は?/自由な論理は「危険」かもしれない/考えるときの基準は自分しかない/「浮かない感じ」―吉本隆明さんの戦争体験/説明できないモヤモヤを大事にする/「渋谷109方式」で文章が書ける!/自分以外の「私」を想像して書く/ほかの誰にも書けない文章ー木村センさんの遺書/「自分」という不思議なものを、ことばにする 本書は17歳の特別教室『答えより問いを探して』を文庫化の際、改題したものです。
  • 崖っぷち小説家、走る!
    小説・文芸
    4.0
    1巻638円 (税込)
    ベストセラー作家を夢見て上京し3年。 のぞみはどん底にいた。 難航する次回作、減る銀行残高――そんな時、担当編集の阿久津が提案したのは「マラソン」!? しかも体験教室で出会った西村にのせられ、東京マラソンに挑戦することに。 無茶な練習で挫折したその日、のぞみは気づく。 正しい苦労をすること、楽をしたがる自分と決別すること。 「生きるために書くのではなく、わたしは、書くために生きるのだ」 夢を追う覚悟を決めたのぞみが得たものとは――明日へ踏み出す勇気が湧くサクセスストーリー!
  • ウィメンズマラソン
    小説・文芸
    4.6
    1巻638円 (税込)
    岸峰子、30歳。シングルマザー。幸田生命女子陸上競技部所属。自己ベストは、2012年の名古屋で出した2時間24分12秒。ロンドン五輪女子マラソン代表選手という栄誉を手に入れた彼女は、人生のピークに立っていた。だが、あるアクシデントによって辞退を余儀なくさされてしまい……。そして今、2年以上のブランクを経て、復活へのラストチャンスを掴むため、リオ五輪を目指し闘い続ける。このままじゃ、次に進めないから――。一人の女性の強く切なく美しい人生を描く、感動の人間ドラマ。(解説・北上次郎)
  • グッバイ、ドン・グリーズ!
    小説・文芸
    4.0
    1巻638円 (税込)
    周囲と上手く馴染むことができない少年・ロウマと同じように浮いた存在のトトは 二人だけのチーム”ドン・グリーズ”を結成する。 高校1年生の夏休み、新たに”ドン・グリーズ”に加わったのは不思議な少年・ドロップ。 「ねえ、世界を見下ろしてみたいと思わない?」――彼の何気ない一言をきっかけに始まったひと夏の小さな冒険は やがて少年たちの“LIFE”(生き方)を一変させる大冒険へと発展していく。
  • ふくわらい
    小説・文芸
    4.1
    1巻638円 (税込)
    書籍編集者の鳴木戸定。彼女は幼い頃、紀行作家の父と行った旅先で特異な体験をする。不器用に生きる定はある日、自分を取り巻く世界の素晴らしさに気づき、溢れ出す熱い思いを止めることができなかった。第1回河合隼雄物語賞受賞作。
  • 前科者
    小説・文芸
    4.4
    1巻638円 (税込)
    希望と再生の物語、映画「前科者」小説版!  罪を犯した者、非行歴のある者の更生に寄り添う国家公務員、保護司。阿川佳代は保護司になり早3年。仕事にやりがいを感じ、道を外れてしまった「前科者」のために奔走していた。担当する前科者の中の一人・工藤誠は、真面目な仕事ぶりを雇い主から評価され順調に更生していた。このままいけば自立の日も近いと心を躍らせる佳代だったが、最後の面会日を前に、誠は忽然と姿を消してしまう。その頃、謎の連続殺人事件が発生し──。  阿川佳代をあの有村架純が、工藤誠を森田剛が演じる話題の映画「前科者」が2022年1月全国公開。消えない罪を背負った者は、過去を乗り越えることができるのか。感動のオリジナルノベライズ! (底本 2021年12月発行作品)
  • 星月夜の鬼子母神
    小説・文芸
    3.5
    1巻638円 (税込)
    鎌倉幕府草創期は権力闘争の時代。源氏の乳母一族として力をつけた比企氏の血を継ぐ若狭局は、源頼家の妻となり長男を出産。我が子を鎌倉殿にするために、他人の子を喰らう鬼にでもなる――。幼いころ経験した親族の不幸な境遇から強い決心を持つ若狭局。謀略を駆使して比企一族をはじめとした坂東武士を族滅していく北条一族。歴史の激流のなかで、頼家と若狭局はどう生きたのか? 激動の転換期を描く時代小説。
  • 最後の証人
    小説・文芸
    4.4
    1~4巻638~770円 (税込)
    検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにも拘わらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……。
  • ショートショート列車
    小説・文芸
    4.6
    1巻638円 (税込)
    「河童の釣り堀」の看板を掲げた建物の中には、なんと本物の河童がいて――(「岩手 河童の釣り堀」)。「餃子捕り放題」と書かれた店で目撃する驚きの光景(「栃木 餃子の羽」)。食べるとあまりのうまさに、しばらく言葉を忘れてしまうという、うどんの秘密とは?(「香川 さ抜きうどん」)日本全国47都道府県の名産・名所を題材にした不思議なお話47編プラス1。
  • くらし安心支援室は人材募集中 オーダーメイドのおまじない
    小説・文芸
    3.3
    1巻638円 (税込)
    進路に悩む大学生のみゆきは教授から就職先を紹介される。それはSF(少し不思議)案件専門の国家公務員「くらし安心支援室」の一員というもの。怪しむみゆきだったけれど、みゆきの周囲でSF事件が起こり……?
  • 推し飯研究会
    小説・文芸
    4.0
    1巻638円 (税込)
    推し飯――自らが全力で愛し、応援する人物・キャラクターの好物といった、その人を想起させる食べ物のことである。この春から一人暮らしを始めたものの、料理嫌いの佳奈子が、ひょんなことから入った大学のサークルは、その名も『推し飯研究会』。メンバーそれぞれの「推し」への愛を語り、「推し」にまつわる食べ物を手作りのうえ食し、「推し」がいかに尊いのかを実感するという不思議な活動だったが、意外と居心地が良くて……? 「愛ゆえにたまごトースト」「ストイック素うどん」「適当極みクッキー」「懐深いカレー」そして「背徳の炭水化物パーティー」……推し飯、召しあがれ! 食べれば、ますます「尊い……!」
  • いつかどこかで 子どもの詩ベスト147
    小説・文芸
    4.5
    1巻638円 (税込)
    「生まれたよ ぼく/やっとここにやってきた/まだ眼は開いてないけど/まだ耳も聞こえないけど/ぼくは知ってる──」(『子どもたちの遺言』所収「生まれたよ ぼく」より)。著者は瑞々しくも稀有な感性で、処女作から70年近く、現代詩をリードする世界的詩人。彼の全詩作品より、平易な中に深さとユーモアが溢れ、永遠の童心を感じる146の子どもの詩を厳選。新作1編を加えた貴重なベストセレクション。
  • 暴走弁護士
    小説・文芸
    -
    1~3巻638~770円 (税込)
    深夜、トラックが時速115キロで走行し、走行車線に入ろうとした乗用車の後部座席に追突した。実況見分をした警察は、ただの交通事故から、計画的な事故の可能性を疑いはじめた──。暴走族から弁護士になった真行寺は、殺人未遂で立件されようとしているトラック運転手の弁護をするため、事件の背景を調査し、驚愕の真実にたどり着く!!
  • 嘘と少年
    小説・文芸
    4.0
    1巻638円 (税込)
    病室で二人の男が話をしている。かつて二人が少年だった頃の思い出――少年達は消えた少女を捜すために冥い森へと入っていった。次々と暴かれるそれぞれの嘘。そして最後に明かされる哀しく切ない衝撃のラスト! 鬼才・永瀬隼介の異彩を放つ物語。
  • バー堂島
    小説・文芸
    3.4
    1~2巻638~660円 (税込)
    大島北新地のはずれ、堂島川に面したカウンター五席の〈バー堂島〉。還暦近いマスター楠木正樹は元ブルース・ミュージシャン。美味しいお酒とつまみ、心優しい音楽が売りの、ざっくばらんなお店。女の子みたいに可愛い花屋のマロちゃん、ヘンな大阪弁のイタリア人アントニオ、お好み焼き屋のおやじ、氷屋の若旦那、スイミングインストラクターのカナちゃんなど個性豊かな連中がやってくる。「人生、なんでこうなの?」とお嘆きのあなた。バー堂島で飲んで笑って、ほろっとしよう。明日があるさ。心ほどける四つの物語。
  • アイドル潜入捜査官 小田切瑛理
    小説・文芸
    5.0
    1~2巻638~682円 (税込)
    とある権力者の指示により、国民的人気アイドルグループ「プリティなでしこ」の第10期メンバーオーディションを受け、グループに潜入した、元警視庁公安部の小田切瑛理。 年齢制限10オーバー、格闘技をたしなみ媚びは売らず(売れず)正義感あふれる彼女が、慣れないアイドル活動に悪戦苦闘しながら、テロリストスパイ捜査を進めていく。 デンジャラスなアイドルの規格外っぷりに笑いが止まらないコメディタッチ爽快小説!
  • タマの猫又相談所 花の道は嵐の道
    小説・文芸
    3.7
    1~2巻638~682円 (税込)
    ──うちの理生ときたら、高校生になったというのに、泣き虫で弱虫でこまったもんだ。やれやれ、おれがなんとかしてやるか──。 流されるままに花道部に入部し、因縁ののライバル茶道部との激しい部室争奪戦に巻き込まれてしまった理生を、じつは妖怪・猫又の飼い猫タマが陰から賢くサポート。
  • ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~
    小説・文芸
    3.8
    1巻638円 (税込)
    長野オリンピック金メダルに隠された実話。  1998年長野オリンピックスキージャンプ団体。金メダルを狙う日本代表チーム(通称:日の丸飛行隊)。その中心選手、原田雅彦のジャンプを特別な想いで見つめる男がいた。元日本代表・西方仁也だ。前回のリレハンメルオリンピック団体戦で、原田の失敗により惜しくも銀メダルに終わった西方は、長野での雪辱を誓い、日々練習に励む。ところが4年後、代表には選ばれず、不本意ながら裏方であるテストジャンパーとなっていた。  誰もが知る、長野オリンピックスキージャンプ団体金メダル。その栄光の裏に、誰も知らないテストジャンパー25人の闘いがあった。  長野オリンピック大逆転の金メダルに隠された感動の実話。西方仁也役に田中圭。土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、小阪菜緒など、豪華出演者による映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」(2021年5月公開予定)。
  • 恋する母たち
    小説・文芸
    4.3
    1巻638円 (税込)
    夫がいても、息子がいても、恋はするわ。 名門高校に息子を通わせる縁で出会った3人の母たち。 浮気相手と失踪した夫を待つ杏、 不倫夫に悩むセレブ妻・まり、 専業主夫を持つバリキャリ妻・優子――三様の人生はやがて交錯し始める。 それぞれが夫に不満や諦め、怒りを抱え、 落第寸前の息子たちへの不安も募る。 これまで築き上げてきた人生、キャリア、そして家族―― 守るべき尊さと、何か物足りない虚しさを奥底に秘めた3人がふとした瞬間に向き合ったのは、「妻」でも「母」でもない、「女」としての自分だった。 平凡な毎日に突如現れた“恋”との出会いは、母たちの人生に何をもたらし、何を失わさせるのか。 『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』などの代表作がある柴門ふみの同名漫画を原作に、『セカンドバージン』『大恋愛~僕を忘れる君と』など社会現象を巻き起こした名ドラマを世に送り出した大石静が脚本を執筆。 木村佳乃、吉田羊、仲里依紗という豪華キャストが織りなす母たちの惑い、揺らぎ、エロスが話題となったドラマでは、心に響くセリフも多数。 読み返す度に、彼女たちの迷いに共感し、よろめきにトキメキ、強さに背中を押されるサプリメントのような一冊です。
  • さらば南紀の海よ
    小説・文芸
    3.0
    1巻638円 (税込)
    病床で「白浜温泉に行きたい」と望んだ余命一年の女が、その二日後に殺された。十津川は小説家志望で無職の息子・雄介に疑いの目を向ける。一方、雄介は母の言葉が気になり南紀白浜に向かうが、乗車した特急〈くろしお〉が爆破されてしまう。雄介を尾行していた三田村刑事と北条早苗から報告を受けた十津川は、ある推理を胸に南紀へ飛んだ。東京の殺人事件と白浜の爆破事件――二つを結ぶのは、三十年前のあの夏の日……。

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