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定年退職した元悪徳刑事が、離婚で別れた息子のヤクザがらみのトラブルを知り、窮地を救うために奔走する「退職刑事」。息子を自殺で失った退職間際の刑事が、担任の女教師を追いつめる「レディ・Pの憂鬱」。胃ガンで死期を前に辞職した刑事が、迷宮入りした“幼女神隠し事件”の解明に執念を燃やす「神隠しの夜に」──警察組織を離れ一般人となった後も、身に染みついた刑事魂が疼き、自らドロ沼にはまっていく退職刑事たち“人生最後の事件”とは? 警察小説全5篇。
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Posted by ブクログ
す、すげー。 タイトルを考えずに読んで正解。 一作目の重たさにちょっと沈み、二作目でめまい。 三作目はなんどもなんども読み直し、ため息。 四作目は幻想的なエンディングにしばし瞑想。 そうして、最後で息が苦しくなった。 短い中にスリラー、恐怖、幻想、狂気、苦しいまでの重たさ。 ちらほらとのぞく日常...続きを読むがよけい、すぐそこにあるかもしれない隣人の陥穽を思わせる。 お腹に力を入れて息を詰めて読む、がつんの一冊。 この作家は、なんだ?
題名どおり元刑事が主人公の短編集。どれもハッピーエンドでは無いけれど本人なりに落とし前をつけているので、むしろすっきりしたような感覚で悪くない。「罪と罰の果てに」もよかったし最近のお気に入り作家。
刑事をテーマにした短編集。 一つ一つがじっとり、重い。好きなタイプの小説ではないけど、読み応えはあった。
雪国での話がいちばん楽しかった。 読み終わってからのなるほど感といったらもう。 でも親子鷹の話も展開的には好き。 人間的にはレディPの女教師が好きだなー。
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