鼠 鈴木商店焼打ち事件

鼠 鈴木商店焼打ち事件

631円 (税込)

3pt

3.7

利潤を追求する企業と、不況にあえぐ大衆、大衆を扇動するかのようなマスコミ。まさに今日的問題を、歴史上の事件を題材にえぐる。大正七年、一介の商店から三井・三菱と並ぶ大商社に成長した鈴木商店は、米の買占めを噂され、大衆をあおる新聞の論調もあって、米騒動の群集の焼打ちにあった。第一次大戦による好況から戦後の不況へ、そして昭和初頭の恐慌に至る激動の時代に諸悪の根源と指弾された同店の盛衰とその大番頭・金子直吉の劇的な生涯を描く異色作。

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鼠 鈴木商店焼打ち事件 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2011年03月26日

    金融マンであれば読んでおくべき本。

    決して簡単な内容ではないし,歴史背景が古いので若い人には少し掴むのには時間がかるかもしれない。

    城山作品の最高傑作だと思う。

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    Posted by ブクログ 2013年10月31日

     昨今の原発報道を聞いていて、ふと本書のことを思い出し、約20年振りに再読した。
     いまから95年前、高騰する米価について、大阪朝日新聞は、三井、三菱を凌ぐ新興の鈴木商店に関するねつ造記事を流布し、庶民を扇動した挙句、結果、鈴木商店は焼き討ちにあってしまう。
     国益のためとまっすぐに進む大番頭 金子...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月09日

    玉岡かおる著の「お家さん」で興味を持った鈴木商店。
    私が住んでいる街とも縁が深い話なので期待大!で読んでみました。
    城山三郎って作家はすごいですね。緻密な調査とそれを構成していく綿密さ・・多くのことを知らされ、考えさせられました。
    「お家さん」とは違った観点で鈴木商店を描いています。特に大番頭金子直...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年11月20日

    Kodama's review
    『鈴木商店焼き討ち事件』そのような歴史があったことは知っていましたが、内容は詳しく知らなかったので、初めて事件の真相を知り得た気がします。同時に、『経営とは?』と様々なことを考えさせられる1冊でもありました。
    (08.11.16)
    お勧め度
    ★★★★☆

    0

    Posted by ブクログ 2011年12月20日

    双日の源流であり、米騒動の時に米を買い占めた悪徳商社という汚名を着せられた「鈴木商店」のはなし。著者の城山三郎さんが精力的な取材で明らかになった部分と、それでもわからない部分。
    これ自体30年以上前の本だけど、未だに双日の人はこの本をバイブルにしている(人もいる?)という話を聞いて読み始めましたが、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年08月26日

    金解禁や米騒動で有名な金子商店に
    関する興味深い本。

    今の日商岩井(もうないけど)や
    帝人や神戸製鋼などなどの始まりと
    なった三井・三菱とならぶ財閥会社なのですが
    昔から台湾銀行の不良債権話に関連
    した話しかでてこないし一方通行の
    情報しかないのでイー本見つけた感じ。

    元、新聞記...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    なんだか悪者かつ脇役にされがちな「鈴木商店」を真面目にストーリー化した本。もっと評価した方がいいと思うよ?

    0

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