無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
小難しい内容だったが、何度も繰り返し説明されて理解できた。目からウロコの話だった。
・若山牧水の”白鳥やかなしからずや・・・”の「かなし」は、現代語では「悲しい」の意味だが、古語(万葉集)では「うれしい」の意にも用いられ、この歌が詠まれた頃の牧水の心情(歌集に収められた前後の歌)から考えれば、後者の意に解すべきではないのかという論考。
・鎌倉時代に成立した「徒然草」は、鎌倉時代の言葉(当時の現代語)ではなく、「枕草子」を模した平安時代の言葉(擬古文)で書かれた作品である。江戸時代の「雨月物語」も、江戸時代の言葉ではなく、擬古文で書かれた作品である。
・江戸時代には現在では存在が否定されている古語(古語研究)が存在した。
・歴史的仮名遣いは、江戸時代の契沖から始まった。伝統的仮名遣いではない。
Posted by ブクログ
古語と現代語の断絶の錯覚から生まれた「ミッシングリンク」を断ち切る試み、と書かれた一冊。
最後まで読んでも「ミッシングリンク」という言葉に慣れないことだけが残念(「地続き」に対応する良い表現はないだろうか)。
今の教育現場では、江戸時代までを「古典」の分野で、明治時代からを「現代文」の分野で扱っているが、何かが断絶しているわけではない。
その地続きの中で、いつの間にか乖離してしまった感覚があるのだとすれば、その繋がりを意識させてくれる意味で本書の役割は大きい。
『雨月物語』における「たそ」から、それが誤りであったとしても時代性をきちんと反映することへの研究の第一歩であるという筆者の意見には大きく頷ける。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。