古語の謎 書き替えられる読みと意味

古語の謎 書き替えられる読みと意味

858円 (税込)

4pt

3.8

古語とは何か。「明治維新以前の言葉」ではない。江戸時代には『源氏物語』の言葉が、平安時代には『万葉集』の言葉が古語であったように、今後も書き換えが続いていくのである。江戸中期、初めて「古典をその時代の言葉で読む」方法が確立する。賀茂真淵、本居宣長らによって夥しい古語が読まれ、解釈され、『万葉集』や『古事記』は庶民に近くなる。その過程で生まれた仮説や誤りの謎を解き、言葉の本質を考える。

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古語の謎 書き替えられる読みと意味 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年08月24日

    賀茂真淵らによって確立された古学について、様々な仮説や誤りを取り上げ、興味深く検討していくもの。すごく面白かったです。「ひむかしののにかぎろひの」という読みについて紹介する冒頭から最後のあとがきまで、退屈するヒマがありませんでした。

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    Posted by ブクログ 2018年10月20日

    古語は書き換えられる。万葉集はどのように読まれたのか。それが時代によって読み方が変わっていく。源氏物語でもどれが本当の原文か。テキストクリティークによって本当の原文にさかのぼる文献学は正しいのか?などなど。面白かった。

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    Posted by ブクログ 2011年12月13日

    わかりやすい!古文面白いわぁ♪
    実は本棚で見た時にはそんなに期待していなかったのだが、読んでみたら大変面白かった。

    柿本人麻呂の、「東の野に炎の立つみえて かへり見すれば月傾きぬ」
    を挙げて、私たちが古語と思っていたものは、江戸時代に「つくられた」古語であるということが解説され、そこから古語...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年01月13日

    古語とは何か。明治維新前のことばのことか。−そうではない。相対的に、移り変わっていく、書き換えられていくことばなのだ。万葉仮名の読み方に関する紆余曲折、力のある学者の研究が及ぼす影響、消えていった古語。非常に研究ごころがくすぐられる一冊。おもしろかったー!!

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年01月20日

    公開されるということは、批判の場にさらされるということであって、師弟関係という壁を取り払った自由な批判や論争を保障するということにほかならない。それによって、学問の世界は活性化する。


    「古語とは何か。「明治維新以前の言葉」ではない。江戸時代には『源氏物語』の言葉が、平安時代には『万葉集』の言葉が...続きを読む

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