本居宣長「うひ山ぶみ」

本居宣長「うひ山ぶみ」

990円 (税込)

4pt

4.3

師と仰ぐ賀茂真淵との生涯一度きりの対面=「松坂の夜」以来、刻苦勉励を重ねること35年。寛政10年(1798)、畢生の大作『古事記伝』を仕上げた宣長は、古学の入門書『うひ山ぶみ』を一気に書き上げた。古学の扱う範囲、学ぶ者の心構え、学問のあるべき姿、契沖に始まる近世古学の歴史的意味、古学の目的とその研究方法など、国学の大人(うし)が初学者に授けた学びの要諦とは?(講談社学術文庫)

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本居宣長「うひ山ぶみ」 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月04日

    本書は、古事記伝を完成したのを機に、弟子たちにどう国学を勉強したらいいのかということを、初めて山にはいること=うひ山ぶみ、として初学のために書き下ろしたものである。

    本をどう読むかをテーマとした本にも、本書の引用があり、とりあえず、口語訳を流してよんでみました。

    気になった点は以下になります。
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    0

    Posted by ブクログ 2018年02月27日

    アツいなー、宣長。

    勉強するならここから手を付けようね、
    こういうこという人いるけど
    間違いだからね、
    こういう考えだと伸びないよ、、、

    初学の若者への愛情溢れる熱血講義。

    しかも、意外にと言うと失礼だけど
    学問スタイルは、実証的で科学的。

    いつか、大部の古事記伝にも
    チャレンジしたい!

    0

    Posted by ブクログ 2017年06月29日

    10年ほど前、宣長について殆ど知識もないまま小林秀雄「本居宣長」を読んだ。冒頭の墓の話、小林の文章が間延びしていたこと(連載ものを単行本にしたせいか?)、宣長は歌を詠むことが本当に好きだったこと、この3点だけが印象に残った。そんな私にもこの「うひ山ぶみ」はすらすら読めて、宣長の考えの一端が良くわかり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月28日

    古学(国学)の初学者に向けた、宣長の晩年の文章です。
    国学というと、万葉集と古事記などの古典を言語学込みで研究するものという、少しぼんやりイメージが私の中にはありました。
    宣長によれば、古学は儒学や仏教と対置され、その中に神学、有職、歴史、歌学の4科があります。万葉集の研究は歌学に、古事記の研究は神...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月11日

    1798年6月に『古事記伝』を書き上げた本居宣長氏。初学者向けの古学の入門書を書いてほしいとの声に答えたのが、『うひ山ぶみ』で翌年5月に刊行された。
    原文と注釈と口語訳があり、我々の理解を助けてくれる。
    印象に残ったものは、
    古事記と日本書紀では、古事記から学び始めなさいという趣旨のことや、文意のわ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年07月27日

    一番印象に残った一節を引用。

    P54
    才のともしきや、学ぶことの晩きや、暇のなきやによりて、思ひくづをれて止むることなかれ。
    とてもかくても、つとめだにすれば出来るものと心得べし。

    すべて思ひくづをるるは、学問に大きにきらふ事ぞかし。

    全ての文に口語訳があるので読みやすい。
    口語訳だけでもいい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年02月02日

    この一首
    「いかならむ うひ山ぶみの あさごろも 浅きすそ野の しるべばかりも」
    は心に残るよね

    0

本居宣長「うひ山ぶみ」 の詳細情報

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