作品一覧

  • 本居宣長「うひ山ぶみ」

    本居宣長「うひ山ぶみ」

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,320円 (税込)
    師と仰ぐ賀茂真淵との生涯一度きりの対面=「松坂の夜」以来、刻苦勉励を重ねること35年。寛政10年(1798)、畢生の大作『古事記伝』を仕上げた宣長は、古学の入門書『うひ山ぶみ』を一気に書き上げた。古学の扱う範囲、学ぶ者の心構え、学問のあるべき姿、契沖に始まる近世古学の歴史的意味、古学の目的とその研究方法など、国学の大人(うし)が初学者に授けた学びの要諦とは?(講談社学術文庫)
  • 古語と現代語のあいだ ミッシングリンクを紐解く

    古語と現代語のあいだ ミッシングリンクを紐解く

    小説・文芸

    3.7
    1巻628円 (税込)
    「古文」って何? 「現代文」って何? 日本人の国語観を揺さぶる一冊! 日本語には「古語」と「現代語」があり、それらで書かれた「古文」と「現代文」との二つがある――我々はなぜそのような錯覚を抱いてしまっているのか。古代文学から近代短歌・小説に至るまでの言葉の変化を丹念に辿り、「古語」と「現代語」の間のミッシングリンクを探しつなげることで、我々の国語観を揺さぶり、豊饒な国文学の世界に誘う。
  • 古語の謎 書き替えられる読みと意味

    古語の謎 書き替えられる読みと意味

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻858円 (税込)
    古語とは何か。「明治維新以前の言葉」ではない。江戸時代には『源氏物語』の言葉が、平安時代には『万葉集』の言葉が古語であったように、今後も書き換えが続いていくのである。江戸中期、初めて「古典をその時代の言葉で読む」方法が確立する。賀茂真淵、本居宣長らによって夥しい古語が読まれ、解釈され、『万葉集』や『古事記』は庶民に近くなる。その過程で生まれた仮説や誤りの謎を解き、言葉の本質を考える。
  • 最後の江戸留守居役

    最後の江戸留守居役

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻715円 (税込)
    江戸留守居役とは、藩の江戸屋敷にあって、幕府や大名諸家との渉外や各種情報の収集などの任にあたる外交官である。明治の文人・依田学海は、幕末、佐倉藩最後の江戸留守居役をつとめ、その激動の日々を、膨大な日記『学海日録』中に詳細に記している。徳川幕府終焉を前に、情報の最前線で奔走する一人の江戸留守居役・学海の生々しい体験を通してたどる、もうひとつの維新史。

ユーザーレビュー

  • 本居宣長「うひ山ぶみ」

    Posted by ブクログ

    本書は、古事記伝を完成したのを機に、弟子たちにどう国学を勉強したらいいのかということを、初めて山にはいること=うひ山ぶみ、として初学のために書き下ろしたものである。

    本をどう読むかをテーマとした本にも、本書の引用があり、とりあえず、口語訳を流してよんでみました。

    気になった点は以下になります。

    ・むかしから学問といえば漢学のことであった。それを「漢意(からごころ)」と見なせば、日本人の発想を「大和魂(やまとだましい)」という

    ・学問の根本とは何かという問題から入る。それは、「道」を学ぶということである。道とは、ひとり皇国日本にのみ伝わって、古事記、日本書紀、に二典に帰されているところの神代・上代のさまざまな事跡の上に備わっているのである。

    ・そうやって大筋が理解できるようになったら、次に古典の注釈を作るように心がけることである。
    ・学問する人に、「万葉集」をよく学んで、みずからも歌を詠まなければならないと説く。歌を詠まなければ、いにしえびとの心、風雅の趣を知ることはできないからだ。

    ・古事記、日本書紀をまず読むこと、それも、古事記が特に重要である。日本書紀は漢文に似せようとしており、からごころが多く混じってしまっているためである。

    ・古学の系譜は、契沖にはじまり、荷田春満、賀茂真淵、本居宣長と続く。いずれ日本学と称し、水戸や、明治以後の、皇国史観、国粋主義につながっていくことになる。

    ・また、古学は、塙保己一の群書類従の事業につながり、田安宗武の実子、松平定信らが支援をする。古学は近代の国学、国文学の礎となって江戸期に大きく成長した。

    <学問の教え>

    ・学問するものにとって重要であるのは、志を高く持して、ただ年月長く倦まず怠らず、励み努めることである。諦め挫折することがいちばんいけない。

    ・どういった学問がいいとかは、言いがたく、学び方も、絶対こうしたらいいとは決めがたいものである。また、そのようなことは決めなくてもいいことであって、ただ本人の考えるがままにするればいいのである。

    ・書籍とは、順序を決めて初めから丁寧に読む必要はなく、何度も繰り返し読むことが大事であって、それによって理解が深まる。

    ・また、どんな書物を読むにも、初心のうちは、はじめから文義を理解しようとしてはいけない。まず大まかにさらっと見て、ほかの文献にうつり、これやかれやと読んで、さらに前に読んだものにかえればいい。

    ・それらの書物を何度も読むうちには、そのほかの必読書についても、また学問の方法についても次第に自分の料簡ができるものである。

    ・すべての学問は、はじめからその志を高く大きくして、奥義を究めつくさずばやまじと、かたく心しなければならない。

    ・(失われた文献の引用を指し示して)今日には、伝わっていない古文献の引用があって、その中には非常に貴重なものがある。

    ・古学とは、構成の説によるのではなく、もっぱら、古文献によってそのものを考え、古代のことを詳しく明らかにする学問である。(ようは一次資料を直接あたっていることを称している)

    ・文章の解し難いところを、はじめからひとつひとつときあかそうとすると、滞って先にすすめないことがある。そんなときは、不明なところは、そのままにしておいて、先にすすめばいい。
     難解なことをまず知ろうとするのは、たいへんよくない。平易なところにこそ心をつけて、深く味わうことをしなくてはならない。

    ・博識とかいって、視野をひろくすることもいいことではあるが、そうすると、とかく、緊要の書を見ることがおろそかになる。そのおなじ力を緊要の書にそそぐことも必要だ。

    ・語釈とはいろいろの言葉のもとの意味を考えて解釈することである。これには、あまり深入りをせずに、全体の文意を明らかにしていくことの方が大切である。

    ・他人のこととするとどんなに深くおもっても、自分のことのようには深刻にはならない。なので、歌を自分で詠んでみれば、自分のこととして、深い意味を知ることとなる。

    ・昔の歌にも、よいものと、わるいものとがある。万葉の歌には、思う心を述べて、それを人に聞かれて、「ああ、いいな」と感じる歌がいい歌である。形式が、昔のものだかた良いわけではない。今の歌でも、昔風になっていなくても、実情をそのまま詠っている良い歌は多いのである。

    ・本居宣長は、長歌は、万葉を頂点として、和歌は、古今和歌集を頂点とするといっている。

    目次

    凡例

    「うひ山ぶみ」解説
      1 「うひ山ぶみ」の成立とその概要
      2 古道論としての古学
      3 古典研究としての古学
      4 文学運動としての古学
      5 いま、なぜ「うひ山ぶみ」なのか

    「うひ山ぶみ」総論
      物まなびのすぢ
      みづから思ひよれる方
      怠りてつめざれば功はなし
      志を高く大きにたてて
      道の学問
      道をしるべき学び
      よく見ではかなはぬ書ども
      心にまかせて力の及ばむかぎり
      古書の注釈を作らんと早く心がくべし
      万葉集をよく学ぶべし
      古風・後世風、世々のけぢめ
      総論注記

    「うひ山ぶみ」各論
      物まなびのすぢ、しなじな有りて
      しなじなある学び
      志を大きにたてて
      主としてよるべきすぢ
      此道は、古事記・書紀の二典に記されたる
      此道は、古事記・書紀の二典に記されたる(その2)
      初学のともがら
      漢意・儒意
      古事記をさきとすべし
      古事記をさきとすべし(その2)
      書紀をよむには
      六国史
      御世御世の宣命
      釈日本紀
      古事記伝
      古学の輩
      かたはしより文義を
      其末の事
      広くも見るべく
      五十音のとりさばき
      語釈は緊要にあらず
      からぶみ
      古書の注釈
      万葉集
      万葉集(その2)
      古風の歌をまなびてよむべし
      古風の歌をまなびてよむべし(その2)
      万葉の歌の中にても
      長歌もよむべし
      後世風をもすてずして
      後世風をもすてずして(その2)
      後世風をもすてずして(その3)
      さまざまよきあしきふり
      さまざまよきあしきふり(その2)
      さまざまよきあしきふり(その3)
      さまざまよきあしきふり(その4)
      物語ぶみども
      いにしへ人の風雅のおもむき
      宣長奥書

    0
    2022年12月04日
  • 本居宣長「うひ山ぶみ」

    Posted by ブクログ

    アツいなー、宣長。

    勉強するならここから手を付けようね、
    こういうこという人いるけど
    間違いだからね、
    こういう考えだと伸びないよ、、、

    初学の若者への愛情溢れる熱血講義。

    しかも、意外にと言うと失礼だけど
    学問スタイルは、実証的で科学的。

    いつか、大部の古事記伝にも
    チャレンジしたい!

    0
    2018年02月27日
  • 本居宣長「うひ山ぶみ」

    Posted by ブクログ

    10年ほど前、宣長について殆ど知識もないまま小林秀雄「本居宣長」を読んだ。冒頭の墓の話、小林の文章が間延びしていたこと(連載ものを単行本にしたせいか?)、宣長は歌を詠むことが本当に好きだったこと、この3点だけが印象に残った。そんな私にもこの「うひ山ぶみ」はすらすら読めて、宣長の考えの一端が良くわかりました。宣長の勧めに従い昔の歌集でもひも解いてみたくなります。また後日拾い読みしたくなる本。

    0
    2017年06月29日
  • 古語の謎 書き替えられる読みと意味

    Posted by ブクログ

    賀茂真淵らによって確立された古学について、様々な仮説や誤りを取り上げ、興味深く検討していくもの。すごく面白かったです。「ひむかしののにかぎろひの」という読みについて紹介する冒頭から最後のあとがきまで、退屈するヒマがありませんでした。

    0
    2014年08月24日
  • 古語と現代語のあいだ ミッシングリンクを紐解く

    Posted by ブクログ

    第11章 「捏造される伝統」で歴史的仮名遣い論者のクレームを完璧に論破しているのが圧巻だ."伝統ある歴史的仮名遣い”の伝統ある云々は自民党の連中の議論とよく似ている.歴史的仮名遣いに伝統なぞないのをわかっていな人がいるのだ! 著者の明快な論述を楽しめた.

    0
    2014年03月08日

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