作品一覧

  • ルポ 海外出稼ぎ~「安いニッポン」から「稼げる国」を目指す若者たち
    3.5
    「安いニッポン」を捨て、稼げる海外に向かう若者たちを追う! 2023年2月にNHKクローズアップ現代で放映され、SNSを中心に大きな話題になった「海外出稼ぎ」特集を、 番組未放映素材や追加取材を含めて完全書籍化。 *未経験でも月収50万円!? 日本と海外にできた「驚くべき賃金格差」 *未来のビジョンが見えない…。日本に見切りをつけ始めた「若者たちの本音」 *外国人労働者が日本からいなくなる日。日本離れを考えるベトナム人の若者たち 「海外出稼ぎ現象」を追うことで、日本の現状と未来が見えてくる! 目次 第1章 安いニッポンから「海外出稼ぎ」へ 第2章 若者たちの「静かなストライキ」が始まった 第3章 「外国人労働者」が日本に来なくなる日 第4章 外国人労働者を受け入れる試み インタビュー 「海外出稼ぎ現象」の背景と日本経済の未来(渡辺努)        外国人労働者に「選ばれる国」になるために(毛受敏浩)
  • 助けてと言えない 孤立する三十代
    4.0
    1巻630円 (税込)
    誰もが「助けて」と言える社会を構築するための提言の書、電子版刊行。 コロナ禍で進む弱者切り捨てに異議申し立て! 孤独死した39歳の男性が、便箋に残した最後の言葉は「たすけて」だった──。社会から孤立する三十代、なぜ彼らは「助けて」と声が上げないのか? 派遣切り、ホームレス、孤独死……過酷な現実に直面しつつも、「自己責任」という呪縛にとらわれ続ける就職氷河期世代。その孤独な実態を掘り下げて取材し、幅広い共感を呼んだ話題作が、電子化された。 同世代の作家・平野啓一郎の提言と、NPO「北九州ホームレス機構」代表・奥田知志の活動も収録。誰もが「助けて」と言える社会を構築するために、いま求められるものとは何か。 コロナ禍で弱者切り捨てが懸念される現在、改めて注目されるべき一冊。 【目次より】 第1章 「助けて」と言えなかった──孤独死した三十九歳の男性 第2章 ホームレス化する三十代──炊き出しに集まる若者たち 第3章 「何が悪いって、自分が悪い」──三十二歳の“イケメン”ホームレス 第4章 ネットで広がった共感の声──「他人事ではない」「明日は我が身」 第5章 手遅れになる前に──NPO代表・奥田知志さんの闘い 第6章 大小三十代の危機──平野啓一郎 第7章 「助けて」と言った後に──3・11後の伴走型支援

ユーザーレビュー

  • 助けてと言えない 孤立する三十代

    Posted by ブクログ

    身なりを整え、大きなカバンを隠して入店。ホームレスだと悟らせないように。
    定職を探しながら日銭を稼ぐ。彼らは親にも知人にも現状を告げられないまま耐える。もう責任逃れのできない年齢だからと、人を頼らず、自分で何とかしようと思っている。生活保護は後ろめたい。炊き出しにも罪悪感がある。
    彼らの考え方はとても理解できる。私も生活基盤を失って途方に暮れたとき、社会に、他人に、寄り添っていただくのは申し訳ないと感じてしまうだろうな。

    「人は人によって生かされる」という現実が、社会全体で喪失している考え方なのではないか。

    本書の中の言葉。助け合うということを考え直そうと思った。

    0
    2025年01月15日
  • 助けてと言えない 孤立する三十代

    Posted by ブクログ

    自己責任論社会が生んだ心の歪みを題材にしたドキュメンタリー。
    初版から10年経った2023年でも、この「自己責任論」や助けを求められない状況は解決できていない。
    こういう社会問題に真摯に向き合った取材に基づいた良書が増えるといいな。

    0
    2023年11月07日
  • 助けてと言えない 孤立する三十代

    Posted by ブクログ

    読中に思い出していたのは、大学時代の友人のこと。

    自分が新卒で入社した会社は割と名の知れたブラック企業で、何年かは必死でぶら下がっていたものの耐えきれなくなって、退職を考え始めた時期があった。
    でも、じゃあ辞めてどうするの? 地元は最寄りの電車駅まで自家用車で30分くらいかかるようなド田舎で、帰ったところでやりたい仕事もない。再就活も難しい。というよりも、実家に帰ったら家族に甘えてしまって、ずぶずぶと沼にはまってしまう気がするので帰ろうとは思えなかった。

    その頃友人は独り暮らしをしていて、自分の住む2DKのアパートの1部屋が物置状態になっているから、そこにしばらく住めばいいと言ってくれた。

    0
    2016年12月10日
  • 助けてと言えない 孤立する三十代

    Posted by ブクログ

    私の身近にも「助けて」と言えない30代がいるので、他人事ではないと思いながら読んだ。
    なぜ「助けて」と言えないのか。だって「助けて」なんて言ったら「甘えるんじゃない」と突き飛ばされるに決まっているから。あるいは決まってると思い込んでいるから。
    なんとかする、自分の責任だから自分でなんとかする。必ずそういうのだ。
    でもなあ。基本的なスキルが欠落している人も多いし、本書では触れられていないけれども、発達障害などがあって根本的にコミュニケーション能力が欠けていたりする場合もあるのだ。そうなると、本人がどれだけ真剣で真面目であろうとも、表に出てくる現象としては遅刻だとか、態度の悪さだとか、そういうマイ

    0
    2013年06月22日
  • ルポ 海外出稼ぎ~「安いニッポン」から「稼げる国」を目指す若者たち

    Posted by ブクログ

    「ワーキングホリデーでオーストラリアやニュージーランドで(アルバイト)働いた方が日本で正社員で働くよりも2倍から3倍のお金が得られ、人間関係やプライベートも日本より良い」という20代から30代前半までの世代の現実が浮かびあがるルポルタージュです。私見ですが、オーストラリアやニュージーランドが英語を身につけに少しでも安く留学できる英語圏だったというのは30年以上前の話で今は日本人が出稼ぎに行く場所なんですね。本書では日本の国内でコツコツ地道に働いているだけでは見えない景色・現実を見えている若者が今増えているということです。

    0
    2024年10月29日

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