漁師の愛人

漁師の愛人

630円 (税込)

3pt

漁師・長尾と「愛人」の紗江の二人がたどりついたのは日本海。郷里ゆかりの地で漁師になった長尾。彼に伴われ移り住んだ紗江は「二号丸」と呼ばれ、地域のコミュニティから拒まれる一方、長尾の妻と電話を通じた不思議な交流を続けていたが――。

表題作ほか、プリンを巡る男たちの思いが熱い短篇3作と、大震災以降を生きる女性たちを描いた中篇「あの日以降」を収録した、色彩豊かな短篇集。

解説・東直子

※この電子書籍は2013年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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漁師の愛人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    表題の三角関係よりも
    プリンが気になって仕方がない
    食べられてしまったプリン
    プリンアラモードのプリンなし
    プリンに目がないわたくしとしては
    許さざる出来事
    どうしてあんなにもプリンは惹きつけられるのか
    形か、味か色なのか?
    とにかくそこにプリンがあれば
    周りの何にも目に入らなくなる

    プリン、プリ

    0
    2025年06月23日

    Posted by ブクログ

    森絵都さん、最近ご無沙汰だったけど、久しぶりに読んでやっぱりすごくいいなあと感じ入った。
    読みやすい文体なのに、もやっとした感情が的確に言語化されていて、ほんとそうなのよ、とグッと引き込まれる瞬間が何度もある。
    特に好きだったのは『あの日以降』『漁師の愛人』。

    『あの日以降』は震災以降の話だけれど

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    森絵都さんの短編ってセンスがあるなあ、といつも思います。普通の人なら見逃しそうな日常の中のさりげないシーンや、そんなことを思っていたことを忘れてしまうような感情も、切り取り方一つで小説のシーンにしてしまい、一つの短編に仕上げてしまう。そんな印象を抱くのです。

    この短編集で取り上げられるプリンをめぐ

    0
    2020年02月24日

    Posted by ブクログ

    劇的ななにかは無いけど、これからの人生へ進み出す決意を得て発進する人達の短編集だった。

    プリン目線で語られている話が2、3個?あり不思議だった。

    森絵都さんは、この世界のどこかで生きているような人のお話を書くのが上手いなと思った。

    0
    2023年02月06日

    Posted by ブクログ

    「少年とプリン」「ア・ラ・モード」が好みかな。あの日を境に様々な価値が変容したのは間違いないが、その後の自然災害、テロ、戦争などに心を痛めつつも、自身の倖せを考えてもいいのだと後押ししてくれる作品たち...。また、ふと手に取るのだろうな...。

    0
    2022年05月15日

    Posted by ブクログ

    (3.11によせて)
    以前(割と最近であるが)、テレビでとある作家が言っていたのが、3.11の震災以後の時代を舞台とした物語が書けていないと。
    この方だけでなく、おそらく数多くの作家(の作品や作風など)に何らかの形で影響を及ぼしていたのだろう。
    そのことに、私は初めて気づいたように思う。

    震災当時

    0
    2021年03月11日

    Posted by ブクログ

    読んだあと、無性にプリンが食べたくなる一冊。


    久々にプリンアラモードを食べに喫茶店へ行きました。

    0
    2020年07月23日

    Posted by ブクログ

    短編が3本と中編が2本の物語集。
    3つの短編に共通しているのが、主人公を誰かが「君は」と呼ぶかたちで進んでいく小説で、その語り部の視点が誰なのか(あるいは誰でもないのか)分からないままであるところが、不思議さを醸し出していて面白い。
    2本の中編の間に箸休めみたいな感覚で読めるところも良かった。

    0
    2017年03月04日

    Posted by ブクログ

    60ページほどの短編2作とショート・ショート+αくらいの長さの3編からなる作品集です。短編のほうは震災後を舞台としたもので、こちらは文句なし。特にアラフォー女性3人が震災をきっかけに夫や恋人との距離を見つめ直していく姿を描いた「あの日以降」はなかなかの佳品だと思いました。表題作「漁師の愛人」も地方の

    0
    2017年02月12日

    Posted by ブクログ

    ありふれているわけではない、それでも腹の底がじくじくするようなリアルさ。概ね読後感は悪くないけど、疲れてるときは読みたくない。

    0
    2016年10月31日

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