アーモンド入りチョコレートのワルツ

アーモンド入りチョコレートのワルツ

572円 (税込)

2pt

十三・十四・十五歳。きらめく季節は静かに訪れ、ふいに終わる。シューマン、バッハ、サティ、三つのピアノ曲のやさしい調べにのせて、多感な少年少女の二度と戻らない「あのころ」を描く珠玉の短編集。

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アーモンド入りチョコレートのワルツ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月06日

    タイトルを見たとき、なぜかアーモンド臭と間違え青酸カリでも出てくる推理モノと勘違いしていたが
    とんでもない。とても爽やかな短編集だった。
    三話からなる短編集だが、どれも思春期の複雑な心の模様を描きつつも、さっぱりとした読後感だ。
    一話目の「子どもは眠る」はいとこの男の子同士の物語。専制君主的な章くん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月30日

    今年も再会の夏が来た。
    ぼく、智明、ナス、じゃがまる、そして章(あきら)くんの5人は、関東のあちこちから章くんの別荘を目指して出発する。
    「子供は眠る」

    中三の秋。ぼくは不眠症に悩まされていた。一ヶ月の不眠。そんな状態で球技大会なんて、参加できるわけがない、逃げよう。そうして旧校舎へ逃げ込んだぼく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月01日

    あなたは、『あのころ』、何を思い、何を考え、そして何を目指して生きていたでしょうか?

    人によって人生のどの時代が深く心に刻まれているかは異なります。それは、その人その人がどの時代に何と遭遇したかによっても異なるでしょう。思いもよらない天災に遭い苦難の日々を送られた方、病気を患い闘病の日々を送られた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月03日

    学生の頃に友達から誕生日プレゼントでもらって、何度か誕生日の頃になると読み返している本。
    3篇とも中学生の話で否応なく大人へと変わっていく空気が書かれているが、読む度にギリギリ世界をむき出しのまま触れられた頃の感覚を思い出させてくれる。

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    Posted by ブクログ 2022年04月03日

    この本も角田光代さんの、『ポケットポケットに物語を入れて』の中で紹介されていて読みました。中学時代のことなどすっかり忘れ果てている年寄りの私は、こんなみずみずしい時代だったっけ?いやそうだったに違いない・・・・・と思いながら。

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    Posted by ブクログ 2023年08月31日

    大人になるということ。

    生きるということは、変化の連続。
    さみしくても切なくても、やるせなくても。
    戸惑いながらも、自分自身や周りの変化をしなやかに受け入れて大人になっていく過程が垣間見えた。

    肯定するということ。
    否定することよりも、もっともっと難しい。
    私自身の永遠の課題でもある、と感じた。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月01日

    2つの話が良かった。
    子供は眠る
    そうだった、子供は意外とよく見ていて考えて行動したり、時には残酷なことを平気で出来ちゃったりする。集まった子達は皆そういう面を持ち合わせて一年のひと時を過ごす。小学生位の時の心情に戻れたと感じた。
    彼女のアリア
    放課後の秘密のひと時、ときめく世界だったのだろうと思う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月15日

    中学生を主人公にした短編3編。ある、だだそこにある変わらないもの...。3編それぞれ曲を聴きながら何度も読み返してしまう。標題作も素敵だが「子供は眠る」の非日常や「彼女のアリア」の揺らぎに寄り添うのもいい。角田さんの解説は“らしい”の一言。

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    Posted by ブクログ 2022年01月14日

    素敵だった。
    読んだ後のこの気持ちって何だろう?と思ったことが、角田光代さんの解説にそのまま書いてあり…何だか嬉しくもあった。

    大切なことをちゃんとわかっている中学生たち。
    理屈や常識、大人が大事だと思っていることは、実はそんなに重要ではないのかもしれない。
    〝ちょっと変〟だけど、愛のある関係が眩...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月26日

    少年達の別荘での最後の一夏の一作目、
    虚言癖の少女との旧校舎でのひとときと卒業の二作目、
    ピアノ教室に現れた風変わりなフランス人のおじさんのサンタ姿での別れの三作目、

    どれも繊細のピアノ曲にのせて「別れ」が描かれている。
    しかしその「別れ」が、寂しくはあるが悲しく打ちひしがれるものではないところが...続きを読む

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