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気まずさも、衝突も、痛みも超えて、人は何度も出会いなおせる。
「愛する勇気をもらえる一冊」 ――中江有里
イラストレーターの時子は、かつて共に仕事をした編集者のナリキョさんから、仕事の依頼をふたたび受ける。年を重ねて時子が得た感慨とは。(「出会いなおし」)
ほろ苦い思い出のある小学校の同窓会に出て知る、意外な事実。(「むすびめ」)
人々の出会いと別れ、そして再会を描く珠玉の六篇をおさめた短篇集。
解説・中江有里
※この電子書籍は2017年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
Posted by ブクログ 2023年06月18日
短編集で、数時間で丸1冊読める。
読書家にも、そうでない方にもおすすめできる本、久しぶりに出会った。
人って変わる。
昔反りが合わなかったのに、数年後に会ってみると、あれ?ってくらい意気投合したり、
逆に、年齢を重ねるにつれて「この人、こんなだったっけ。なんか合わないな」と感じることも。
自分も...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月16日
小説は他人の人生を疑似体験できるから好き、短編集はもっと気軽に他人の人生を覗き見できる気がして好き。 そもそもほんの一部しか知らないし、常に変化していく自分や相手に、幾度か出会いなおして愛すること。(私も他人も、その人がその人だと言えるのは何に基づいてるんだろう?)
旧友の変わらない部分も変っていく...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月16日
様々な出会いと別れと再会の短編集
タイトルに惹かれて購入するも、暫く手をつけられませんでした。
全6偏のうち幾つとは言いませんが、心が締め付けられました。
望んだ出会い、望まない別れ、意外な再会はどれも意図せず訪れる。
人は一人で生まれ、一人で死ぬのに、なぜこうも出会うのだろう。
出会わなければ別れ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月15日
春、出会いと別れの季節。何度経験しても別れは辛い。心が締め付けられる。他の解決策もない。別れる。それ自体を受け入れ、ぐちゃぐちゃした気持ちを整理する以外、選択肢がないことに、悔しくて苛立ちも覚える。けど、別れるということは再会する可能性もあるわけで。次再会した時が楽しみだなっていう考えを教えてくれる...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月03日
意外にも表題作以外が好き。
ママ
ムーミンのママに会いたくなるときは、私にもある。
森さんの描写によって、あったような気持ちになれた。
むすびめ
子供だったからこその切ない記憶も雪解けするときがくることも、
そうだよなぁと、心にずっと溶け込む。そんな森さんの小説が好き。
テールライト
想像力...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月24日
ええっと、とりあえずまず「テールライト」のオチはどこにあるのでしょうか。意欲作かと思いましたが、ちょっとスッキリしなくてもやもやしています。
が、そのほかの話は本当に素敵でした。「出会いなおし」という表題作のタイトルは本自体のタイトルとしても実に適切で、短編集でありながらテーマが一貫して没入しやす...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月20日
○出会いなおし
「年を重ねるということは、同じ相手に何回も出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる」
良いフレーズだと思った。歳を取っても変わらない、とよく言うが変わらないことはないし、このフレーズが頭にあれば旧友とも新しく出逢う人とも会うのが楽しみになる気がする。
こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月08日
本編も様々な角度から心を揺さぶられたし、解説がまた良かった。「人は自分のことはわからない。そして相手のこともわからない。それでも誰かを愛するし、自分のことも愛することができる。都合がいいようだが、それはこの生を肯定するということでもあろう。」人を愛することを恐れず、人との出会いを大切に生きていこうと...続きを読む
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