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Posted by ブクログ
中学受験の入試問題で本書に収録されている「永代橋」という作品が良く使われた、という話を聞きましたが、小学生の(しかも中学受験をするかもしれない、という家庭の)心情描写が見事でした。
6つの作品が収録されていますが、どれも下町の風情が残る深川を舞台にした物語で、昭和の時代とは異なり、隣近所との付き合いが希薄になり「人情」を感じる機会が少なくなった今だからこそ、自分自身では経験していなくても一抹の懐かしさを感じるのかもしれません。
個人的には、かつて銀座でバーテンとして活躍していた初老の男性が主人公の「亥之堀橋」の世界が粋だなあ、と感じました。
親子三代東京育ちですが、残念ながら「西側」の人間なので、東京の東側・下町江戸っ子の気風の良さには憧れしかありません。
特に大きな事件が描かれるわけではありませんが、「今」をひたむきに生きることで、「明日」に向けた希望を感じさせる物語を読むと、日ごろの疲れやストレスがフッと軽くなったような気がします。
Posted by ブクログ
橋本 紡さんてライトノベルのイメージが強く、この作風を読み進めていくうちに、橋本 紡さんの意外性に引き込まれてしまいました。
橋の両側で古き良き東京。開発の進んだ東京。この対比性を舞台にお織り成す人間ドラマ。ほっこり小説でとても好感が持てました。
いつも車で渡る永代橋。もう少しイライラせず仕事に向う事とします。。。
文庫化にあたり、「橋をめぐる」から副題である「いつかのきみへ」と何故タイトルをかえたのだろう。
あと表紙のデザインと本の持つ雰囲気が全く違う。ノスタルジーであるけどベタ甘な小説でもない。
不満はこのふたつ。早期に新丁判を求みます。
Posted by ブクログ
今、書名を検索して気付いたのだけど、わたくし、橋本紡さんと中村航さんを本日までなぜか混同しておりました。どっこも文字はかぶっていないのに。作風だって違うのに。強いて言えば、苗字二文字で名前一文字くらい??作風が違うのには気づいてて、作風に幅のある人だなあ。こんなのも書くのかぁ。と思ってました。私のバカバカバカ―。で、内容。深川にかかる橋をめぐる物語です。東京の下町ってあまり知らないのだけど、この本のように人情あふれる土地柄なのかな。そうだといいなあ。とても優しい物語たちです。「八幡橋」の親だけど女っていうの、わかるようでいてわからなかったりする。だって、私、女という生き物ではなくて、母親という生き物に生まれ変わった気がするもの。でも、自分の中の女を自覚するときがまた来ることがあるのだろうか。そう思うと怖い。
Posted by ブクログ
舞台は東京の下町深川。
近辺の橋がそれぞれの短編で大きな役割を。
両親との関係に悩む娘、秀才と不良の幼馴染、バツイチママの恋、
町内のごたごたを仲裁することになるバーテンダー(小路幸也さんっぽい展開)、
新居を探す婚約者、子供の教育方針で衝突する両親に困っている娘と祖父。
個人的には婚約者の話が面白かったなー。
この本は全体的になんとなく哀切感が漂っているのですが、
この話と最後の話は爽やかな展開でした。
全体のテーマとしては、「対人関係の悩み」なんだろうな。
それぞれの主人公がそれをどう解決していくのか、あるいは
それを抱えたままうまく付き合っていくのか、
そのあたりに注目して読むといいかも。
ちなみに、最後の話は東京の高校入試で使われたらしいですよ。
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