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大学生のゆきなの前に、長く会っていなかった兄がいきなり現れた。女性と料理と本を愛し、奔放に振舞う兄に惑わされつつ、ゆきなは日常として受け入れていく。いつまでもいつまでも幸せな日々が続くと思えたが…。ゆきなはやがて、兄が長く不在だった理由を思い出す。人生は痛みと喪失に満ちていた。生きるとは、なんと愚かで、なんと尊いのか。そのことを丁寧に描いた、やさしく強い物語。
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Posted by ブクログ 2022年07月09日
今まで何回も読み返しているお気に入りの本。料理や本が話に出てくるからでもあるが、人の気持ちや考えを感じることができるから何回も読み返してしまう。兄弟って良いなと強く感じました!
Posted by ブクログ 2022年06月22日
解説の最後にある通り、「食べること、恋をすること、本を読むこと――生きることへの愛情がたっぷり詰まった」作品でした。 人は間違いを犯すし、嘘もつく。誰かを傷付けたり、傷つけられたりする。愛されて幸せを感じるし、美味しいのも幸せだ。そんな人間の素の部分に心を揺さぶられる。
Posted by ブクログ 2022年03月05日
もう一度読みたいと思った本(実際2、3回読んだ) 内容や設定は複雑なのに、登場人物たちの会話はすごくシンプルで淡々としてた 読みやすかったです 章ごとにある料理の挿絵も素敵でした
Posted by ブクログ 2022年01月06日
いくつもの良さが相まってとてもよかった。 小説を軸にしている良さ、おいしそうな食事を基点とした兄弟の会話、主人公の後悔と心境の変化。 何がどうよかったのかわからない。けれど、心にさざ波立つ、良い作品だった。
Posted by ブクログ 2021年05月03日
文学史が絡み合いながら物語が進んでいく様子が、何とも斬新で美しかった。最初は単なるSFかと思ったが、読み進めていくうちに、兄弟愛、恋愛、親子愛、友情などの様々な愛の形を感じた。また、ゆきなとお兄ちゃんの日常がたまらなく愛おしく切なかった。
Posted by ブクログ 2020年10月30日
すごく読んでいてほっこりするお話で、出てくるお兄ちゃんがつくる料理がとてもおいしそうに描写されているのが印象的であった。 この本で初めて橋本紡さんの本を読んでから、とても橋本紡さんの本が好きになりました。
Posted by ブクログ 2017年06月21日
章ごとにモチーフとなる文学作品があり、本作品を読みながらも他の古典的文学作品に触れる機会ができた。そういう意味では一度で二度おいしい思いをした。 橋本紡の別作品でも、芥川の蜜柑を読むきっかけになる作品があったなと思い出した。
Posted by ブクログ 2023年07月04日
野暮ったい感想もあるかもだが、おっちゃんにはスッと入り込んできた作品。 いいじゃないの、仲良し兄妹。 ツラは不細工でも、ハートはイケメンで有りたい、おっちゃんも精進します。 橋本 紡さんの、他の作品も探して見たくなりました。良かったら、推しの二人目になるかも?
Posted by ブクログ 2023年07月02日
小学生の時、好きだった作品 美味しいご飯を食べることや本を読むことの楽しさを思い出させてくれる 普段あまり読まない文学作品も挑戦してみたくなる
Posted by ブクログ 2023年02月19日
まあ、内容はどうでも良い感じ。でも、本を読むこと、食べること、音楽を聴くこと、知らない街を歩くこと、身体を動かして心地よい疲労感に包まれること、何もしないでぼーっとしてること、あとは暇つぶしってなんだろう?
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