小説・震災後

小説・震災後

649円 (税込)

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人気作家が挑む、3.11以降の世界

『亡国のイージス』『終戦のローレライ』の作者、5年振りの現代長編!
未来を見失ったすべての人たちに贈る、傷ついた魂たちの再生と挑戦の旅路。

2011年3月11日、東日本大震災発生。
多くの日本人がそうであるように、平凡なサラリーマン・野田圭介の人生もまた一変した。

原発事故、錯綜するデマ、希望を失い心の闇に囚われてゆく子供たち。
そして、世間を震撼させる「ある事件」が、震災後の日本に総括を迫るかのごとく野田一家に降りかかる。

「どうだっていいよ。仮に原発がなくなったって、どうせろくな未来はないんだ」

「被災地の人たちには悪いけど、ここだけは無事に済みますようにって、本気で祈ってる自分が情けなくて……」

「道筋だけ示しておいてやれ。目指すべきものが示されれば、放っておいても子供たちは歩き出す」

傷ついた魂たちに再生の道はあるか。

祖父・父・息子の三世代が紡ぐ「未来」についての物語――。

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小説・震災後 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    亡国のイージス、終戦のローレライと軍事関係の題材が多いというイメージだったが題名を見て気になり手にとってみた。非常に重たいテーマであるが家族とはなんであるかということをあらためて考えさせられる作品でした。自分は主人公と同年代であり同じ年齢にバブル崩壊を経験したので自分にリンクさせてしまった。また寡黙

    0
    2025年05月25日

    Posted by ブクログ

    先の震災を題材にある家族を通して、人が生きることの意味を描いた小説。細かい部分では青臭く聞こえてしまう部分もあるけれど、描いているテーマはローレライと同じ。それは私自身、若かりし日に仕事の方向を決める時に考えたことと通じるものがあり、すんなりと受け入れられる。

    0
    2014年11月24日

    Posted by ブクログ

     福井晴敏 著「小説・震災後」を読みました。

     東日本大震災後、東京に住む平凡なサラリーマンの家庭が舞台。原発事故を経て、希望を失い心の闇にとらわれてしまう息子。その息子に希望を取り戻すためにあがいていく家族。そして、祖父・父・息子の三世代が紡ぐ「未来の物語」が語られていく。

     フィクション

    0
    2013年03月01日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの福井晴敏。読み始めたときは、福井は原発廃棄路線でこの物語を綴るのか?という思いで読んでいた。物語は中盤から、震災後の日本を語る話から、一家族の話にスケールダウンして行く。その一方で、父が子に、親に語りかける言葉から、むしろ日本や近代社会への思いが強く伝わってくる。原発への思いは人其々だけれ

    0
    2013年01月17日

    Posted by ブクログ

    不勉強なものでこの小説に書かれていることがどこまでが現実なのかはわからない。
    しかし、ページを進ませるエネルギーは半端なかった。
    野田の最後の演説は福井さんの作品だなーと思わさせられるが読み切らせるだけの力があったように思う。

    あと、いつものことながら福井さんの作品は親父がかっこいい。
    そして女が

    0
    2012年08月20日

    Posted by ブクログ

    震災から1年経った今、是非読んでもらいたい作品。

    文章の中には、戦後社会の歴史と現状に対する深い洞察に溢れている。
    それを全肯定、というわけではないんだけど、全体としては鋭い洞察であると思うし、読者としても心に留めるべきだと思う。


    「『未来』の対になる言葉は、おそらく『将来』」。本文中のこうい

    0
    2012年08月09日

    Posted by ブクログ

    ”小説”なんだけれど、実際にあってもおかしくはない。
    震災後の日本に住む人が持つ不安と恐れと希望。
    特に子供たちの思いはどうなんだろう。我が家の子供たちは、同居はしているけれどもう立派?な大人なので、通り一遍の感想を言い合っただけで心に持ってしまった傷を明らかにするようなことはなかった。
    傷ついてし

    0
    2012年04月20日

    Posted by ブクログ

    痛いなぁ~。グッサリと深くまで刺さったなぁ~。

    あくまでもノンフィクション小説だとは言え、まさに「震災後」の社会の成り行きと我々の心模様とをしっかりと見据えて書かれた作品。

    これを読んだからといって「何か行動を起こそう!」って感じではないとは思うが、少しでも多くの人がこの作品を読んで“闇”を抜け

    0
    2012年04月14日

    Posted by ブクログ

    決してドキュメンタリーではなく
    あくまでも小説に仕上げておきながら
    この味も素っ気もないタイトルに込めた思いが
    滲みてくる。
    父と息子の物語にもなっているあたりが
    涙腺を刺激する。
    いつもの福井ではないけど
    やっぱり福井であります。
    石破茂のあとがきがこれまた良い。

    0
    2012年04月05日

    Posted by ブクログ

    発売即買い後ずっと読めず…やっと読書再開、で即完読。
    大好きな作家の一人の福井晴敏さんはユニコーンガンダム以来久しぶりの単行本。臨場感ある描写にいつも引き込まれます。
    震災後一年すぎた今、「大人の男」として社会や家族の中で「未来を示すこと」の大切さを改めて認識させられました。

    0
    2012年04月01日

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