高野悦子の作品一覧
「高野悦子」の「エキプ・ド・シネマの三十年」「コミック版 二十歳の原点」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「高野悦子」の「エキプ・ド・シネマの三十年」「コミック版 二十歳の原点」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
去年古本市でふと目に止まって購入した本。二十歳を目前にして読むべき本だった。出会えて良かった。
特に「独りであること」について彼女は何度も思考を巡らせている。考えることは苦しい。それでも考えることをやめない、向き合うことをやめないこと、それが彼女を支えて、やがて追い詰めたのか…。学園紛争の最中、この本の時代の大学生、大学の様相は今とはあまりにも違う。彼女が綴った日記は正直で、赤裸々で、理想と現実の狭間でもがいている。読んでいるこちらも苦しく、恥ずかしく、彼女の感情の波に飲まれていった。ときおり挟まれる美しい自然の詩は、現実を離れ、心の羽を伸ばしているようだ。
自分について、大学について、孤独に
Posted by ブクログ
青春というものは如何なるものかを思い出させてくれる本。読んでいると、自分が生きていること、存在していることに不思議な自信が湧いてくる。
全共闘の時代に自殺した大学生の手記。終始灰色なトーンで日々の生活や心情が綴られている。理想と未熟な自分のギャップに悩み、自分の弱さをいつも反省している。
一方で、時々に綴られる詩や自然の描写はとても美しい。純粋無垢な心を持ちながら、仄暗い自己批判を続けているアンバランスさが愛おしい。
漠とした不安を抱きながら、形のないものに真剣に悩む経験こそが青春だと思う。
そして、自分もこのような経験を持っていることを時折思い出す必要があると思う。
年を取ると青春を経験で