高野悦子のレビュー一覧

  • 二十歳の原点

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    去年古本市でふと目に止まって購入した本。二十歳を目前にして読むべき本だった。出会えて良かった。
    特に「独りであること」について彼女は何度も思考を巡らせている。考えることは苦しい。それでも考えることをやめない、向き合うことをやめないこと、それが彼女を支えて、やがて追い詰めたのか…。学園紛争の最中、この本の時代の大学生、大学の様相は今とはあまりにも違う。彼女が綴った日記は正直で、赤裸々で、理想と現実の狭間でもがいている。読んでいるこちらも苦しく、恥ずかしく、彼女の感情の波に飲まれていった。ときおり挟まれる美しい自然の詩は、現実を離れ、心の羽を伸ばしているようだ。
    自分について、大学について、孤独に

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    2024年04月29日
  • 二十歳の原点

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    ネタバレ

    青春というものは如何なるものかを思い出させてくれる本。読んでいると、自分が生きていること、存在していることに不思議な自信が湧いてくる。
    全共闘の時代に自殺した大学生の手記。終始灰色なトーンで日々の生活や心情が綴られている。理想と未熟な自分のギャップに悩み、自分の弱さをいつも反省している。
    一方で、時々に綴られる詩や自然の描写はとても美しい。純粋無垢な心を持ちながら、仄暗い自己批判を続けているアンバランスさが愛おしい。

    漠とした不安を抱きながら、形のないものに真剣に悩む経験こそが青春だと思う。
    そして、自分もこのような経験を持っていることを時折思い出す必要があると思う。
    年を取ると青春を経験で

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    2024年03月05日
  • 二十歳の原点

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    当時の情景と心情がアリアリと綴られた内容はどんな小説や映画よりも1969年のことを深く知れた。
    価値観もイデオロギーも違う時代の人なのに、不意に自分とリンクする瞬間がある。そんなリアルさがあって生身の人間の日記を見てる罪悪感と背徳感が入り混じった感情を味わえるのは、本当に唯一無二の作品なのではと思う。

    てか文才どうなってんだよ。

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    2022年10月20日
  • 二十歳の原点 [新装版] 二十歳、最後の日記

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    ラジオで、紹介されて読みました。
    十代の今、読んで良かったなって思います。

    彼女は、孤独に殺された

    そのように感じました。

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    2013年10月13日
  • 二十歳の原点

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    もし今も彼女が生きていたら、
    普通に就職・結婚し、子どもをもうけ、
    「ウフフ、若かったわね」なんて笑うだろうか。
    死を選ばなかった、同年代の人たちのように。

    甘すぎたのか、あるいは厳しすぎたのか。
    幼稚だったのか、あるいは大人すぎたのか。

    読むたびに相反する感想を持ってしまう。
    ただ、私が二十歳の頃はここまで悩み多くなかった。

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    2023年04月11日
  • 二十歳の原点ノート [新装版] 十四歳から十七歳の日記

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    「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」

    1969年6月、立命館大学の学生であった高野悦子が自ら命を絶った。享年20歳。『二十歳の原点』は彼女が書き残した日記である。1969年1月2日、20歳の誕生日からそれは始まる。

    立命館大学文学部に入学した後、彼女は読書やアルバイト、そして学生運動との狭間で、自己を確立しようと努める。考え、迷い、悩み、叫び、行動を起こす。喫茶店「シアンクレール」で思案にくれ、あるべき自分を模索し続ける日々。

    時として、その終着点は「死」に向けられた。しかし多くの場合、彼女は「生」への強い想いを抱き続ける。明るさとせつなさを交錯させながら、強

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    2011年07月13日
  • 二十歳の原点 [新装版] 二十歳、最後の日記

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    「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」

    1969年6月、立命館大学の学生であった高野悦子が自ら命を絶った。享年20歳。『二十歳の原点』は彼女が書き残した日記である。1969年1月2日、20歳の誕生日からそれは始まる。

    立命館大学文学部に入学した後、彼女は読書やアルバイト、そして学生運動との狭間で、自己を確立しようと努める。考え、迷い、悩み、叫び、行動を起こす。喫茶店「シアンクレール」で思案にくれ、あるべき自分を模索し続ける日々。

    時として、その終着点は「死」に向けられた。しかし多くの場合、彼女は「生」への強い想いを抱き続ける。明るさとせつなさを交錯させながら、強

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    2011年07月13日
  • 二十歳の原点序章 [新装版] 十七歳から十九歳の日記

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    「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」

    1969年6月、立命館大学の学生であった高野悦子が自ら命を絶った。享年20歳。『二十歳の原点』は彼女が書き残した日記である。1969年1月2日、20歳の誕生日からそれは始まる。

    立命館大学文学部に入学した後、彼女は読書やアルバイト、そして学生運動との狭間で、自己を確立しようと努める。考え、迷い、悩み、叫び、行動を起こす。喫茶店「シアンクレール」で思案にくれ、あるべき自分を模索し続ける日々。

    時として、その終着点は「死」に向けられた。しかし多くの場合、彼女は「生」への強い想いを抱き続ける。明るさとせつなさを交錯させながら、強

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    2011年07月13日
  • 二十歳の原点ノート

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    「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」

    1969年6月、立命館大学の学生であった高野悦子が自ら命を絶った。享年20歳。『二十歳の原点』は彼女が書き残した日記である。1969年1月2日、20歳の誕生日からそれは始まる。

    立命館大学文学部に入学した後、彼女は読書やアルバイト、そして学生運動との狭間で、自己を確立しようと努める。考え、迷い、悩み、叫び、行動を起こす。喫茶店「シアンクレール」で思案にくれ、あるべき自分を模索し続ける日々。

    時として、その終着点は「死」に向けられた。しかし多くの場合、彼女は「生」への強い想いを抱き続ける。明るさとせつなさを交錯させながら、強

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    2011年07月13日
  • 二十歳の原点序章

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    「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」

    1969年6月、立命館大学の学生であった高野悦子が自ら命を絶った。享年20歳。『二十歳の原点』は彼女が書き残した日記である。1969年1月2日、20歳の誕生日からそれは始まる。

    立命館大学文学部に入学した後、彼女は読書やアルバイト、そして学生運動との狭間で、自己を確立しようと努める。考え、迷い、悩み、叫び、行動を起こす。喫茶店「シアンクレール」で思案にくれ、あるべき自分を模索し続ける日々。

    時として、その終着点は「死」に向けられた。しかし多くの場合、彼女は「生」への強い想いを抱き続ける。明るさとせつなさを交錯させながら、強

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    2011年07月13日
  • 二十歳の原点ノート [新装版] 十四歳から十七歳の日記

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    20歳と6ヶ月の若さで自ら命をたった高野悦子の14歳から17歳までの日記です。僕がこの本に書かれた年齢のころはバカなことばっかり考えていました。





    この書評を書くためにもう一度、この本を読み返していました。これは、多感な年頃といわれる14歳から17歳までの3年間を高野悦子がつづった日記です。

    自分自身の中学、高校のころを考えても、これだけ厳しく自分の内面を見つめたことはありませんでしたので、正直、『中年の門』が目の前に差し迫っている身の上としては読んでいてかなり息苦しゅうございました。

    時々勉強を怠けたり、感情的に不安定になる箇所が見受けられるのは思春期特有のものなのでしょう。そし

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    2011年07月08日
  • 二十歳の原点 [新装版] 二十歳、最後の日記

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    「独りであること、未熟であること、それが私の『二十歳の原点』である」この言葉を残して、貨物列車に飛び込んだ女子大生、高野悦子の手記です。読んでいてあまりにも純粋で、そして痛々しかったです。

    「独りであること、未熟であること、それが私の『二十歳の原点』である」
                                     高野悦子



    いやぁ、やっと読み終えた。これは、有名なのでさらりとしか書かないけれど、二十歳で鉄道自殺を遂げた大学生の十四歳から亡くなる直前までのころを綴った手記である、僕がこれを知ったの

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    2011年07月04日
  • 二十歳の原点序章 [新装版] 十七歳から十九歳の日記

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    彼女が高校三年生からの立命館大学二回生までの三年間が記されております。このころから「自殺」という言葉がノートの中に散見されるようになってきます。彼女の時間は永遠に時間がとまっている事実が重いです。





    この本を読んだのは確かもうずいぶんと前のことで、今回ここに書評を書き下ろすために読み返したのですが、彼女の「穢れのない」魂に向き合うのは正直に申し上げて非常にしんどかったです。

    これでしばらく彼女の言葉に向き合うのはこれで少し距離をおきたいと思っています。さて、高校三年生の彼女は立命館大学と明治大学を受験し、立命館大学に合格した彼女は京都へと赴くことになります。

    当時は学生運動がピーク

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    2011年06月30日
  • 二十歳の原点序章 [新装版] 十七歳から十九歳の日記

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    彼女の日記を3冊すべて読み終わって思うのは、もっと生きて、たくさんの言葉を残していてほしかったというその身勝手な一点。
    原点序章が一番共感できたなあ。

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    2009年11月10日
  • 二十歳の原点ノート [新装版] 十四歳から十七歳の日記

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    新装版でない、古いデザインの方を購入。
    強い自意識のもと、言いようの知れない焦燥感を抱く筆者の心情が赤裸々に(日記なので当然ではあるけど)しるされている。常に自らに問いかけ、自らを駆り立てさせる生き方に考え込まされる。

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    2009年10月28日
  • 二十歳の原点

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    顔写真が載っている。
    まだ少女のような本人が日記の中で惚気たように、たしかに綺麗な顔立ちだ。

    二十歳と言えば、その瞬間、自己イメージがアップデートされたかのような錯覚を感じた記憶もあるが、しかし、酒もタバコもその前から経験していたのだから何も変わらない。何も変わらず、ただ、陰鬱な授業やその後の溜まり場での頽廃的な日々、友人と意味のない芸術論を交わすような暮らしだった。何が原点なのかはそれぞれ違うようだが、中身は似たようなものだ。時に若さが無謀を働き、感傷に浸らせ、虚無感の中、希死念慮に取り憑かれることだってある。思想や行為の大部分が、ファッションや自己演出だった。誰しも。

    学生運動があった

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    2025年03月21日
  • 二十歳の原点

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    日記という人に読まれる前提じゃないからこその言葉の生々しさに魂揺さぶられる感。読んでるだけでエネルギーが持って行かれた、、、
    知性に満ち溢れてるし、それ故に考えて周りとすれ違い孤独になっていく様子が生々しく彼女自身の目線で描かれている。
    記すことの重要性感じたし日々同じ分量書くよりもフリーハンドで書くようにしようと思った。

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    2025年01月18日
  • 二十歳の原点 [新装版] 二十歳、最後の日記

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    この当時は立命館のランク高くなかったのか、著者のかたのコンプレックスから意外な印象を受ける。
    それにしても自殺までするようには感じられなかった。
    チラチラと自傷のことを描いていたけど、あの書き方だと自殺までするとは考えられない。
    深夜の列車での自殺って…うーん
    この当時の大学闘争って、やることないからあんなことに時間を使ってたんだと思うけど…
    なんで、全共闘、民青、オルグだとかセクトとか偏った考えに行っちゃうかな。時代なのかな…。
    読んでる本も偏ってたか…、時間はそんなにないんだから一定の志向にはなるだろうけど。もっと小説とか読んだらよかったのに。この頃だってSFとか恋愛ものとかミステリーとか

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    2024年08月24日
  • 二十歳の原点

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    彼女はこの日記が出版されいわゆる「名が知られた存在」になった。でも(闘争以外は)同年齢の私と同じところがいくつかあったので、読んでいるうちに彼女が自分の友達みたいな存在になっていった。だからこそ最後の詩を読むのが辛かった。
    なぜ彼女が自殺を選んだのか、要因はいくつか考えられると思う。でも考えること自体ナンセンスなのではないかと思う。

    ちなみに、読む時は物理的に独りで、できれば個室にいる時がおすすめ。

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    2024年04月03日
  • 二十歳の原点 [新装版] 二十歳、最後の日記

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    感想が書けずにだいぶ経ってしまった.
    そして今もまだ書けない.
    感想に換えて記しておきたい曲

    Rockdom-風に吹かれて
    シュプレヒコールに耳を塞いで
    幻夜祭

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    2023年06月15日