高野悦子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
30代差し掛かった今、出会った作品ですが、読後は長い息をひとつつきました。
この作品は、学生運動が盛んだった時代の女子大生の自死までの日記です。物質的には、関わり的には、1人ではなかった本人ですが、いつも「独り」だと感じています。
今、独りではない自分は、一緒にいてくれる人を「独り」にしないようにしようと思いました。
これを、この日記を作品として消費してしまった後ろめたさに対するせめてもの償いとしたいと思います。
余談ですが、作品中の詩はとてもくるものがありました。芸術はその人を知るところから始まるのかもしれないと思ったところです。。。 -
Posted by ブクログ
これを読んで強く思ったことは、考えることは時に人の心を蝕むということだ。
高野悦子さんは、日記にたくさんの言葉を残している。ここに書かれているものは、思考したものの半分にも満たず、全貌は見えないほどの量だろう。
けれど、それでも、葛藤や考え、違和感、鼓舞する気持ち、多くの言葉を書き記している。
とても深く、多くの時間を思考に費やしていた人なのだろうなと思う。自殺は日々、思考したが故の結末なのだろう。
そう思うと、考えるってなんなんだろうなと疑問が湧いてくる。
すごく昔を生きていた人の言葉だが、今の私にも、社会にも通じる多くのものがある。この渦巻く孤独や虚しさは時代も何も関係ないと伝えてくれてい -
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Posted by ブクログ
この当時は立命館のランク高くなかったのか、著者のかたのコンプレックスから意外な印象を受ける。
それにしても自殺までするようには感じられなかった。
チラチラと自傷のことを描いていたけど、あの書き方だと自殺までするとは考えられない。
深夜の列車での自殺って…うーん
この当時の大学闘争って、やることないからあんなことに時間を使ってたんだと思うけど…
なんで、全共闘、民青、オルグだとかセクトとか偏った考えに行っちゃうかな。時代なのかな…。
読んでる本も偏ってたか…、時間はそんなにないんだから一定の志向にはなるだろうけど。もっと小説とか読んだらよかったのに。この頃だってSFとか恋愛ものとかミステリーとか -
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【きっかけ】
社会派ブロガーちきりんさんが紹介されていた書籍で気になっていた本。「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」というフレーズがあまりに印象的。私も本を読む前にこのフレーズを先に知ってだいぶ前から気になり続けていた。今年、明石市の泉元市長がtwitterでこのフレーズを引用していたことをきっかけに、気になっていたことを思い出し、このたび読んでみました。
【感想】
全体的に重苦しい内容だということはわかったうえで、最初に巻末の高野悦子さんの経歴を読んでから本編を読みました。当時の学生運動や政治についての彼女の考え・思想は正直読みにくい。が、「独りであること、未熟で -
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あまりに切実だった。
純粋な少女にとって、上洛後目の当たりにした世間、大学、時代は余りに圧倒的であったに違いない。
唐突に現れた抱えきれぬような社会の多様性、そして必死に"自由・平等・真理"を求めつつも画一的な"実力排除・闘争"に教義を求めてしまう学生運動。
高野さんはこれらに違和感を抱きながらも、ひたむきに自己を見出そうともがいていた。
自分探しにおける彼女のアプローチは、自身も社会の中の1人として生きているという前提を失っているように思える(自覚しようと試みるものの自覚しきれていない)。自己は世界の全てから断絶された場所に存在する丸裸の自分であ -
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この本、大学生になった時に出会った本です。
俺何してるんだろうと考えたり、このさきどうなるんだろうと感じていた時代です。
私が大学に入ったころすでに景気は下降に入り、でもその出口がこんなに長く見えないなんて
考えもしなかった・・・
これは、高野悦子さんの自伝的日記です。
1960年代の学園闘争が背景にあります。
学園闘争に自問自答をしながら参加したり、離れたりを繰り返す。
理想と現実、人とは何か、自分とは何かの自問を繰り返す
彼女の生き様が凝縮された1冊
60年代最後の年彼女は自ら命を絶つ
この記録は20歳前後の私には衝撃を与えました。。。
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『二十歳の原点 ノート』『二十歳の原点 序章』に続けて読んだ。死の直前まで綴られた最後の日記は、文章の密度・緊張感ともにどんどん高まってきている。
学生運動にもどこまでも真面目に取り組む著者。アルバイト労働者としての自分を見つめ、学費不払いを選び、それをきっかけに家族との訣別を選ぶ。家族には安らぎを感じつつも、自身が思想を深めれば深めるほど、食い違いが大きくなっていくところなどはよくわかる。だが当時の雰囲気や思想の内容にリアルな実感を持てない私には、距離を感じざるを得ないところがある。
しかし「四角い言葉」を操る一方で、恋人を求め、孤独感に苛まれる二十歳の女の子である。ふとした拍子に等身大 -
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高野悦子の日記も二冊目に入り、死をにおわせる記述が増えてきて、どきりとさせられる。
立命館大学に入学して、京都での生活が始まる。部落研に入って活動したり、勉強しなくちゃとがんばるが、だらだらした生活に流されてはまた自分を叱咤する。
学生運動の時期、それらしい記述がたくさん出てくるが、時代の空気を知らない私にはピンと来ないところも多くて、少々残念に思う。
男性にあこがれたり、そのあこがれは本物かと自問したり、真面目で不器用なところは中学生の頃から変わっていない。
部落研をやめてワンゲルを始め、そこでも自分の居場所、自分の気持ち、自分の行為について厳しく反省を重ねていく。
彼女が女性であ -
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