高野悦子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今の20歳前後の読者の中で、大学紛争の時代を知っている人はほとんどいないはずだ。その意味で、この日記は「遠い世界の出来事」かもしれない。でも、この人の苦しみや孤独感は、少なからぬ若い人の共感を呼ぶと思う。
この本は、1969年6月24日、20歳で鉄道自殺をとげた高野悦子さんの日記である。書かれた順で言えば、中学~高校時代の「二十歳の原点 ノート」と、大学1・2年生の「二十歳の原点 序章」に続き、大学3年生となった1969年1月~6月までの日記が収められている。刊行順は「二十歳の原点」(71年)「序章」(74年)「ノート」(76年)だが、僕は書かれた順に読んできた。
高校時代から自分を厳しく -
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Posted by ブクログ
二十歳で鉄道自殺を遂げた高野悦子さんの日記。書かれた時期としては「二十歳の原点 ノート」(中高生時代の日記)に続き、「二十歳の原点 序章」は大学に入学しての二年間に相当する。
「ノート」を読んだ時にずいぶん自分に厳しいストイックなお嬢さんだなという印象を持ったのだが、この「序章」を読んで少し異なる印象を持ち始めた。
これまでどおり「主体性」や「自己」の確立という言葉は何度も出てくるのだけど、実際にこの子の日記に出てくる「事実」だけ積み上げてみると、現代の大学生に比べて、かなり怠惰なようにも見えてしまうのだ。「学問をする」ことを決めておきながら授業はほとんど出ていないし、反省した翌日からそれが -
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Posted by ブクログ
二十歳で命を絶った高野悦子の十四歳から十七歳までの日記。
私も日記は飛び飛びになりながらもつけていたので(今はもう残っていないけど。残しておけばよかったな)、なんだか懐かしいような気持で読んだ。
彼女の日記を読んで受けるのは「なんて自分に厳しい人なんだろう」という印象だ。「思想は裏付ける行動を必要とする」なんて中学生で書くんだもんな。二十歳で自ら死を選んだという出来事を知っている読者にとっては、彼女の真摯さは痛々しくも感じる。だが、それはあくまでも未来から過去をさかのぼって見た時の話である。
定期試験の点数、勉強の予定、読んだ本。バスケットボールの練習メニュー、心臓の病気のこと、部活をや -
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Posted by ブクログ
「普通の少女が描き出した文章から溢れ出る純粋さ、愛おしさ・・・。二十歳で命を絶った彼女が、駆け抜けた青春のすべてが刻まれた愛と死のノート」。
こういう惹句に、僕は基本的に嫌悪感を覚えるほうだ。別に彼女に罪はないのだけど、「夭折」した「かわいらしい少女」(写真を見るとたしかにそう感じる)が書き続けてきた「純粋さや愛おしさが溢れたノート」という構図自体に、「良く出来た商品」としての構図を見てしまうからだろう。
この本は、1969年に鉄道自殺を遂げた高野悦子の、14歳から17歳までの日記が綴られたノートである。実際に読んでみると、そういう商品的な構図とは別に、この少女が本当に真摯に「克己」を目指 -
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Posted by ブクログ
2010.01.22. やっと、読み終わった。人の日記が、こんなにも生々しくしんどいとは。本のタイトルと著者だけは聞いたことがあって、昔、流行ったとかナントカ。興味本位で読み始めたんだけど、14歳からの心の激しい揺れや葛藤が、本当に細かく書かれていて、読んで疲れた。とにかく、「頑張らねば!」と思い、計画を立ててはうまくいかず、落ち込む→「頑張らねば!」の日々。もう少し、休憩したら…と声をかけたくなる。それにしても、日記に名前を付けて呼びかけるのが流行ってたのかしら?最初は「小百合さん」、次は「ジュディーさま」。うちの母も、中学生の頃「キティ」と日記に呼びかけていたそうな。