高野悦子のレビュー一覧

  • 二十歳の原点

    Posted by ブクログ

    1969年1月2日から、1969年6月22日までに彼女が綴った日記。
    最後に日記を書いた2日後、鉄道自殺を図る。
    20歳6ヶ月という若さだった。

    彼女は頭が鋭く、勤勉で意志が強かった。
    70年代、学生運動が激化するなか、反体制を徹底しシュプレヒコールを唱え続けた。
    世の中に蔓延る矛盾と戦っていた。

    自分は未熟であるということ。
    人間は醜く、汚らわしく、矮小であるということ。それらが彼女を悩ませ続けた。

    純粋を求めるほど、世の中と差異が生まれて離れてゆく。圧倒的にかけ離れ独りになった結果として、社会、体制、人間との決別に至ったのだろう。

    彼女は読書家であり、様々な本を読んでいたが、そのな

    0
    2026年05月12日
  • 二十歳の原点 [新装版] 二十歳、最後の日記

    Posted by ブクログ

    自分と作中の高野悦子は別の時代を生きているのに、深い共感を覚えた。同じ大学に通っているというのもあるのかもしれない。

    0
    2010年10月20日
  • 二十歳の原点 [新装版] 二十歳、最後の日記

    Posted by ブクログ

    生きてる実感のない人は自殺をしやすく、そしてそういう人は伝説になるのだなあ、と思った。
    学生運動なんかどうでもよくて、彼女は単に集団のなかにある自分を客観的に見て成長したいと思ってたんだろう。
    そして彼女の自殺の最たる原因は失恋だろうなあ。
    自分が女であることを嫌悪して嫌悪しつづけた彼女は、結局はそれで命を落としてしまったのかもしれない。
    生きていれば多分ただのおばちゃんとして普通に暮らしていたと思うのに。
    そう考えれば考えるほどこの時代への興味は高まる。

    0
    2009年11月10日
  • 二十歳の原点ノート

    Posted by ブクログ

    「二十歳の原点」作者の中学生時代の日記。まだあどけなさが残る彼女の、急速に大人になっていく過程が表れています。

    0
    2009年10月04日
  • 二十歳の原点 [新装版] 二十歳、最後の日記

    Posted by ブクログ

    ノートと序章を読んでからこちらを読みました。
    日を追うごとに壮絶さが増していって、痛々しいほどです。
    色々と考えさせられます…。

    この本が出版された当時ベストセラーになったという事ですが、どういった理由でベストセラーだったのでしょうか…
    彼女に共感する人が多かったのでしょうか。
    私も、もしもっと若い、それこそ高野さんと同い年の頃に読んでいたら今とは違った感想を持っていたかもしれません。

    最後の日記に書かれていた詩はとても美しかったです。

    そしてお父様の手記、切ないです…。

    0
    2026年08月21日
  • 二十歳の原点序章 [新装版] 十七歳から十九歳の日記

    Posted by ブクログ

    ノートを読んでから序章を読みました。

    タイトルに「序章」を付けたのには一体どういう意図があったんだろう…
    なんだか、個人的には嫌だなと思ってしまいました。
    「故人のプライバシーを冒涜するものだ、故人が最も反撥したジャーナリズム・資本家に迎合するものだ」と、批判する声もあったとお父様はあとがきに書いてらっしゃいましたが、私はもしかしたらそちら側の人間かもと思いました。(ノートの時にはそこまで感じなかったのですが…)
    自分が高野さんだったら、自分の死後多くの人に自分の思いを赤裸々に綴ったノートをこんなふうに公開される事をどう感じるだろう…?
    とか思いつつ二十歳の原点も読むつもりではいますが…_

    0
    2026年08月18日
  • 二十歳の原点ノート [新装版] 十四歳から十七歳の日記

    Posted by ブクログ

    自分自身が彼女と同い年だった時、どんな事を考えながら生活していたかな…と、自分の事を思い浮かべながら読みました。
    目標を立てて決意して、計画通りいかなくて、毎日「やらねば!」と気持ちを奮い立たせているところなどは私も同じような事をしていたなとなんだか少し懐かしくなったりもしました。
    「自分とは何か」「なぜ生きているのか」「どう生きて行きたいか」などなど、このくらいの歳の時私も悩んでいたけれど、彼女ほど自己分析をして書を読み真剣に答えを探したりはしていなかったと思う…。
    彼女の人生の結末を知っているけれど、そこに向かってどのような心情が綴られていくのか、続きもしっかり読んでいきたいと思いました。

    0
    2026年08月09日
  • 二十歳の原点

    Posted by ブクログ

    学生運動という激動の時代真っ只中に生きた女子大生の記録
    痛いほど赤裸々に独白されている
    流石日記というだけある、見る人の目を気にしていない、飾りのない文章に魂を感じた
    自分がこの時代に大学生だったらどうしたかな、と考えてしまう

    0
    2026年07月06日
  • 二十歳の原点

    Posted by ブクログ

    再読。数年前に読んだときは、学生という肩書きと社会が彼女を灰色にしたと感じていたが、読み返すとそうした中でも世界の美しさを感じ続けていたのだと気づいた。自分は今考えて生きているか、問いを突きつけられても怯むことなく立ち向かえるか。

    0
    2026年06月28日
  • 二十歳の原点

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    二十歳という年齢特有の溢れ出す自我との葛藤が綴られている。学生闘争という社会背景のなか、自己憐憫、自己陶酔、集団陶酔に陥り、最後は強大な自我の重圧に押しつぶされてしまう。中村の「かっこは自分を見失っているのではないか」との言葉は冷静かつ客観的な指摘といえる。

    0
    2026年06月13日
  • 二十歳の原点ノート [新装版] 十四歳から十七歳の日記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    14歳から17歳まででここまで「がんばれ」と自分を励まし続け、友人を尊び、将来に悩んだことがあっただろうか。私にはきっと絶対ないんです。高野さんの大学時代の日記は新潮文庫で卒業論文のために1度読みました。そのときも誠実に生き過ぎたのだなと思いましたが、14歳からすでに「がんばれ」「ファイト」と甘えを許さなかった高野さんからは痛々しさを感じます。素直で誠実。自分を甘やかしている感じがしない。高野さんの答えを知っているからこそ、読んでいて寂しくなってくる。生きていてほしかった。

    0
    2026年03月26日
  • 二十歳の原点

    Posted by ブクログ

     ちっぽけな小さな部屋の小さな自由、友達や関わっている人間はたくさんいるのに一向に終わらない孤独、空虚な日々。そして、蠢く社会との摩擦。とても共感性の高い一冊だった。私と彼女の違いはなんだろう。自己愛だろうか。私は私が好きだ。彼女は彼女自身を少しでも愛すことができたのだろうか。

    0
    2025年12月24日
  • 二十歳の原点

    Posted by ブクログ

    こうした擦り切れるような気持ちは、私も若いころには抱えていたものでした。リストカットすらしなかったけれど、不器用である故に常に孤独を感じ、周囲と馴染めない未熟な自分に苦しんでいました。
    しかし、なぜ星が3つかというと、この本は作者が望んで出版されたものでは無いからです。私が思うには、当人は、本当に信頼できる誰かに、大事に胸に抱いていてほしかったのではないかと思うのです。
    こんなふうに、多くの人から読まれてあれこれ書評など書かれるつもりなんか、なかったのではないでしょうか。

    0
    2025年04月11日
  • 二十歳の原点

    Posted by ブクログ

    5・6年ぶりの再読。
    この本は、高野悦子さんが20歳で鉄道自殺を遂げる前日までの半年間を記録したものです。
    日記形式でとても読みやすかったです。このノートを、『小百合』と名付けていたようです。

    学生運動とか機動隊とか、社会的背景のことはよくわかりませんが、高野さんの文章に引き込まれ、すんなり心に入ってきました。

    猛烈な孤独感や、自分の思い通りにいかない葛藤、人生になげやりになってしまう気持ち。一方で、好きな男性に頭をポンポンされて嬉しさのあまり舞い上がった様子。色々な感情の機微が読みとれて良かった。
    生命の充実感を未だかつて感じたことがないと、高野さんは残しているが、すごく共感した。なかな

    0
    2025年03月07日
  • 二十歳の原点

    Posted by ブクログ

    ちきりんさんという方が日記をはじめたきっかけ、と書いていて気になり一読

    日記ならではの生々しい記載が良かった
    ※本人は出版されて人の目晒されてどう思うのか…はあるけど

    時代は違えど二十歳の大学生という若さが故の悩みに真っ直ぐ向き合いすぎたのかな、とも思った。きっと真面目で育ちよく、賢くて考えられる方やったから、なおさら苦しくなったのかなあ

    煙草とかお酒とか行動自体は乱暴、やんちゃな感じがするけど、せっかく入った大学も学生運動やし、労働運動とか時代も激しいし、若い繊細な年齢も考えたら、酒・煙草はやってみたら楽になれるかな、みたいな部分もあったのかもしれない、とか思う

    日記を「小百合」と名

    0
    2025年02月24日
  • 二十歳の原点

    Posted by ブクログ

    手記を読むことに慣れてなくて、驚くほどページが進められず時間がかかってしまった…

    でもそれは手記だからということだけではなく、この激動の時代と高野悦子個人の中に巡っている感情の切実さや鬱屈とした部分に抵抗があったからかもしれない。

    自死を選ぶのは良くないなんて浅いことは言えないけれど、そこまでのレベルでなくても、自身について思い悩むことって、特に若い頃はきっと通過すべきことなのかもしれない。
    元々この本は、社会学の書籍を読んだときに引用されていた書籍だけれど、生に対する向き合い方考え方が違うことは時代の違いも合わさって感じられた。

    0
    2024年12月09日
  • 二十歳の原点序章 [新装版] 十七歳から十九歳の日記

    Posted by ブクログ

    大学ノート様の装丁は良い。
    この時代でなければ、もっとお気楽に生きれたんじゃないかな。
    残り半年までの日記…
    大学生っぽい、けどやられてんじゃないか…
    人名って実名なんだとすると当時関係者の人どうだったんだろう。今だったらネットで晒されて大変なことになりそう…
    大学時代の自分のことを振り返ると、著者の人よりも勉強してなかった…
    けど、自殺するようにも思えないけどな…
    結末が分かっているだけに、読んでてずっと切ない気持ちになる

    0
    2024年07月06日
  • 二十歳の原点ノート [新装版] 十四歳から十七歳の日記

    Posted by ブクログ

    この本を紹介された桜庭一樹さんも、高野悦子さんが親と同じ年代だと書かれていたが、同じことを思った。
    最後に自殺される事がわかって読むと切なくなる。
    けど、それがないとなんてことはない誰かの日記かも…
    それにしてもあんまり勉強していないようでいて立命館大学に入れたのだから頭良いのだなと思った。

    0
    2024年06月21日
  • 二十歳の原点

    Posted by ブクログ

    「Silence is Golden.(沈黙は金)」

    年齢や時代が違っても
    人間関係や自尊心の悩みなど「あー、分かるなー」と共感してしまった

    0
    2023年01月08日
  • コミック版 二十歳の原点

    Posted by ブクログ

    色々考えることは良いことだが、思い詰めてはろくなことはない。内省の過程を綺麗な文章で書いたところがこの作品の良いところだ。漫画なので、説明的になっており、時代背景がわかるのも良い。俯瞰できる。どのような作品かザッと知るには良い。

    0
    2022年10月30日