二十歳の原点

二十歳の原点

649円 (税込)

3pt

独りであること、未熟であることを認識の基点に、青春を駆けぬけていった一女子大生の愛と死のノート。学園紛争の嵐の中で、自己を確立しようと格闘しながらも、理想を砕かれ、愛に破れ、予期せぬうちにキャンパスの孤独者となり、自ら生命を絶っていった痛切な魂の証言。明るさとニヒリズムが交錯した混沌状態の中にあふれる清冽な詩精神が、読む者の胸を打たずにはおかない。

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二十歳の原点 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    去年古本市でふと目に止まって購入した本。二十歳を目前にして読むべき本だった。出会えて良かった。
    特に「独りであること」について彼女は何度も思考を巡らせている。考えることは苦しい。それでも考えることをやめない、向き合うことをやめないこと、それが彼女を支えて、やがて追い詰めたのか…。学園紛争の最中、この

    0
    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    当時の情景と心情がアリアリと綴られた内容はどんな小説や映画よりも1969年のことを深く知れた。
    価値観もイデオロギーも違う時代の人なのに、不意に自分とリンクする瞬間がある。そんなリアルさがあって生身の人間の日記を見てる罪悪感と背徳感が入り混じった感情を味わえるのは、本当に唯一無二の作品なのではと思う

    0
    2022年10月20日

    Posted by ブクログ

    もし今も彼女が生きていたら、
    普通に就職・結婚し、子どもをもうけ、
    「ウフフ、若かったわね」なんて笑うだろうか。
    死を選ばなかった、同年代の人たちのように。

    甘すぎたのか、あるいは厳しすぎたのか。
    幼稚だったのか、あるいは大人すぎたのか。

    読むたびに相反する感想を持ってしまう。
    ただ、私が二十歳

    0
    2023年04月11日

    Posted by ブクログ

    顔写真が載っている。
    まだ少女のような本人が日記の中で惚気たように、たしかに綺麗な顔立ちだ。

    二十歳と言えば、その瞬間、自己イメージがアップデートされたかのような錯覚を感じた記憶もあるが、しかし、酒もタバコもその前から経験していたのだから何も変わらない。何も変わらず、ただ、陰鬱な授業やその後の溜ま

    0
    2025年03月21日

    Posted by ブクログ

    日記という人に読まれる前提じゃないからこその言葉の生々しさに魂揺さぶられる感。読んでるだけでエネルギーが持って行かれた、、、
    知性に満ち溢れてるし、それ故に考えて周りとすれ違い孤独になっていく様子が生々しく彼女自身の目線で描かれている。
    記すことの重要性感じたし日々同じ分量書くよりもフリーハンドで書

    0
    2025年01月18日

    Posted by ブクログ

    彼女はこの日記が出版されいわゆる「名が知られた存在」になった。でも(闘争以外は)同年齢の私と同じところがいくつかあったので、読んでいるうちに彼女が自分の友達みたいな存在になっていった。だからこそ最後の詩を読むのが辛かった。
    なぜ彼女が自殺を選んだのか、要因はいくつか考えられると思う。でも考えること自

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    【きっかけ】
    社会派ブロガーちきりんさんが紹介されていた書籍で気になっていた本。「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」というフレーズがあまりに印象的。私も本を読む前にこのフレーズを先に知ってだいぶ前から気になり続けていた。今年、明石市の泉元市長がtwitterでこのフレーズ

    0
    2023年05月07日

    Posted by ブクログ

    日記を書くことで自分を突き詰めていけるんだなと思った。難しくて高野さんが言いたいことが6割くらいしかわからなかった、ごめんなさい。安らかに。

    0
    2022年08月22日

    Posted by ブクログ

    あまりに切実だった。

    純粋な少女にとって、上洛後目の当たりにした世間、大学、時代は余りに圧倒的であったに違いない。
    唐突に現れた抱えきれぬような社会の多様性、そして必死に"自由・平等・真理"を求めつつも画一的な"実力排除・闘争"に教義を求めてしまう学生運動。

    0
    2022年08月16日

    Posted by ブクログ

    なんていうか、普遍的なものだと思った。「学生運動」をSNS上のフェミニズム運動などに変えても成り立つだろう。ひとりの人間が大きな流れに翻弄され、惑わされ、鼓舞され、最終的に自家中毒で死んでいく流れ。「物語」としては好きじゃない、むしろ嫌いだけれども、ときどき差し込まれるきらきらとした言葉が胸に残った

    0
    2022年04月14日

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