Posted by ブクログ
2012年11月19日
初めて読む作家。
20代、30代、40代、50代、60代、70代、それぞれの入り口にたって人生の「はじめて」につきあたったいい大人の右往左往を描いた連作短編集。
読み始めると引き込まれ、手に汗握る展開にドキドキしながら一息に読んでしまう。人間いくつになってもオロオロするものだ、みっともなく戸惑いなが...続きを読むらも何とか突破すると、そこに新しい地平がひらける、いくつになってもそのくりかえしなのかな。物語の中の人物も言うように「しかし、だからおもしれえのかもな。いくつになっても知らねえことがあって、初めての経験ができる」
テレビの連続ドラマにもできそう(実際、別の作品で第1回ドラマ原作大賞選考委員特別賞を受賞しているようだし)。