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さまざまな事情を抱えた求職者たちが訪れる、ハローワーク宮台。沢田信は、民間の人材紹介会社から転職したばかりの新米就職相談員だ。慣れない業務に励む信を「指名」してやってくるのは、一癖も二癖もある求職者ばかり。理想が高くて尊大な元銀行マンに、面接を怖がるアラサー女子……。信は彼らの信頼を勝ち取ることができるのか? 理想と現実の間で揺れる28歳男子の「お仕事探し」奮闘記。
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Posted by ブクログ
タイトルの通り、ハロワで働く主人公が、癖しかないひどい求職者たちと仕事について向き合うお話……と書くと、まじめで道徳的なお話のようだが、出てくるみんなが愛すべきポンコツなので、読んでいて「そりゃないだろ」と噴き出すことしばし。落語っぽい。そして、でこぼこのある人たちが、でこぼこのまま補い合うわけで...続きを読むもなく、良いところがマリッジして幸せになるわけでもなく(なってるのかもしれないけど)、駄目なところがあってもいいじゃない、人間だものって気持ちになる。面白い。
読み出したら最後まで読みたくなって寝れませんでした。 共感出来る事は無かったです。 それでも読みたかったです。 何故だか不思議ですね。
ハローワーク宮台に転職した沢田信。様々な強烈求職者に振り回されながら成長するお仕事小説。愚直で真面目で一生懸命な信。同じ職場にいたら要領わるいとかんじるかも知らないけど(笑)奈美との関係も踏み出さなくてよかったね〜。なんだかんだ言ってるけど、奈美も安全な場所で守られて、信が踏み出さないとわかってるか...続きを読むら家に来てたんだろうし。最後あの三人が信のためにとがんばる姿が良かった。
嘱託しょくたく 活況を呈ていした 主観を排せはいせ 黄ばんだ大きな門歯 前途洋々 沢田信さわだしん ひたすら傾聴、同意 トライアル雇用 激した 剣呑な光を帯びた 井の頭線 いかにも下戸の注文 子なき爺さん MSC 西麻布のクラブ 手をこまねいて傍観 求職者を揶揄 暗に 世の中はベタだ 嘲笑 空理空論...続きを読む 反故 根拠が希薄 偏見 杉並区宮台 斡旋 久我山 雇用保険に加入しておらず くも膜下出血 社員を無力化し、意のままにする会社のやり口は、うんざりするくらい見ていた。 慰留しなかった 吹きつける怒りの圧力みたいなものが膨れ上がり、急激に萎んだ。 建前 隠語で''バッファ''と呼ぶ 俄かに正気を失った 他人行儀な答え 不興そうな声 業務の範疇を逸脱 世の中がどんなに生きづらくても、音楽がある限り、完全に否定する気にはならないだろう。 根掘り葉掘り 露骨なパワハラ ソフトランディングを心がける 自嘲めいた笑いを漏らす 能勢ひなたさん 井の頭通り環八との交差点 強烈な陽射しがもたらした錯覚 アスファルトから立ち上る陽炎 庇護者 緩慢な自殺 人によって事情は千差万別 沢田くんのやり甲斐は、他人の不幸の上に成り立ってるんだ。 人事担当の方の意に添わない発言は控える ひょうぐ表具師 人生50%理論は、俺のオリジナル 人間国宝 忌引き休暇 上條奈美 毅然 婉曲に拒否 叱責しているに等しい 溜飲を下げた 事態が沈静化するまで 五日市街道 おててつないで 靴が鳴る 居丈高いたけだか 下落合 キャリアの棚卸し 測定できれば序列化できる 折衝力せっしょうりょく 不良債権 気概は清々しく 応募することさえ肯じないがえんじない 二重、三重にオブラートに包んで 大学が供給過剰の時代 自己分析 求職活動の第一歩 イパネマの娘 大学の哲学の授業『嘔吐』 奈美は開き直ったような明るさと、苦さが混在する笑みを浮かべた。 窮状を見かねた両親 言質 徳利 人生あがってます感が滲み出てて 最近とみに ペンディング かつてない感情の振幅に翻弄された 目線を寄越しよこし R2-D2とC-3PO 大躍進 祝賀会 破顔 官僚機構の末端 栃木県さくら市 デトロイト・テクノに大御所 自足した表情 欺瞞 凝然 紋切り型 諧謔味かいぎゃくみ 「事実は事実として受け止めなきゃならない。その上で、プラスに転じてけばいい」悶着の種 心根が強え 懲戒免職の処分がくだり 遵守 詭弁 地雷原の真ん中を突っ切るような人生 慈しむように笑った 運命論 生硬せいこうな声音こわね 拘置所 発奮 選り好み ボブ・ディラン 「くよくよするなよ」(原題: Don't Think Twice, It's All Right) 失踪日記 吾妻ひでお 世知辛いご時世 趨勢すうせいは決していた 仕事の仕事 一類系を代表するように設定されている 社会の縮図が現出する 模倣に勤しむ 現実との齟齬を来す 不可視領域 「社会は残酷である」「にも関わらず、人生はやり直しがきく」 創作の要とでもいうべき主題である 読書によって自分自身を鼓舞したい 大所高所たいしょこうしょに立たず
ハローワーク宮台の新米就職相談員・沢田信の『お仕事探し』奮闘記。一癖も二癖もあるワケあり求職者に、右往左往される信の信念と揺れる心が読みどころ。 どんな立場や状況でも、行き着くところは信頼関係が有るのか否かなんだろう。信のぶれない気持ちの強さが、同僚や求職者の心を魅了するように思う。その背景に何があ...続きを読むったのかが描かれていたら、もっといい作品になっただろう。 お気に入りは「C調サバイバー」。私の父も表具師なので、この世界わかります。そして柳下くんは一流の職人になれます。
一気読み。 もっとコミカルな展開を想像していたけれど、良い意味で予想外でした。 苦しくなるような場面もあるけれど、読後は心が少し軽くなりました。 久保寺さんの他の作品も読んでみたいです。
ハローワークでのキャリコンの仕事の一端を垣間見られて、面白く読んだ。長期就職困難者の支援には困難さや危うさがあることや、職場にはお役所的な事情があることが、リアルに描かれていた。全体的に軽くて読みやすい。
仕事が嫌な時にも、上手く言っているときにも読んだ。何故か嫌な時には信に共感できるが、良い時にはできなかった。多分、結局信は不器用だけど才のある人間だからかな。それか考える余裕がなかったから? 最後は少し早いくらいに畳み掛けるように終わったが、終始テンポ良く読みやすかった。
文章の書き方や、表現の仕方、描写される出来事等は好きな方。 でも、途中脱線せずにお仕事を探している人だけに絞って話を進めて欲しかった。
始めの辺りはハロワの相談員になったばかりの主人公が、求職者のために熱心に奮闘して、話は明るいイメージでした。しかし、だんだんと話が違うひとへと切り替わるごとに、いかに就職事情が難しいか、ハロワの実情は求職者にとって厳しく辛いものであると理解せざるを得ない流れに進んでいきます。そして最後まで、出てきた...続きを読むひとたちがほとんどそのままの状況というのが、一番書きたかった事、伝えたかったことなのかもしれないと感じました。
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