作品一覧

  • グリーン家殺人事件
    3.7
    1巻1,100円 (税込)
    発展を続けるニューヨークに孤絶して建つ、古色蒼然たるグリーン屋敷(マンション)。そこに暮らす名門グリーン一族を惨劇が襲った。ある雪の夜、一族の長女が射殺され、三女が銃創を負った状態で発見されたのだ。物取りの犯行とも思われたが、事件はそれにとどまらなかった――。姿なき殺人者は、怒りと恨みが渦巻くグリーン一族を皆殺しにしようとしているのか? 不可解な謎が横溢するこの難事件に、さしもの探偵ファイロ・ヴァンスの推理も行き詰まり……。鬼気迫るストーリーと尋常ならざる真相で、『僧正殺人事件』と並び称される不朽の名作が、新訳で登場。
  • カナリア殺人事件
    3.3
    1巻652円 (税込)
    ブロードウェイで男たちを手玉に取りつづけてきた美しきマーガレット・オウデルが、密室で無残に殺害される。カナリアというあだ名の元女優殺人事件の容疑者は、わずかに四人。彼らのアリバイはいずれも欠陥があるが、犯人の決め手の証拠はひとつもなかった。矛盾だらけで不可解きわまりなく、ほかに類を見ない犯罪に挑むのは、名探偵ファイロ・ヴァンス。独自の推理手法で犯人を突き止めようとするのだが……。『ベンスン殺人事件』で颯爽とデビューしたヴァン・ダインが名声を確固たらしめたシリーズ第2弾。/解説=三橋曉
  • ベンスン殺人事件
    3.5
    1巻652円 (税込)
    証券会社の経営者アルヴィン・ベンスンがニューヨークの自宅で射殺された。事件は、有力な容疑者がいるため、解決は容易かと思われた。しかし捜査に、尋常ならざる教養と才気をもち、並はずれて容姿端麗なファイロ・ヴァンスが加わったことで、事態は一変する。友人の地方検事が提示する物的・状況証拠に裏付けられた推理を粉砕するヴァンスが、心理学的推理を用いて突き止める。巨匠S・S・ヴァン・ダインのデビュー作にして、アメリカ本格ミステリの黄金時代の幕開けを告げた記念碑的傑作!/解説=戸川安宣
  • 僧正殺人事件
    3.7
    1巻638円 (税込)
    だあれが殺したコック・ロビン? 「それは私」とスズメが言った――。四月のニューヨーク、マザー・グースの有名な一節を模したかのごとき不気味な殺人事件が勃発した。胸に矢を突き立てられた被害者の名はロビン。現場から立ち去った男の名はスパーリング――ドイツ語読みでシュペルリンク――スズメの意。そして“僧正”を名乗る者が、マザー・グース見立て殺人を示唆する手紙を送りつけてきた……。史上類を見ない陰惨で冷酷な連続殺人に、心理学的手法で挑むファイロ・ヴァンス。江戸川乱歩が称讃し、後世に多大な影響を与えた至高の一品。

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  • 僧正殺人事件

    Posted by ブクログ

    ずっこい

    新薬ずっこい!いや新薬て!おじいちゃん今は新しいお薬が出来てずいぶん楽になったわね〜か!だとしてもそんなに離れてないわ!( ゚д゚ )クワッ!!

    新訳です(わかっとるわ!)

    はい、ね
    「多重解決」の元祖バークレーの『毒入りチョコレート事件』に続き、「見立て殺人」の元祖ヴァン・ダインの『僧正殺人事件』です

    ボロクソ面白かった!

    ぜんぜん今でも通用するよこれ

    そして、たぶんわい中一とかそのくらいに一回読んでるんよね
    そんで、当時もっと難しかった気がするんよ
    で、今回読んだら凄い分かりやすかった
    これはもう新訳効果ですよ完全に
    大人になって理解力が上がったとかじゃないと思うんで

    0
    2024年11月10日
  • グリーン家殺人事件

    Posted by ブクログ

    『十角館の殺人』登場人物フェア開催中(※1人で勝手にやってます)
    アガサ→ポウ→カー→エラリイに続いて、5人目ヴァン・ダイン初読み。

    ニューヨークに孤絶して建つグリーン屋敷。
    名門グリーン一族に次々と惨劇が起こる…

    『十角館』フェアをやるくらいなんで、何しろ「館」が大好きな自分には大当たり!!

    綾辻行人さんの館シリーズを読んでいる時と同じドキドキ感でめちゃくちゃ面白い。
    グリーン屋敷の見取り図も部屋の平面図もあって、館好きはテンションが上がる。

    この家族は互いに憎み合っていて、誰が犯人でもおかしくない。
    閉鎖的空間でみんなが疑心暗鬼になるこの感じがもう大好きな展開。

    アマチュア探偵の

    0
    2024年10月04日
  • 僧正殺人事件

    Posted by ブクログ

    劇的にどんでん返しがあるとかではないが探偵役ヴァンスの知識量がえげつない。
    つまり作者本人の知識量がえげつない。
    ヴァンスの頭の良さをこれでもかと説得力たっぷりにえがいてくれる。

    0
    2023年03月03日
  • ベンスン殺人事件

    Posted by ブクログ

    先に後発のグリーン家・僧正を読んでしまってからの、原点回帰。
    登場人物の関係性や、ヴァンスが事件解決に乗り出すようになったきっかけがわかって、すっきり。
    作者の、美術を語りたいんだー!という思いが溢れている。
    大きな展開や波はなくとも、文章の表現や感情の描写が豊かで、推理だけでなく物語としてもじっくり楽しめる作品でした。

    0
    2023年01月20日
  • 僧正殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古典ミステリを読もう企画

    かなり面白かった。
    なんとなくヴァンダインは堅そうなイメージがあったが、キャラもコミカルで読みやすかった。

    見立て殺人の傑作として、マザーグースの詩になぞらえる不気味さとスリルが続きを読みたくさせる。

    警察陣と一緒に犯人はこいつか、いやこいつか…と最後まで振り回された。
    アーネッソン気に入ってたから良かった。

    古い本格にありがちな犯人自殺はあまり好きではないのだが、まぁ仕方ないね…自殺擁護の話をして納得させようとしてるのか…と思ってたらの結末!
    ヴァンス好きだなぁ。

    注訳も登場人物のヴァンが書いてる風なのもちょっと好き。

    0
    2021年02月27日

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