ベンスン殺人事件

ベンスン殺人事件

652円 (税込)

3pt

証券会社の経営者アルヴィン・ベンスンがニューヨークの自宅で射殺された。事件は、有力な容疑者がいるため、解決は容易かと思われた。しかし捜査に、尋常ならざる教養と才気をもち、並はずれて容姿端麗なファイロ・ヴァンスが加わったことで、事態は一変する。友人の地方検事が提示する物的・状況証拠に裏付けられた推理を粉砕するヴァンスが、心理学的推理を用いて突き止める。巨匠S・S・ヴァン・ダインのデビュー作にして、アメリカ本格ミステリの黄金時代の幕開けを告げた記念碑的傑作!/解説=戸川安宣

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ベンスン殺人事件 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    先に後発のグリーン家・僧正を読んでしまってからの、原点回帰。
    登場人物の関係性や、ヴァンスが事件解決に乗り出すようになったきっかけがわかって、すっきり。
    作者の、美術を語りたいんだー!という思いが溢れている。
    大きな展開や波はなくとも、文章の表現や感情の描写が豊かで、推理だけでなく物語としてもじっく

    0
    2023年01月20日

    Posted by ブクログ

    著者と相性が良いのか、ここまで読んだ長編3冊はいずれも意外なほど期待値を上回る読後感(そもそも期待値があまり高くないということもあるかもしれないが)。ファイロ・ヴァンスとDAマーカム、ヒース部長刑事などの丁々発止ながら品位を保とうとする掛け合いの好感度が高いのは、透明人間スマート・セット(笑)ヴァン

    0
    2023年06月18日

    Posted by ブクログ

    【読書】なかなかに面白かったね。あと犯人は意外だったかな。そこにもっていくのも、それほど途中で引っかかることなく、結構すらすら読めたかな。まあマーカム地方検事もファイロ・ヴァンスに振り回されて酷い目に遭わされてるけど、よく我慢してるよなあとは思った。次のカナリア殺人事件は楽しみになってきたな。

    0
    2022年11月14日

    Posted by ブクログ

    漫画家が初期の作品の時に絵が拙いのと同様に、『僧正殺人事件』や『グリーン家殺人事件』と比べるとやや拙くファイロ バンスも諸々しつこさや脂っこさが目に付く。
    しかし、名探偵の登場という瞬間に立ち会う事ができた事に感動しました。
    次の『カナリア殺人事件』も楽しみにして読む事にします。

    0
    2022年04月03日

    Posted by ブクログ

     物的証拠や状況証拠・容疑者の自白・アリバイといった、犯罪捜査において重要視されがちなものはそのまま信用せずに疑い、犯行の手口や現場を心理学的に検証して犯人を突き止める。教養と才気に溢れた富豪ファイロ・ヴァンスの探偵方法は現代でのプロファイリングに似ている。
     衒学的で、相方に自分だけが知る真相を仄

    0
    2024年10月19日

    Posted by ブクログ

    ヴァン・ダインのデビュー作。
    好きな順に読んでしまうので、シリーズものなのにデビュー作が最後になってしまった(^_^;)
    でも「最初はこんな感じだったんだ!」と後から知るのも結構楽しい。

    〈名探偵ファイロ・ヴァンス〉が好きになったのは心理学的推理をするところ。
    バークリーの〈名探偵シェリンガム〉も

    0
    2024年10月23日

    Posted by ブクログ

    ヴァン・ダイン1作目。
    心理的な観点から犯人をまず炙り出し、物的証拠は後から、という所が、歴史的にみても本作の新しい観点だったのではないか。
    ヴァンスが最初の方で重要な手がかりについて主張してくれるので、犯人自体はわかりやすいと思う。

    0
    2022年09月04日

    Posted by ブクログ

    ヴァン・ダインのデビュー作といくことで読んでみた。いい意味であまり裏切られなかった。長編小説ゆえに、途中で尻込みしてしまうところがあり、読むのがちょっと退屈なところもあったが、全体的には楽しめた。

    0
    2022年03月05日

    Posted by ブクログ

    ファイロ・ヴァンスの初の事件。

    たくさんの容疑者を一つずつ潰していく
    様は痛快でした。実はコイツが!?と思うと
    違うんかーい、と潰されるw
    最初から犯人は分かっていた、の言葉通り
    彼の心理的に考える方法には成る程と
    面白く読めました。

    0
    2021年01月09日

    Posted by ブクログ

    ミステリー黎明期の作品で、ファイロ・ヴァンスのデビュー作であり、良く言えば手堅い内容、悪く言えば地味で古めかしい。犯人の身長を推定する手法、ある人物の自白の嘘を見抜く尋問、アリバイトリックの方法の指摘などがあるのだが、いずれも地味で、この部分が特に秀逸と言えるようなものはない。
    状況証拠を重んじず、

    0
    2019年08月04日

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