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Posted by ブクログ
児童向けのアブリッジ版でなくホームズを読んだのは、中学の頃の新潮文庫・延原謙訳と創元推理文庫・阿部知二訳の数冊からだったと記憶しているが、トリックの幾つかは面白いと思ったが、正直それほどはハマらなかった。
その後、東山司・東山あかね共訳の河出書房版単行本を全冊揃えたりもしたが、結局「正典」全冊を完読したのは、創元の深町眞理子訳によってだった。
シャーロッキアンの存在自体はいろいろ取り上げられていたので知ってはいたが、ホームズの誕生日がいつかとか、ワトスンは何回結婚したかとかには、あまり興味を引かれなかった。
ただ、今では、ホームズとワトスンのバディとしての関係性、ヴィクトリア時代のロンドンや馬車、汽車などの交通機関の描写、当時の財産を巡る権利や相続、植民地における過去の出来事が事件の背景となっていることなど、謎解きに留まらないところに面白さを感じ、関心を持つようになった。
本書は、ホームズの訳者かつ研究者である著者が、130年以上にわたりホームズ物語が人気を保ち、今なお増幅してきたのは何故なのか、その背景にいる立役者たちにスポットを当てた、”クエスト”の書である。確かに新しいアプローチだし、ボリュームもあって、読み応え十分である。
* まだ途中です。
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