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Posted by ブクログ
クトゥルーの本を読み終えた時に、お勧めとして出てきたのが本書だった。シャーロック・ホームズはあまり読んでいないし、かろうじて読んだのは短編集がいくつかと、児童向けに翻訳されたものなので、さあてどうだろうか……と、不安半分期待半分……
読み進めるのは、存外と大変だった。シャーロック・ホームズの本作をろくに読んでいないので、どうにも馴染みがない。これは有名な逸話だぞとお出しされているものの、ピンとこない。せめて『緋色の研究』だけでもちゃんと読んでいたならば、話は早いのだろうけれども、生憎と未読なので隔靴掻痒……クトゥルフネタも潤沢だけれど、こちらも勉強不足……前提の知識がないことが口惜しい……
とはいえ、普通に読んでいて充分に面白い。1880年代のロンドンの文化や背景が丁寧に描かれていて、その背景描写は見事だ。脳裏に浮かぶ景色は鮮やかでリアリティにあふれている。
また、ゲストキャラであろう中国人の造形も魅力的で、アヘン戦争についての言及とかも、なかなかに辛辣で面白い。平行して読んでいる中華街の話がオーバーラップして、読んでいる複数の本が有機性を帯びた状態で結びつくのは、読書の醍醐味だなとしみじみ感じる。
三部作の一作目ということで、物語はまだまだ後に続いている。次を読むのがたのしみだ。
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