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  • 女の繭
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    菱川佳世は、銀座「丸藤」専属の若い和服デザイナー。彼女の染めた衣裳を、一流会社の社長夫人・菅野三千代が着ると、人目をそばだてる。生家が西陣の帯地問屋と織元という関係で、三千代の方が年上だが、二人は幼い頃から姉妹のように親しかった。佳世の兄・豊喜は太平洋戦争の軍医で、ある夏、突然帰国する。彼は抑留中のいまわしい経歴から、虚無的な影のある男となっており、佳世はそんな兄の底知れぬ冷たさに幻滅するが、彼の帰還を10年待ち暮して今は人妻の三千代の瞳は、妖しく燃えるのだった。人間に絶望した男を愛のちからで蘇らせる、京おんなの激しくも哀切な恋を描く傑作。
  • 子供は知っている
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    大人はわかっているつもりでいるが、子供のことを本当にわかっているのだろうか。そして、子供のことを大切にしているのだろうか。だから、いつもこんな……。貧しい家庭に生まれながら肉体労働をして早大で学んだ経験を経て、「子供をよくする会」設立、更生施設建設など、自ら少年少女の救済活動をおこなった作家による、大人と子供の相容れない視点の差異を描いた、リアルな長編小説。現代の教育・子育ての課題・問題にも通じる、心揺さぶられる普遍性に満ちた傑作。
  • 妻は知っていた
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    デパートの設計部に勤務し、若くて優秀な室内装飾デザイナーの菊雄を夫にもつ多緒子は、幸福な家庭生活をおくっている。ところが、菊雄が上顧客である貿易会社の社長令嬢・潮子から、商業装飾の店の専門技師として転職をすすめられ、この事件をめぐる夫婦の感情のもつれが、やがては家庭の苦悶の姿に変っていく……。
  • 現代好色一代女
    2.0
    男の欲望のまにまに押し流されて生きる美しい母・よし乃。真実の愛を求めて悩む娘・ゆかり。夫の岳夫と母との不倫な関係を知ったゆかりは、恋人・篠田との新生活を望みながら、夫の脅迫に怯えその腕に抱かれつづける。この女体の哀しさは、母の弱さとどこが違うといえようか……。戦争を境に、衣笠家は没落した。かつて宮家の姫たちに仕え由緒ある豪農に嫁いだよし乃は、夫・義則の嗜虐的な愛撫に馴らされていたが、夫の死後は女手一つで生きるため、次々と男に身を委せていくのだった…。女盛りの寡婦のたどる数奇な男遍歴を通して、女体に潜む「業」を追求した、円地文学の会心作。
  • 四角な卵
    -
    戦後のオフィス不足の時代、銀座にオフィスを持っているだけで信用される……。元植木職人とその妻、姪……経営者と普通の人々……。新しい時代に立ち向かう人々を、作者ならではの暖かい眼で描いた、朝日新聞連載小説。
  • クロへの長い道
    3.6
    名探偵、大人顔負けの大胆推理で謎に迫る! 難事件はボクが解く! ――私の名は渋柿。一匹狼の私立探偵。独身で6歳の、ちょっとシャイな黄色人種。母親や知人たちは、私のことを気安く《しんちゃん》と呼ぶ。ライセンスを持たない幼児探偵が、難事件を次々と解決していく、ハードボイルド感漂う表題作、「見えない人」をテーマに描いた『八百屋の死にざま』など、4編を収録。
  • エール  愛を闘え、女と男
    -
    裕福な家庭で育ち、大手出版社に勤め、恋人はエリート。 順風満帆な毎日を送る梅村靖子の前に突然現れた若き格闘家・真島一馬。 「俺はあんたのために闘うよ」。しなやかな獣と運命の恋に堕ちた靖子。 その人生に初めて、闘いのゴングが鳴り響く。 話題のベストセラー作家初の本格恋愛小説!
  • 官能文学電子選集 蘭光生『生贄処女』
    -
    拉致監禁された深窓の令嬢が二人の兄弟に弄ばれながらも、徐々に快楽の虜となっていき・・・・・・。 30歳になるしがないサラリーマンの「おれ」は、女房にせがまれ、やっとの思いで一戸建ての家を購入した。しかし、女房からは1年も経たずに三行半を突きつけられた。出て行った女房の代わりに自宅に住み着いたのが8歳年下の弟の治だった。  肉体労働をしている治は並みのサラリーマンよりも稼ぎは良い。あるとき、治は“大きな荷物”を抱えて帰ってきた。その荷物の中身は、深窓の令嬢だった。その日から、その令嬢は兄弟たちの欲望のはけ口とされるようになる。  自宅に軟禁され、食事と眠る時間以外はひたすら陵辱の限りを尽くされる。当初こそ、必死に逃げようとしていたものの、檻の中で飼われる彼女は次第に気力をなくし、しまいには自らとろんとした眼で腰を振るうようになっていくのであった・・・・・・。  メインの「俺たちのペット」に加え、同時収録されている「レイプライダー」「乱歩を読みすぎた男」も清純な処女たちを陵辱するというなんとも過激な作品集。 団鬼六に師事し、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 官能文学電子選集 北沢拓也『燃えつきるまで』
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    熟年離婚、病気、さらに閑職へ追いやられた仕事人間が、人生を楽しむために美女たちと乱倫の限りを尽くす。 高砂佑一郎は「スタービール」のエリートコースをひた走ってきた。仕事一筋で役員の一歩手前までいったものの、家庭を顧みなかったため、妻に愛想を尽かされて三行半を突きつけられてしまう。さらに肝臓を患い、長期入院を余儀なくされてしまう。ようやく復帰したもの、自分の席は他の人間に取って代わられて、与えられた仕事は閑職といってもいいものだった。  これまでの人生はなんだったのか・・・そう考えた高砂は、残りの会社員人生を仕事ではなく、かつて大好きだった女遊びに費やすことに決める。社長の姪で人妻である香澄、フードジャーナリストの由夏、書道家の涼子、わけありの32歳・綾美、そして部下で結婚を控えている美樹・・・・・・数多くの美女たちと夜ごとまぐあい、下半身が渇く暇もない。  背徳あり、複数プレイあり。とびきりの女たちと秘態の限りを尽くし、快楽に溺れまくるのは、すべてを犠牲にして頑張ってきた会社人生への復讐なのか。 団鬼六に師事し、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 官能文学電子選集 勝目梓『沈黙の祝祭』
    -
    夜毎テレフォン・セックスで自らを慰めるOL。意気投合した男と一夜を共にしたことが悪夢の序曲となる。 昼は普通のOLをしている佳子は、夜のなると別の顔を見せる。ひとり寝の空虚な夜、テレフォン・クラブに電話をかけて見ず知らずの男たちと淫話を交わしながら自慰にふけるのだ。 しかし、あるとき意気投合した男と会うことに。そのまま、ホテルへ行って獣のように欲望を貪り合う。そして、その男と何度か肌を重ねるうちに、次第に佳子の近辺に不審な出来事が起こる。 まず無言電話が頻繁にかかってくるようになった。そして次第にエスカレートして佳子の情事の際の喘ぎ声が流れてくるようになる。相手の男には素性は明かしていないのに・・・・・・犯人はあの男なのか?なんの目的で?  性に渇いた女に迫る恐怖の日々。そして意外な結末が待ちかまえていた。  表題作に加え、官能バイオレンス七篇の短編集。  団鬼六に師事し、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 官能文学電子選集 雨宮慶『令夫人・魔淫の園』
    -
    裸身を震わせ喘ぐ社長夫人。隣では社長令嬢が悶え狂う。すべてをかなぐり捨て、女達はひたすら欲望を貪る。 現在、探偵をしている阿久津には耐えがたい屈辱の過去があった。かつて下着メーカーの敏腕営業マンだった彼が出張より1日早く帰ってくると、妻の裕子が裸のまま縛られ、恍惚の顔を浮かべていた。相手の名前を聞き出そうとするも決して口を割ることはなく、離婚届を置いて阿久津の元から忽然と姿を消していった。  そして、あることから相手の男が自分の同期で、直属の上司でもある白木政彦であることがわかるが、阿久津の方が左遷に追い込まれて会社を辞める羽目になる。  会社を追われ、探偵になった彼の元に、現在は滝沢社長の令嬢・麻紀と結婚して次期社長候補となっている滝沢(白木)政彦の身辺調査の依頼が入ったのだ。阿久津は政彦と同時に麻紀の身辺調査も開始したところ、麻紀が年下のテニスコーチと不倫していることを突き止める。  そして、麻紀と“取引”で彼女の体を奪う。当初は抵抗していたものの、阿久津の変態チックなプレーの虜になってしまう。  一方、政彦はというと滝沢社長の後妻・舞と不倫していた。つまり、義母と禁断の関係を持っていたのだ。そのことを知った阿久津は艶めかしい舞にも“取引”を持ちかけ、舞をおもちゃにする。そして舞もまた阿久津のテクニックで快楽に溺れていく。  滝沢社長の性癖も調べ上げ、滝沢一族の秘密を握った阿久津は、かつての怨念を果たすべく ある復讐劇を思いつく。それはなんとも淫靡で、滝沢一族を崩壊させるにはもってこいの計画だった・・・・・・。 団鬼六に師事し、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 官能文学電子選集 赤松光夫『尼僧の寝室』
    -
    強引な男の手によって羽織った黒衣の裾は乱れ、白い腿が露わに。尼僧は涙を流しながらも・・・・・・。 交通事故で愛する夫を失い、尼僧となった春月尼はまだ28歳。仏門に入ったものの、その体には女盛りの血潮がたぎっていた。  やはり夫を失った南麻衣子の元に赴いた際にはまだ四十九日も経っていないにもかかわらず、若い男・京介に攻められ喘ぐ麻衣子の姿を目にしてしまう。そして、その光景を見て、体の芯が熱くなってくるのを感じてしまう。さらに京介に迫られても体の芯が疼いてしまうのだ。  男は亡くなった夫しか知らない春月尼だったが、次々と好色な男たちが現れる。建設会社の社長をしている荒木から必要に迫られ、ついに一線を越えてしまい、自分が生身の女であることを自覚するのであった。荒木に心を奪われそうになるも結局は遊ばれて捨てられてしまう。  紆余曲折の末、美術評論家を名乗る父親ほど年の離れた冬木政彦と結婚することになるが、冬木の性技で、それまで隠れていた淫乱ともいえる性癖がだんだんと開花する。冬木の弟子と関係を持つように命令されても嬉々として応じる自分がいた。  いつしか、求められたら体を開き、ときには自ら男を誘惑して快楽に溺れていくようになっていた。そして意外な結末が春月尼を待ち受けていた・・・・・・。  団鬼六に師事し、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 最後の晩ごはん 後輩とあんかけ焼きそば
    3.9
    芦屋の定食屋、ばんめし屋で働く海里のもとに、俳優時代の後輩・李英がやってきた。俳優修業で滞在していた関西から、東京に帰ることになったという。しかしばんめし屋での送別会の当日、李英は現れず……
  • 偽装倒産
    -
    新規株式上場前日の突然の破産申し立て。銀行と大証券の驚ろくべき陰謀を描く問題作。小説が予見する明日の経済スキャンダル! ――時価発行増資によって手にした22億5千万円のカネを「横領」する、というオリエンタル興業社長・天野実の仕組んだ犯罪劇は、罪もない2人のミドルを自殺に追いやった。二部上場を前にした「優良企業」の突然の倒産に疑問を感じた経済記者・酒井竜也の追及の前に、銀行、証券会社絡みの「悪の筋書」が浮かび上がる!
  • 深淵を歩くもの
    4.0
    【ご購入の前に】本電子書籍には、紙版収録のイラストが収録されておりません。 あらかじめご了承ください。 深海…そのただひたすらに暗い世界で“それ”は待っていた、復活の刻を。 潜水調査艇りゅうぐうが回収したタブレットに封印されていたものとは? 「ウルトラマンティガ」のアナザー・ストーリーである表題作のほかに、アンソロジー「異形コレクション」などに収録された数々の短篇、 そして未発表作『READ ME!』『屍街』も加えた、バラエティー溢れる作品集。 “永久機関”や“クトゥルー”といった題材を使い、人気脚本家・小中千昭が描く“幻想と怪奇”の物語たち。 デュアル文庫オリジナルで登場。
  • 麻雀を打つ剣豪
    -
    剣法に通じる麻雀の妙諦。空前の剣豪小説集――闇をつらぬいて飛来する手裏剣、と思いきや、麻雀牌! さては忍びか!? 名だたる剣豪が麻雀にしたしむ。それは、麻雀の持つ奥深さが、兵法の奥義や剣法の妙諦に深く通じているからだ。富田勢源、佐々木小次郎、山崎重政、神子上典膳、柳生十兵衛、荒木又右衛門、平手酒造ら、そうそうたる剣士が、雀士という奇想天外な着想で描く、空前の傑作剣豪小説集。
  • 同族追放
    -
    企業内外の陰謀。迫真の経済小説――同族経営の中規模建設会社のワンマン社長・唐木正一が急逝すると、遺族役員や幹部社員たちの間に、確執と陰謀が渦巻き始める。同時にライバルの大企業などとの激烈な競争もからみ、政治家と企業、創業者一族と雇われ重役たちとの間に、恐るべき巧妙な計略が幾重にも……。そこから脱却すべく考案された、驚嘆すべき計略とその結末は!? 果して勝者は? 建設業界を背景に描く、迫真の長編企業サスペンス小説。
  • 私が捜した少年
    4.0
    連続する難事件を華麗に解く、孤高の私立探偵! 渋柿信介、独身。ライセンスを持たない私立探偵。日常のしがらみに追われながらも、鋭敏な頭脳と大胆な行動力とで、次々に舞い込む事件を解決へと導く。友人の弟が失踪し、行方を追った渋柿は、一見無関係と思われた殺人事件の鍵を握った。本格推理の旗手が放つ傑作ハードボイルド・ミステリー。全5編収録。
  • 薩南の鷹 人斬り半次郎異伝
    3.0
    幕末動乱の修羅場で暗殺剣を揮い、京洛に名をはせた薩摩示現流の名手・中村半次郎。この剽悍剛毅な男にも、意外なやさしさ人間味があった――幕末動乱のとき、薩摩にすごい奴がいた。示現流の名手、その名は中村半次郎。人斬りの異名を京洛にとどろかせて、京童をふるえあがらせた、後の桐野利秋である。この剽悍剛毅な快男児は、西郷隆盛に殉じて城山の露と消えた。その短くも激烈な生の軌跡を、祗園名妓との恋物語を織りなして描く、渾身の歴史長編。幕末動乱の修羅場に暗殺剣が躍る!
  • 偽装取引
    -
    政権はゼニから生まれる! ――ゼニが権力を生みだす現代政治。保守政権のメカニズムを抉り、暗闇にうごめく巨魁の姿を白日に曝す。衆議院大蔵委員会で、古沢総理の政治資金に不明朗な点があると爆弾質問を炸裂させ、内閣をゆさぶった反主流派の領袖・浜田重明。だがその浜田の周辺にも黒い噂が渦巻いていた……。ビジネスマン必読の書。
  • ユリ迷宮
    3.6
    大胆な設定、意外な結末。名探偵・二階堂蘭子、颯爽と今日も登場! 豪壮な館が消える「ロシア館の謎」「密室のユリ」「劇薬」3篇。初短編集――バイカル湖近くの豪壮な館が吹雪の中で忽然と消えてしまうトリックの見事な「ロシア館の謎」。コントラクトブリッジのパーティーという衆人環視の中で殺人が行われる「劇薬」。誰も入れない密閉状態の新築高級マンションで殺人事件が起きる「密室のユリ」の計3篇。名探偵・二階堂蘭子の推理が冴える、初の短篇集。
  • モダンサッカーへの挑戦
    -
    最強の日本代表秘策のすべて。日本サッカー界NO.1 の知将。30年間の指導者人生の総決算。世界に挑戦する加茂ジャパン! 強国に伍して戦うには? ――ワールドカップ予選を、日本はどのように闘うのか? 秘策はあるのか? 著者は、神奈川県リーグの無名チーム・日産自動車を、わずか10年で日本一のチームに仕立てた名将。94年、代表監督に就任するや、「チームとしてのスピード」を基本にしたモダンサッカーを提唱。そして今ここに、30年間の指導者人生の全てを語る!
  • ビアス怪談集
    3.0
    無気味な超自然の世界を描く世界代表怪談集。「ポーの再来」「短編の巧者」といわれるビアスの名作。人間の心に潜む超自然に対する恐怖心を鋭く捉え、簡潔直截な手法で描く! ――悪魔の辞典で知られるビアスは、短編小説を組み立てさせれば、彼ほど鋭い技巧家は少ない。評価がポーの再来というのは、確かにこの点でも当っている。そのうえ、彼が好んで描くのは、やはりポーと同じように、無気味な超自然の世界である……と芥川龍之介をして言わしめた。ビアスの短編中、怪奇と幻想に満ちた妖異談を選び、名だたる難文を見事な新訳にしておくる。
  • 夕焼けの国
    -
    ふぶきの朝、脱獄した戦争孤児の少年が、めぐりあった白馬と運命をともにする「夕焼けの国」のほか、「あのこ」「黒い馬車」「どろんこ祭り」「二つの首まき」「ちょうちょぐるい」など、今江文学の出発点である「戦争もの」に、現代の少年少女の哀歓をユーモラスなタッチで活写した名品を加えた、珠玉の短編集。ほかに、幻想的な秀作「いってしまったこ」を収録。
  • 知的対応の時代
    -
    あなたの生活に知的スパイスを! 来るべき余暇社会のための「知的生活読本」PART2。いまこそ<知的生活>生涯設計の発想を! ――労働の「リリースとしての余暇」から「紀律する余暇」へ、ポスト・マス・レジャーへの考察と、日本遠望、根有り草、和魂洋魂のすすめ、など、遠くエジンバラから、喧噪の街から、そして思索者の書斎から、様々な角度からの様々な提言。来たるべき時代に対応すべく、知的生活の生涯設計のたて方を示唆する好著。
  • 政商誕生
    -
    あらゆる手段で政商に成り上がる男を描く! --泥に塗れても政商になる! 若き野心家・高川吾一の「黒い野望」が弾けたとき、何が起こったのか? 政治を壟断し、巨利を窺う東大卒エリート。彼の仕掛ける「悪の網」に、誰がからめとられたのか? 永田町を震わせる日が近づく。ありとあらゆる手段を弄し、政商に成り上がろうとする男と仲間たちを描く悪漢小説。
  • 女の銃
    -
    サディスティックな夫の仕打ちに耐える妻の胸中は? 衝撃の推理傑作集。平穏な夫婦を狙い撃つ、見えない凶器! ――濃やかな夫婦の愛情が流れていると思われていた二人の間に奔った、鋭い亀裂。衝撃の一夜に、妻が口走った一言が、夫を無惨なワイフビーターに変え、家庭は崩壊した。暴力に無抵抗で耐える女の、はかり知れない胸中が、破滅の終局にサスペンスを盛り上げる表題作のほか、現代の男女の愛情と悲傷を描く5編を収録。
  • 最後に愛を見たのは
    -
    離婚した男女の、愛と憎しみの果てを描く長編――離婚した青山は、8歳の息子・昇との不安定な生活で、女手に窮していたが、手伝いに来た愛人・加代子は、不審な死を遂げた。父親に去られた昇の同級生・ミドリも、淋しい二つの家庭を結びつけようと、幼い知恵を働かせていたが……。結婚と離婚をめぐる様々な問題を考えて、愛と勇気に溢れた結末に導く、傑作長編。
  • 国境の女
    3.0
    エリ-ト商社員の死が招く戦慄の長編ミステリー――エリート商社員の明月達夫が、赴任先のサンディエゴで刺殺され、国境を挟んだメキシコの町でも、商社に関係していた若い女が死体で発見された。東京から飛んだ妻・奈緒子は、西海岸の美しい街に夫の足どりを探し歩くが……。海外駐在員の焦躁と激しい愛憎の渦に巻きこまれた、哀切の恋心を描く傑作推理長編。
  • 駅に佇つ人
    -
    冷酷な現実に立ち向う、必死な愛の犯罪――石巻市で中年の男が殺され、若い塾教師が逮捕されたが、その男は起訴後自供を翻し、被害者の妻が殺される第2の殺人事件が発生した。被疑者に関わる地元代議士の妻の動き、やり手刑事のある秘密、そして恐るべき証拠品が……。人間の愛と罪を抉る表題作のほか、孤独な愛の激しさを描く、傑作推理小説集。
  • ホテルアジアの眠れない夜
    4.2
    きっと、あなたも旅にでたくなる。旅が忘れられない面白<旅>エッセイ――旅から、旅へ。バザールの喧騒、オンボロバス、路上の物売り、そして愉快な旅行者たち。ヨレヨレになって、たどり着いた安宿の屋上で空を見上げれば、満天の星たちが疲れを癒してくれる。辛くても熱くても、だから旅行はやめられない!
  • クロイツェル・ソナタ
    3.0
    殺人者を裁けぬ法とは何かを問う。心優しい少女が無残に殺され、壮大な復讐の装置は動き出した! 社会派推理の傑作長編――バイオリニストをめざしていた無垢な少女が、拉致され、暴行を受けて惨殺された。親たちを襲う激しい悲傷と、私的制裁への衝動。慟哭の中で崩壊する家庭。逮捕された冷酷な犯人はしかし……。相応の刑罰を免れた殺人者は、許されてよいのか? 社会派推理小説の第一人者が、法と人間に鋭く迫る、衝撃の長編。
  • クオリティ・ライフの発想
    5.0
    聡明な人生を望む諸氏に贈る、知的生活読本。生活のクオリティを変える実践的ヒント満載――金も時間もかけずに、生活のクオリティを高める、実践的で身近なアイディアを紹介します。少時間がすべてを変える、記憶は力なり、精神の自由は散歩にあり、瞑想のすすめ……。これは確実にやってくる余暇社会に、静かにして幸福な生活=聡明な人生を望む諸君に、そして知力の衰えを憂える諸氏に贈る、知的生活読本、技能編である。
  • あしたの貌
    -
    雑誌業界の競争の陰でうごめく、男女の野望と愛。捨てられた女の決心とは? ――女性雑誌で活躍中のスタイリスト・北山麻生が失踪? 彼女は、恋人のカメラマンと沖縄へ撮影に行ったはずだった。ところが、妹・リツ子が調べると、姉は初めから撮影に参加していないし、恋人ともうまく行っていなかった。そして、事態は意外な展開を見せ……。雑誌業界の激烈な競争と愛の表裏をからませたサスペンス秀作。
  • 倒産
    -
    倒産にともなう錯綜した事態の緻密な分析と、関係者たちの苦悩の姿を活写する。倒産をめぐる非情冷酷な人間ドラマ――会社倒産の実態はどんなものか。また、関連企業の当事者たちは、どのように対応するのか……。一代で築いた地方の有力会社の崩壊と原因追求、整理過程を軸に、企業内外の悲情な闘い、非情な法の論理と実態から、関係者たちの生きざまや心の葛藤まで、微細かつ奥行き深く描ききった、新・経済企業小説。気鋭のサラリーマン作家による倒産と整理の人間ドラマ、日経・懸賞経済小説入賞作。
  • 中島常幸改造打法の秘密
    -
    いいスウィングとは何か? 間違いだらけの「頭残し打法」。スライス矯正はこれでOK。飛距離20%アップを保証する新打法 ……など、プロを教えるコ-チが語る必勝打法! ジャンボと中島を甦らせた名参謀が明かす改造秘話――当時、日本でただ一人、プロゴルファーを教えるプロコーチ・後藤修は、ジャンボ尾崎を見事に復活させ、中島常幸を三たび甦らせた。名参謀・後藤修が明かす「改造秘話」。その想像を絶する内容は、学ぶ者たちの飛距離を確実に20パーセントアップさせ、ゴルフに対する考え方を根底から変えさせる、ゴルファー座右の書だ!
  • 昨日の殺人
    3.0
    密室殺人事件の裏に潜んだ驚愕の真相とは何か!? ――僕の体には、殺人鬼の血が流れている!? 不審な交通事故死をとげた父。僕宛てに残された「本当はお前も連れていきたかった」という1行だけの遺書は、いったい何を意味するのか……。そのときから、「僕を知る旅」が始まった。密室殺人事件に潜む驚愕の真相がついに明かされる! 新本格推理・3部作、待望の完結編。
  • 絵のない絵本
    4.0
    無邪気な者への共感、貧しさへの熱き同情、湖に漂う白鳥に托す詩情…。そっと月が話してくれた33の話。音楽がきこえてくるようなロマンティシズムに薫る、巨峰アンデルセンの、絵にも似た詩的散文――無邪気なもの、貧しいものへの熱い共感と、湖に漂う白鳥の孤影に託された詩情。ローマの廃墟から中国の寺院にまで及ぶ、そっと月が話してくれた三十三夜のおはなしは、憧れを懐くもののよろこびと悲しみを奏でて、豊かな詩的アラベスクをなす。新訳で贈る、北欧風ロマンティシズムの香り高い「絵画詩」とも言える名作。
  • 髑髏城の花嫁
    3.5
    1巻660円 (税込)
    良書倶楽部に、代替わりしたばかりのフェアファクス伯爵から蔵書設計の依頼が舞い込んだ。直接指名を受け、姪のメープルを連れて伯爵邸に赴いたニーダムは、依頼者がかつて自分が命を救った若き士官だと知る。髑髏城と呼ばれるダニューブ湖畔の古城に、夏至に間に合うようニーダムは瀕死の彼を大冒険の末に送り届けたのだ。本宅のみならず髑髏城用の選書を任されたニーダムたちは、訪れた豪壮な城館で、またもや怪異に遭遇する。三部作の第二作。
  • でえれえ、やっちもねえ
    3.2
    コレラが大流行する明治の岡山で、家族を喪った少女・ノリ。 ある日、日清戦争に出征しているはずの恋人と再会し、契りを交わすが、それは恋人の姿をした別の何かだった。 そしてノリが生んだ異形の赤子は、やがて周囲に人知を超える怪異をもたらしはじめ……(「でえれえ、やっちもねえ」)。 江戸、明治、大正、昭和。異なる時代を舞台に繰り広げられる妖しく陰惨な4つの怪異譚。 あの『ぼっけえ、きょうてえ』の恐怖が蘇る。
  • 南箱根のおまもり石屋さん 水晶とふくふく白猫
    4.0
    高校を不登校になった千代里は、祖母の勧めで南箱根の「願いが叶う」という石屋・素玉館でアルバイトを始める。一見強面な店主とふしぎな白猫と一緒に働くうちに、千代里は少しずつ「自分」を取り戻していき……。
  • 乗っ取り指令
    -
    「なんとしても乗っ取れ!」スーパー業界の虚々実々の攻防を描く経済小説。生きるか喰われるかのスーパー業界を描く! ――大手スーパー「ドライブ」が狙う次の標的は、中堅の「白梅」。社長の二本柳太郎は、ニヒルな男・平尾剛に密命を下した。手段を選ばず、どんなことをしてでも乗っ取れ! スーパーマーケット戦争が始まった。生きるか喰われるか、攻めるものと守るものの虚々実々の駈け引き、激烈な舞台裏を描いた経済小説。
  • 無垢の傷痕 本所署〈白と黒〉の事件簿
    3.6
    本所署刑事課に所属する黒星達成。刑事にあるまじき名ゆえに超ネガティブ思考の彼が新たに組まされたのは、元看護師という変わった経歴をもつ白石雪乃巡査長。艶やかな黒髪に白い肌、おっとりした外見とは裏腹に前職で培われた観察力から、事件現場や被害者に遺された「傷痕」を決して見逃さない。東京の下町を舞台に、異色のコンビが活躍する“本格”警察ミステリ。
  • 愛するあなたの子を授かって、十月十日後に死ぬつもり。
    3.7
    夫との心の距離を覚えながらも、念願の第1子を授かった千夏子。しかし無理がたたって流産し、そのことを誰にも言えずに心を病んでいく。自殺しようと家を出る千夏子だったが、偶然出会った血まみれの女性は、なんと夫の不倫相手で……。
  • 蜻蛉日記をご一緒に
    3.7
    いつの世にも変わらない、女と男の愛の姿。唯一の女として永遠に愛されたい! ――女の夢は、いつの世も変わらない。ただ一人の男に出会って、ただ一人の女として愛されること。蜻蛉は、男らしい実力者の兼家に恋しているが、夫は男の常として、一人の女に満足しない。妻は嘆き、恨み、苦しむ中で、ついに深い人生観照と、不思議な安らぎの世界に入る。女の生き方、女と男のあり方を考える名著。<『田辺聖子と読む蜻蛉日記』改題作品>
  • 秘書室の殺人
    -
    官能と推理の融和、傑作ベッドミステリー――豊満な身体の潮の満ち干きが、いつもと違う反応をしている。別の男の存在を感じとった翌日、美人秘書・佳津美は死体となって発見された。最後のデートの相手だった緒方は、犯人と疑われてしまう。誰が真犯人か? すべての罠は、ベッドの上に仕掛けられていた。官能と推理が鮮かに融和した、人気作家の傑作長編。
  • 日毎の美女
    4.8
    職場の美女に群がる男どもを観察し、男女間の悲喜劇を軽妙に描く、田辺聖子の爆笑長篇。美女を巡る男の生態をユーモラスに描く!  ――美女にもいろいろ。化粧の似合う美女、楚々とした美女、セクシーな美女、天使のような美女。こういう美女たちが職場にいると、誘蛾灯のように男どもをあつめる。男はつねにベッピンさんが好きで、しかも男たちのデレデレぶりは人格、教養に関係ないものだ。そんな世の中を、聡明で目立たぬひとりの娘が観察する、軽快ユーモア長編。
  • 天保九年の少年群
    -
    未熟な悪党達の哀歓、当世若者気質・天保版――賄賂と談合の横行する、腐敗した千代田城の城下で、泰平の世の中からはみ出して、浅草の貧しく仲間宿にとぐろをまく少年たち。御家人くずれの悪童、妖しい美少年、博打と女遊びに夢中の未熟なほっつき歩く放蕩者などの、単純で素朴な生と死。あくどく派手な徳川時代の世紀末に、刺激的で妙な魅力をもつ集団の消長、時代と人間の関わりを、練達の筆で暖かく描く、心に残る名作。
  • 追いつめられた信徒 死なう団事件始末記
    4.5
    弾圧に対して「死なう団」の信徒は集団で切腹の抗議をした。昭和史の真相に迫る力作! ――戦前、警察国家の弾圧に対して、死ぬことを最高の教義とする「死なう団」の信徒は、集団で切腹の抗議をした。彼らはなぜ、ここまで追いこまれたのか。切腹で何を訴えようとしたのか。昭和初年の深刻な不況から、血腥いテロ、そして戦争へと突き進んでいく日本の象徴的な事件を、事件関係者への入念な取材と豊富な資料で初めて明らかにする!
  • 小説大蔵省 財政再建極秘指令
    -
    主計局エリートが売上税導入を画策! 高級官僚の地下作戦を描く経済サスペンス。国民の知らないエリートたちの秘密――一般消費税導入を掲げた大原内閣が総選挙で大敗した昭和54年10月、赤坂の料亭「なかの」の奥まった一室で、数人の大蔵省エリート官僚が息をひそめて謀議をこらしていた。カラッポになった国庫をどうするか? 防衛、食管、人勧、福祉……。α作業とは、そして問題を一挙に解決するオペレーションDとは何か? 経済サスペンス問題作!
  • 自動車密約
    -
    業界再編に向けた日米ビッグの思惑。合弁、M&Aの「闇の手」動く! 熾烈な駆け引きの内幕を活写し、知られざる実態を描く! ――自動車業界の低迷を打開するため、日本とアメリカのビッグ企業が、合弁・M&A・再編に向けて巧妙なかけひき。その背後で、熾烈なシェア競争と過剰生産を乗りきる奥の手が、しかけられていた。瀋陽自動車工場、中国市場をめぐって、日米ビッグは、真っ向から衝突するのか。虚々実々の内幕を綿密な取材で描く。
  • 左遷! 商社マンの決断
    -
    同期入社2人を襲った苛酷な運命の行方は? ――総合商社で展開される人員削減計画の中で、同期入社の2人を襲った苛酷な運命の行方は? 鉄鋼第一課長から通称「植物園」に左遷された北野一生と、「企業内職安」の設置を特命された人事課長の早川浩が、それぞれに抱く葛藤と友情の機微に分け入り、最後に下した商社マンの決断を爽やかに描く経済小説。
  • ときがたりデカメロン
    -
    悪党、若妻、修道僧、騎士などの多彩な人物がおりなす性と笑いの物語。大胆に官能を楽しむ笑いと愛の物語――機知ある悪党、不倫の若妻、女色にふける修道僧、強情が仇となる人妻、悲恋の王子と王女、復讐された高慢な未亡人、自分に克った聡明な老王など、多彩な人物が、人間の欲望を大胆に肯定し、愛と正義の与える不思議な力で、官能的生を楽しむ永遠の名作。男女のリアルな生活とその美醜をあますところなくとらえ、機智と哀歓に満ちた一幕として明るい笑いとともに、人間性を開放した、ルネサンス期の傑作の楽しい物語。当代随一の作家が、美しい言葉で面白く説き語る愛の物語集。永遠に新鮮な古典の親しみやすい説き語り。
  • アカシヤの大連
    3.0
    故知れぬ憂鬱、抑え難い衝動のさなかに「甘美な死」への誘惑から「芳潤な生」へと導いた妻との出会い、そして父と子の細やかな交流の襞々に詩と散文とを織りまぜた独自の世界――「朝の悲しみ」「アカシヤの大連」「フルートとオーボエ」「萌黄の時間」「鯨もいる秋の空」の5部作に一つの青春とその後の生き様を追う。
  • 金曜日の魔法
    -
    1巻660円 (税込)
    人と人との縁が不思議に絡み合うファンタジー小説。 奇跡的に人気企業への就職が決まり、順調な社会人生活を歩みだしたレイ。 会社帰り、自称四国犬の美青年・桃太郎に突然声をかけられる――。 「中に高校生の女の子がいる」「あの子を助けて欲しいんだ」 <著者紹介> 水無月 薫(みなづき かおる) 文学部卒業後、広告会社勤務。 会社勤めのかたわら美大の大学院でデザインを学ぶ。 美大在学中に『金曜日の魔法』を執筆。

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  • ゆめみの駅 遺失物係
    4.0
    越してきた田舎の町で、中学校に馴染めずにいた少女は、ひょんなことからゆめみの駅にある遺失物係にたどり着く。そこは誰かが忘れた「おはなし」が世界中から届けられ、「遺失物語台帳」に収められている不思議な場所だった。係の人から一日一話ずつ物語を読み聞かせてもらいながら、自分が失くしてしまった物語を探すのだが――。痛みを抱える人にそっと寄りそってくれる、切なくもやさしい物語。
  • 詩人・菅原道真 うつしの美学
    4.0
    日本の文化伝統のなかには「うつしの美学」がきわめて深い根拠をもって生きている.「うつし」とは「移し」.すなわち,あるものを別のものに成り入らせ,その動勢と調和に美を見出す精神の活動である.菅原道真の詩は,その「うつし」が生んだ,最もめざましい古代的実例であった.和歌の詩情を述志の漢詩に詠んだ詩人を論じる.(解説=蜂飼 耳)

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  • 奈落
    -
    1巻660円 (税込)
    男は小劇団の人気脚本家。女は、両親を俳優にもち、自らも地道に活動をつづける女優。 脚本家が年上の女優に抱いた好意と好奇心が、数十年に渡って隠されてきた女優の秘密をあぶり出すきっかけとなった。 女優は少女の頃、営利誘拐されていた。あまりのショックに何も覚えていないようだったが、それでも脚本家はしつこく探っていく。 その先に現れる秘密は、女優と脚本家を幸せにするのか? 意表を突くストーリー展開と凝りに凝った構成は極上。岡江多紀による意欲に満ちた初期サスペンス&ミステリー!
  • 魔淫
    -
    1巻660円 (税込)
    カリスマ的な人気を誇るロック界のスーパースターKAZUMAのコンサートに出かけた少女たちが次々と行方不明になっていた。 自らの義妹も行方不明になった、雑誌記者の佐倉圭子は恋人の矢部吾郎とともに調査を開始する。 ネクロフィリアを連想させる曲を歌い、猥雑さを強調した衣装を身に着け、観客を異様な熱狂に誘い込むKAZUMAの正体を追い、ついに「神殿」と呼ばれる彼の住まいにまで立ち入った圭子は、さらなる謎と恐怖に直面することになる。 じわじわと恐怖が迫る、傑作オカルト・サスペンス!
  • 後宮の月は、南天に舞う 臥龍城の奸臣
    3.0
    先帝に寵愛されていた文姫は、帝位を簒奪した現帝から守るため、娘の昭月を仕人・宋娥に託す。男装をし、宦官として後宮に匿われていた昭月だったが、正体を知られそうになり、宋娥によって城外へ逃れた。初めて体験する市井の暮らしで、友を得る悦びを知る昭月。しかし、そんな彼女の元へ宋娥の死の報せが届く。そして宮廷で奢侈の限りを尽くす、昭月と名乗る女の噂も……。陰謀と恋が渦巻く中華後宮浪漫、文庫書き下ろし。
  • 謀鬼
    -
    家老・栗山大膳が藩主に反抗した、いわゆる黒田騒動。大膳の血筋を引く厚木は、騒動を研究する途中で、やはり大膳に縁のある内山を知った。厚木は食品検査技師で、内山は検査をうける側の食品業者である。そこへ、違反食品の密告や殺人が起きた。問題の業者は、内山のライバル会社だった! 歴史と推理をあざなう傑作集。
  • 風よ聞け 雲の巻
    3.0
    幕末の嵐を駆けぬけた名剣士・伊庭八郎の面影――政権を朝廷に返上した徳川幕府が鳥羽伏見の戦いに敗れると、東征軍は江戸へ進撃を開始した。うろたえ騒ぐ人々の中で、江戸侍の見事な典型、心形刀流の名剣士・伊庭八郎は、信念に従って抗戦派に身を投じる。彼を慕う幼馴染の千遠、稲本楼の小稲など、女たちにも押し寄せる維新の激流。書下ろし長編小説。
  • 大学医学部 命をあずかる巨大組織の内幕
    -
    1~2巻660円 (税込)
    東京大学医学部を頂点として巨大な「権力集団」の隠された全実態。元気なうちに知っておく医学ガイド――国民の命をあずかる医学集団である大学医学部では、いま何が起こっているのか? 医学界に君臨する東京大学医学部を頂点に、全国80大学の医学部・医科大学で行なわれている医療教育の歴史、組織と人脈などの実態を取材して総点検する。病気のとき、どう医者にかかるべきか、医学の実状を知っておくための必須レポート。
  • 女が愛に生きるとき
    4.0
    男と女のあいだには、深くて難儀な愛がある。愛ほど幻想、錯覚、誤解にみち、人間を喜ばせたり苦しめたりするものはあるまい。しかし、人生にはこれが必要だ。とりわけ女性にとって、愛は行動と心理の拠点である。「人生の楽しみは人を愛し、人から愛されること」という著者が、愛を軽快に語る人生論。
  • 細香日記
    3.0
    江戸後期の詩人・歴史家である頼山陽の恋人・江馬細香の、75年の生涯を描く、吉川英治文学賞受賞作。大垣藩医・江馬蘭斎の娘・細香は、幼少から詩文に書画に非凡な才を示し、やがてその美貌とともに、名声は四隣に聞えた。が、頼山陽と出会うことから運命は大きく変わる。「愛人」細香の山陽への哀しい献身を綴る傑作。
  • 竜のいる島
    -
    夏休みに、父のアトリエのある八間島に遊びに来た一郎太は、島の友達のトメ・デンと釣りに行った時、海中を巨大な黒い生物の影が走るのを見た――太古の昔に生存した首長竜の謎をめぐって、海から陸へ、伝説から化石の発掘へと展開する、スリリングで臨場感あふれる、海洋大冒険小説。サンケイ児童出版文化賞大賞・国際アンデルセン賞優良作品賞、W受賞作品。
  • 東京博覧会 70年代グラフィティ
    -
    意外な東京を探してみると、見おとしてきた大東京の街並みとそこに彩る愉快な人間像が。軽妙な筆致で描くイラスト・エッセイ。「レトロ・トウキョー」の素顔を公開! ――変貌する街並み、消えゆく下町情緒、物価高の大東京をタイム・スリップして、70年代の路地裏に足を踏み入れると、意外や意外、人間喜劇のどよめきが聞こえてくる。いちばん小さい国の大使館、不満バンクの電話口、中国拳法の町道場、ラーメン学教室など、見おとしてきたパビリオンと、そこを彩る愉快な人間像を描く、イラスト・エッセイ。
  • 短い夜の出来事 奇妙で愉快なショートショート集
    3.0
    不思議なことは真夜中に起こる! 独自のユーモアと一瞬の技で描く怪作集。星新一氏が絶賛した鬼才のベスト・コレクション――夢か幻か? いやいや、そんなはずは……。不思議なことは、いつも真夜中に起こる。平凡な日々を生きるあなたの眠りに、突如闖入してくる怪しい隣人、懐かしい記憶、そして仮想現実をかすめとる驚異の出来事。星新一氏が絶賛したショートショート界の鬼才が、一瞬の技にかけた珠玉の全47篇!
  • 空間密室
    -
    白昼の広場で突如殺人が! 奇妙にも凶器や犯人が見当らない! 円熟の本格推理作品集。いかにして空間密室殺人は成功したか? ――白昼、病院に付属する運動場の真中で、一瞬にして惨殺劇は起きた。女性とフリスビーに興じていた大学生が、のどを切られて死んだのだ。相手の女性も、周囲にいた子供たちも、犯人はもとより、凶器も目撃していない、不可解な殺人。犯人も凶器も消えた! 新聞はそれを、空間密室殺人と名づけたが……。この空間密室殺人の真相は? 本格推理のベテランが、それぞれに趣向をこらした秀作集。
  • 映画館が学校だった わたしの青春記
    -
    恋。友情。悲劇のヒロイン。映画に惹かれ、映画の中で人生を考えた。映画を愛しすぎてしまった男の青春感動自伝――田舎町の電電公社に勤めていた少年は、気がついたら興奮して、映画館のスクリーンを夢中で見つめていた、懐かしいあの頃。恋、友情、力強く生きる正義の男たち。悲劇のヒロイン……。こんなにも美しい女のひとがこの世にはいるという新鮮な驚き。映画に惹かれて、映画の中で人生を考え、やがて映画評論家になってしまった男の、映画を通じた青春自伝。懐かしい名画の数々が甦る感動の人生記録。
  • ブルーフィルム殺人事件
    -
    大学の映画研究部の後輩たちが、ある映画を自主製作するらしい、と知って、私の心は動揺する。その映画には、性交渉の場面が必要だし、ヒロイン役は、私がひそかに好意を寄せる佐伯翠だったのだ。彼女は、はたして、その役を引きうけるのだろうか。そして現実は、私が怖れる方向にすすみ……。練達の著者による推理秀作集。
  • ふじこさん
    3.8
    離婚寸前の両親の間で自分がモノのように取り合いされることにうんざりしている小学生のリサ。別居中の父が住むマンションの最上階から下をのぞき、子供の自殺について考えをめぐらせることがもっぱらの趣味。ある日きまぐれに父の部屋を訪れると見覚えのない若い女の人が出迎えてくれて……。ほか二編。(講談社文庫)
  • おんな商売
    -
    男はでんと坐って、貫禄を見せねばならぬが……。勝ち目の少ない亭主の、切なさ辛さ! 男の権威、女の実績 女の横暴、男の我慢――亭主の鼻面引き廻して、ごろ寝の女房はいいたい放題。女世帯で迫害される、気弱な亭主が蒸発した。男の胸には、一つの理想がくすぶっていた。腹の立ったときにいっぺん、食卓をひっくり返してやりたいのである。飄然と辿り着いた山の宿では、折しも老夫婦が……。という標題作のほか、いつの間にか微妙に入れかわる、男女の不思議なかかわりを描く、快作全9編を収録。
  • エバリーン夫人のふしぎな肖像
    3.5
    次々に登場するユニークなおばあさん。ふしぎで楽しい話がいっぱいのファンタジー集――魔女がかいた肖像画からぬけだして、わがままばかり言うおばあさん(「エバリーン夫人のふしぎな肖像」)、雪深い温泉宿で起こる奇妙な光景を見ようと、露天風呂に出かける月子のおばあちゃん(「ふしぎな忘年会」)など、ふしぎなおばあちゃんやおじいさんがいっぱい登場する、柏葉幸子のファンタジック・ワールド。楽しくてユーモアあふれる12の短編を収録。
  • 牟田刑事官事件簿
    -
    自由に捜査活動のできる特権をもつ熟年警察官・牟田を通して描かれた、出色の警察小説集。人生の光芒をとらえた警察小説の決定版――殺人現場に立っていた少年は、現行犯として逮捕された。彼は自白を始めたものの、肝心の部分にくると黙秘である。取調官は焦りはじめた。アドバイザーの立場から現場写真をみた牟田は、ふと疑念を抱く。犯罪捜査のエキスパートとして自由に活動できる熟年警察官を主人公にした、異色のポリス・ストーリィ。ドラマ化もされた名作。
  • 世間知らず
    4.0
    ハイミスほど女を深く知る年代はない、いわば女の分別ざかりだ。熟年の女心を描く秀作――この年代でひとり旅をすると、宿でうさんくさく扱われる。自殺志願か、いや道ならぬ恋の片割れかもしれへんでェ……。若さがいつしかあせた女が独りで生きるとき、彼女は人生をいやというほど知らされる。そして、女の人生の深みを増してゆく。ハイミスは、女の分別ざかり。彼女たちの変幻自在な姿を巧みに描いた秀作集。
  • 小説 国際プラント・ビジネス戦争
    -
    複雑な世界エネルギー情勢のなか、熾烈をきわめるプラント争奪戦を描く経済情報小説。波乱万丈、手に汗を握る争奪の内幕! ――「メキシコ沿岸でソ連原潜が事故」というベタ記事を追った商社マン・今田総吉は、メキシコ政府が秘かに進める天然ガス開発計画を察知。プラント受注に動きだしたとたん、米国メジャーの不可解な介入が強まり、イスラム過激派はサウジ油田を爆破する。複雑な世界エネルギー情勢のなか、熾烈をきわめるプラント争奪戦の内幕を描いた、経済情報小説。
  • 香港マーケット
    -
    香港返還を機に熾烈な市場争奪戦。アジア衛星、香港第二空港計画は何を狙う? 世界の巨大資本が展開するビッグビジネスの内幕! 参入に立ち遅れるな! ――ビクトリアの丘に、風は吹きすさぶ。香港の中国返還を機に、世界のビッグビジネスの激しい闘いが始まった。アジア衛星、香港第二空港計画……香港マーケットを狙って、思惑が入り乱れる。中国をいかにコントロールするか。日本、アメリカ、イギリスの巨大資本が、香港を舞台に展開する、熾烈な市場争奪戦!
  • 紅水仙
    -
    1巻660円 (税込)
    何も語らずに逝った母の人生を辿る長篇小説。母が残したわずかな写真と叔母の話をたよりに、雪深い新潟山平村から秩父、浅草、安倍川、天川原、市谷富久町そして葛飾白鳥へ、足を運ぶ。わずかに探りあてた手懸かりには、悲しいことばかりが映しだされていた。薄倖な越後の女の生に捧げる感動のレクイエム。
  • 愛の幻滅(上)
    4.0
    1~2巻660円 (税込)
    恋のホンモノを手に入れたあと、もう気の抜けたニセモノの恋では満足できない! 結婚のできない恋は本物ですか? ――眉子、28歳。妻子ある男・東野と、恋の真っ最中。勤務先で、同僚の稔からアプローチされるけれど、そんなのはまったく目に入らない。「夫婦やない男女の仲ほど、面白いもんはない」と東野は言う。わからない。夫婦というものになったことがありませんから! と拗ねつつも、大人の恋にはまっていく。傑作恋愛長篇。<上下巻> ◎「私の好きな田辺さんの恋愛小説のベスト3」(山田詠美)
  • ミステリー映画館
    -
    従来軽視されてきたミステリー映画を秀作の鉱脈に変えた、映画人たちの成果を熱く語る。思い出深い内外のミステリー映画――文芸作品に比べて、とかく低く見られがちなミステリー映画だが、ヒッチコックや黒澤明などの努力もあって、いまや秀作の大鉱脈になっている。本書は、推理作家と映画批評家を兼ねる著者が、裏窓・サイコ・黒い画集など、内外の思い出深い名作50本を選んで語ったエッセイを中心にして、映画にちなむ密室短編1作を収めた。
  • あなたを待ちながら~夕子のNY日記~
    -
    1巻660円 (税込)
    ニューヨーク・ファッション界をレポートしている片岡夕子は、画家のマイケル・ブルックと出会い、激しい恋に落ちる。そして、東京とニューヨーク、13年という時空を超えて、二人は求め合うが、2001年9・11テロで再び、引き裂かれてしまう。「愛とは待つこと」と主人公の夕子は信じて、愛するマイケル・ブルックを待ち続けるのだが、この恋の結末は? この物語「あなたを待ちながら」は前作「私をみつけて」の続編として書かれているが、前作を読まなくても楽しむことが出来る。 しかし「あなたを待ちながら」を先に読むと、主人公の過去が知りたくなり、「私をみつけて」を読みたくなる。また「私をみつけて」から読むと「あなたを待ちながら」が読みたくなる構成になっている。 著者の伊藤操は2001年9月11日のテロをニューヨークで目撃しており、その体験をドキュメンタリータッチで描いたハイライトシーンは読みごたえがある。 9・11のテロだけでなく、今、世界的に多発している地震などの自然災害や紛争などに巻き込まれ、多くの人が愛する人と連絡が取れない苦しみを体験している。「あなたを待ちながら」はそうした苦しい状況の中でも、愛する人の生命力を信じて待つことが大切というメッセージを伝えている。 また本文中に登場する歌はすべて著者の作詞作曲による作品である。
  • 私をみつけて
    -
    1巻660円 (税込)
    ファッション・ジャーナリストの片岡夕子は、上司との不倫を精算させるために、日本の業界新聞『ファッション・ニュース』のニューヨーク通信員として、ニューヨークへ旅立った。 1986年のニューヨークは、ドラッグ、エイズ、ロック、ゲイカルチャー、ニューヨーク・ファッション、ディスコ、ナイトクラブ、ダンス・ミュージック、グラフティ・アートなどなど、夕子にとって、すべてが刺激的で、目のくらむような毎日だった。 そんな中、夕子の人生を変える新人ファッション・デザイナー、マイケル・スミスと出会う。 ジャーナリストとして、そして女として夕子はマイケル・スミスにどんどん魅かれていくが、マイケルは夕子には理解できない秘密があった。 80年代の煌めくファッション界を舞台にした華麗で、切ないラブストリー。 そしてこの恋の結末は、夕子に大きな衝撃を与えるが、また一筋の希望の光も残していく。 著者、伊藤操は実際に80年代からニューヨーク・ファッションを取材したライター。ファッションショーのシーンや、メトロポリタン美術館のパーティシーンなどドキュメンタリータッチで描かれた本作品は、読む人を喧噪の80年代のニューヨークへ誘う・・・。
  • 能登花嫁列車殺人事件
    3.0
    能登半島七尾市で、白無垢姿の女性が喉を切って死んでいるのが発見された! 15年前の映画で注目されながら、姿を消した女優。悲恋の末に自害する姫君を演じていたが、それをなぞるような死は自殺なのか? それとも――。捜査が進む中、女優の娘を主役に再映画化の話が持ち上がる。背後に見え隠れする大物政治家の影。十津川警部は執念の捜査を続ける!
  • 増補版 ぐっとくる題名
    3.3
    ●第1章 ロジック篇  【助詞の使い方】「ゲゲゲの鬼太郎」「無能の人」「僕が泣く」 【韻とリズム】「ヤング島耕作」「勝訴ストリップ」「噂の刑事トミーとマツ」 【言葉と言葉の距離(二物衝撃)】「天才えりちゃん金魚を食べた」「部屋とYシャツと私」 【題名自体が物語である】「脳手術の失敗」「お勢登場」「海へ出るつもりじゃなかった」 【濁音と意味不明な単語】「しだらでん」「少年アシベ」「ディグダグ」 【アルファベット混じりの題名】「D坂の殺人事件」「M色のS景」 【古めかしい言い方で】「ツァラトストラかく語りき」「されど孤にあらず」 【命令してみる】「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」「メシ喰うな」 【パロディの題名】「長めのいい部屋」「百年の誤読」 【関係性をいわない】「隠し砦の三悪人」「11人いる!」 ●第2章 マインド篇  【先入観から逸脱する】「淋しいのはお前だけじゃな」「サーキットの娘」 【日本語+カタカナの題名】「少年ケニヤ」「三人ガリデブ」 【いいかけでやめてみる】「光ってみえるもの、あれは」「飼い犬が手を噛むので」 【いいきってしまう】「これからはあるくのだ」「幸せではないが、もういい」 【長い題名】「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」「おそうじをおぼえたがらないリスのゲルランゲ」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」 【題名同士が会話する】「今夜わかる」シリーズ「買ってみた。」「それが本当なら」 【洒落の題名】「屁で空中ウクライナ」「ザ・先生ション!」 【人気歌人に学ぶ】「どうして長嶋有さんは枡野浩一なんかとつきあってるの?」「日本ゴロン」「世界音痴」「にょっ記」
  • 京都・宇治川殺人事件
    5.0
    野村映子の夫・昭夫(あきお)は、車もろとも宇治川に突っ込み、謎の転落死を遂げた。警察は事故と判断したが、不審を感じた映子は独自に捜査を開始する。一方、映子に協力的な笛木(ふえき)刑事が追う轢(ひ)き逃げ事件は手詰(てづま)り状態に陥っていた。そんななか、金閣寺で絞殺事件が発生。3つの事件に接点はあるのか? 幻の処女長編、ミステリーの女王の原点が甦(よみがえ)る!
  • 人間の渦
    -
    福山昌平の母親が死んでからもう二十年以上経つ。ある日突然、昌平は、母が生前経営していたカフェの従業員から、彼には種違いの兄がいることを聞かされた。女としての母の知られざる過去を知ろうと、昌平は数少ない手掛かりを頼りに母の足跡を辿る……。推理小説の手法で、大胆に母の生きざまを探る渾身の自伝的小説!
  • 狐狸(こり)ない紳士
    -
    突然の事故で、息子と孫を同時に喪った大物代議士・綱川豊年が、熊谷太一を後継者に!? 中央政界への野望を抱く県会議長の熊谷は、豊年(ボス)から耳打ちされたある土地を入手するため、不動産屋、天才詐欺師と手を組んだ。情報は確実に巨額な資金に化ける!? 大胆にして巧妙、息を呑む犯罪(トリック)! 軽妙な筆致で色ボケ、欲ボケ紳士(オトコ)たちを痛快に描く、詐欺犯罪小説(コンフィデンス・ゲーム)の力作!
  • 霧に溶ける
    4.5
    ミス・コンテストの最終予選に残った5人の美女が、最終審査を前にして、脅迫、交通事故、怪死……次々と謎の事件に巻き込まれてゆく。警視庁特捜班の追及が開始されるが、巧妙なアリバイ工作、鉄壁の密室など、複雑に絡み合った“犯罪連立方程式”が立ちはだかった。周到な伏線が、読者を不可能犯罪の迷宮へと誘う、笹沢本格推理ワールド決定版。
  • 原島弁護士の愛と悲しみ
    4.0
    江戸川区小岩で起きた残虐な母娘殺害事件。その容疑者の弁護を買って出たのは、良心的で正義感に厚いと評判の原島弁護士だった。しかも原島は、かつて同容疑者に自分の妻と娘をひき殺されていた。職業倫理に忠実であろうとする原島の行為は美談なのか、それとも……。表題作をはじめ、意想外なストーリーを巧みに構築した初期の傑作社会派ミステリー5編を収録。
  • 鳩が来る家
    4.0
    「船だ……船が復讐に来る」口癖のように呟(つぶや)き続け、狂死した父。母も後を追うように首を吊った。呪われた嘗羅家(なめらけ)最後の生き残り・雄作の元へも“彼ら”はやって来た。一族を根絶やしにするために……(表題作)。母が死んだ生家(せいか)に帰った男を襲う怪異(「骸列車」)。謎の缶詰に隠された恐るべき秘密(「蔵煮」)。研(と)ぎ澄まされた文章が紡(つむ)ぎ出した、純度120%の恐怖譚13編!
  • 「天の酒」殺人事件
    -
    夢の酒を造るために集まった多種多様な十四人。その吟醸酒「修羅の露」に絡み、密室状況で二人が殺された。美酒コンテストでは衆人環視のなか、大胆な殺人が。メンバーの一人、小説家の「私」を中心に真相を探るが、容疑者が二転三転する間にさらなる犠牲者が……。 日本酒をこよなく愛する著者が蘊蓄を傾けながら描いた、味わい深い本格ミステリー!
  • 冥府神(アヌビス)の産声
    3.0
    新宿中央公園で、帝都大学の教授・吉井原義(よしいみなよし)が刺殺された! 医学界のリーダーがなぜ!? ルポライター・相馬研一郎は、吉井の研究室を去った男を追う。その男・九条昭彦は新宿の浮浪者街にいた。彼を慕う不思議な少女・トウトとともに……。九条が以前行った禁断の実験とは? 瀕死の吉井がとった不可解な行動の意味は? ――鮎川哲也賞受賞者による衝撃作!
  • 新ビジネスエリートの理論武装
    -
    今こそ必要な9つの実戦セオリー。生活や仕事の発想を大胆に変えよう! ――「KKニッポン」の常識は、国際社会には通用しない。バブル経済の崩壊をみよ。「カローシ」をみよ。今こそ常識をくつがえせ。生活や仕事の発想、会社内での身の処し方、国際感覚など、ラディカルに提言する、9つの実戦セオリー。国際派経済記者が、グローバルな視点から、あなたに贈る未来へのパスポート。
  • カーラリー殺人事件
    -
    宗谷岬から出発し、佐多岬まで走りつくす、画期的な日本縦断カーラリー。この催しの背後には、さまざまな野望と悪とが、隠されていた。視力に障害を持ちながら、天性の勘と頭脳をもつ田浦二郎は、純粋な競技心で、運転補助者としてラリーに加わる。しかし、故意ともみえる落石事故が襲って……。卓抜な設定による、名手の推理長篇。
  • 荒野論
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    1巻660円 (税込)
    小林恭二、初期の貴重な短篇集。福武書店から刊行されたものである。 佐藤亜紀が本書について文庫本内で記しているのでほんの一部を引用しよう。 「小林恭二の小説には(略)ぞくぞくするような快楽がある。詩の言葉が、それより遙に雑で俗で凡庸な小説の言葉に取って代わる時に小説の世界に持ち込まれる、危険な遮断の感覚がある。モチーフの変奏と反復が作り出す叩き付けるようなリズムからなる「斜線を引く」が、その一例だろう。」 小説に対する意気込みと才気がほとばしる六篇。
  • 官能文学電子選集 睦月影郎『熟れ肌の香り』
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    これが、美女のナマの匂いなんだ…… 謎の巨乳美女に導かれ、体当たりで挑むビジネス戦争。勝つのは誰だ!? 「あなたの会社の一大事、知っておかないと損だわ」 ――ファストフード・チェーン「スナックチキン」本社に勤める藤井の前に突如現れた、謎の巨乳美女・真弓。 透けるように白い肌と完璧なプロポーション、そして抜群の感度のよさをあわせもつ真弓と夢のように濃密な時間を過ごした藤井は、彼女からライバル社の不審な動きを知らされる。 支店に送り込まれた美貌の女スパイ、政財界の大物たちを手がけるセックス・カウンセラー、熟女ながらバージンと噂のある女社長……平凡なサラリーマンにすぎない藤井の前に、次々現れる美女たちの狙いとは? 急成長を遂げつつあるファストフード業界を舞台に、色と欲が渦巻くミステリアスな官能ストーリー。 睦月影郎が存分にそのフェティッシュな本領を発揮した、熟れ頃美女のやわ肌が香りたつかのようなタッチが、あなたの五感を直撃する! 団鬼六に師事、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 官能文学電子選集 川上宗薫『教えて下さい』
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    ひとりの好色な男とその愛人が出会った「はじめて」から「名残の一夜」までを描く、愛と性の連作短編集。 〈なんとかならないものかな〉――レコード店店主の吉住が友人を見舞った帰りの電車の中で見かけた、飛び切りのいい女。 白い肌、染めていない髪。清楚で気品があって……、しかし、女には思いがけない秘密があった。 三業地に籍を置く芸者・八千代だったのだ。正体を知り、早速会いに出かけた吉住は、思い描いた通りの八千代の肉体を堪能するが……。 吉住と彼の愛人・絹を主人公に、童貞グループの筆おろし、文学少女の処女喪失から、大きすぎる悩みを持つ男、不治の病に侵された男の最後の願いなど、2人が出会うさまざまな形の愛と性を描いた連作短編集。 純文学作家として何度も芥川賞候補に名を連ねた川上宗薫ならではの、研ぎ澄まされた官能表現が味わえる佳作。 団鬼六に師事、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 官能文学電子選集 宇能鴻一郎『濡れて立つ』
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    ああ、あたし、この人とも、セックスすることになるのかしら……若妻が発揮するイケナイ内助の功とは? マイホーム主義者で、40代までに家を建てることを目標にしている、サラリーマンの夫。週に一度のあのことの最中にも、いいアイディアが浮かんだら設計図を書き始めるほど、家づくりに夢中だ。しかし、肝心の土地と資金は、まだなかった。夫の夢を実現させるには、「主人にまかせるんじゃなくて、あたしが積極的に動かないと、ダメなんじゃないかしら」と思いはじめた若妻は、OL時代に何度かデートしたことのある銀行の支店長に連絡を取り……。「男性をクラクラとさせて、言うことを聞かせちゃう」ことには自信のある彼女が、土地所有者、一級建築士、弁護士らを相手に、次々とイケナイ内助の功を発揮しまくる。ねっとりとエロティックな語り口とコミカルなストーリー展開は、まさに宇能鴻一郎の真骨頂! 団鬼六に師事、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 官能文学電子選集 阿部牧郎『情事の会議室』
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    卑劣な社内スパイは誰だ!? 得意のベッドテクニックを駆使してスパイの正体を暴け! 住宅メーカーの営業課長・明石一郎は、社内でも一目置かれる存在。女子社員の間での人気も高く、同じ課の平山啓子とは密かに逢瀬を楽しむ仲だった。 ところがある日、反りの合わない赤堀専務によって、会議の席上で社内不倫を暴露されてしまう。 あれだけ秘密にしていたのに、いったいどこから漏れたのか?  社内にスパイがいるに違いないと考えた明石は、怪しいと見た女子社員を片っ端から口説いてはベッドに連れ込み、得意のベッドテクニックを駆使して自白させようと試みるが、スパイの正体はようとして知れなかった。 しかしある夜の「調査中」に、天敵の赤堀専務に思わぬ異変が……。 直木賞作家・阿部牧郎がバブル期の大阪を舞台に描く、ミステリー仕立ての官能小説。 団鬼六に師事し、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。

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