我が家を建ててから、ようやく3年になる。
あの頃を思い出してみると、大きな失敗はなかったとは思うが、もう少し考えてから判断すればよかったかな・・
と思えることも幾つかある。
やはり「家を建てること」は普通は「一生に一度の大きな買い物」であるので、取り返しがつかないからだ。
この「家を建て
...続きを読むるなら」という小説は、住宅にまつわる様々な問題をそれぞれ短編で仕上げている。
たとえば、「お隣との境界線」「シックハウス症候群」「ふきぬけ」「和室の位置」・・等々。
特にオレが「おー、そんなことあったな」と思い出したのが、「窓」というタイトルの短編。
これは、ある夫婦が新居の設計を有名な建築士に頼んだことから起こる話。
その建築士は、建てる家を「自分の作品」と位置づけていて、夫婦の希望にはない窓を設計図に入れる。
夫婦としては、家を建てるのは自分たちなのに・・とストレスが鬱積してくるのだ。
実は我が家も似たような経験がある。
4年前に複数のハウスメーカーにプランをお願いした際、ある会社は設計士を通じて図面を作成したのだ。
その家は形状も窓も非常にオシャレな家であり、どうも希望とは違う。
もちろんプロなりのイメージで素晴らしいものだった。
しかし、この会社にお願いするとしたら、余計な気遣いをすることになるのかな・・と不安になったのだ。
家を建てることって、夢のようなことであり、それに伴う問題は想像以上にあるものだ。
だからこそ家ができたときの達成感もあるように思う。
この小説は、これから我が家を持ちたいと思う人には必読だと思う。
しかし、読んだ後に「やめたほうがいいかな・・」なんて思うケースのほうが多いかもしれないかも(笑)