毛利恒之の作品一覧

「毛利恒之」の「月光の夏」「月光の海」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ユキは十七歳、特攻で死んだ
    3.0
    死が迫ったとき、あなたは微笑むことができますか? 敗戦の破滅に追い込まれるなか、国を憂い、家族を思い、愛する者を護るために特攻死した少年の、短くも烈しく燃えた生涯とその時代。著者渾身のノンフィクション。
  • 地獄の虹
    -
    1巻660円 (税込)
    『沖縄のパウロ』新垣牧師の奇しき人生。ノンフィクション・ノベル――牧師はかつて死刑囚だった……。サイパン玉砕戦を生き延びたが、捕虜収容所で<アメリカかぶれの売国奴>を殺し、死刑の判決を受けた新垣三郎。刑務所では、英語がわからず、一人孤独な日々が続いた。ある日、同房の日系2世がくれた、日本語の『予言の書 聖書通信教育』を手にしたときから奇跡が始まった。
  • 虹の絆 ハワイ日系人 母の記録
    3.0
    1巻764円 (税込)
    逆境の中、母の笑顔が家族の絆をつないだ。感動ドキュメント! ――真珠湾攻撃によって、ハワイ日系人家族の幸福な日々は覆った。貿易会社を営むシゲキ・フジモトは、収容所へ送られ、私財は接収、妻・キクエは、2人の男児を抱え、妊娠中の身。しかし数々の苦難を、キクエは持ち前の笑顔で乗り切り、3兄弟を育て上げる。母の偉大さ、家族の絆を描く、愛と涙と感動のドキュメント!
  • 月光の海
    -
    沖縄の孤島、黒潮洗う白い崖(ギタラ)で何が起きたのか。米軍艦船への体当たりに失敗した若き特攻隊員は、不時着後、苛酷な運命に翻弄される。迫る米軍の上陸、自決か捕虜か。あの遠い夏の日の"愛と死のドラマ"が甦える。戦後半世紀、秘めてきた苦悩の足跡を追う、『月光の夏』に続く感動ノベル。
  • 月光の夏
    4.0
    若き2人の特攻隊員は、ベートーヴェンの名曲「月光」を、小学生たちの前で弾き、南溟の空に出撃していった。あの夏の日のピアノの響きは、痛切な思い出として刻みこまれた。愛と哀しみの感動にあふれるドキュメンタリー・ノベル。(講談社文庫)

ユーザーレビュー

  • 月光の夏

    Posted by ブクログ

    特攻隊として、最後にピアノを弾きたいと思って、ピアノを探していた時の特攻隊員の気持ちを思うと、とても苦しくなります。今、平和で自分の夢を追いかけられる事に、感謝の気持ちでいっぱいにもなり、さらに頑張ろうというやる気をも持たせてくれる本です。

    0
    2020年09月13日
  • 月光の夏

    Posted by ブクログ

     夏の本で思い出すのは『月光の夏』という戦争小説。
     
     ある小学校で古くなったピアノを処分することになったが、老年の女性教師がそのピアノにまつわる思い出を語ったことから、一転して、保存することになった。
     
     そのピアノは日本でも数台しかない貴重なものだった。  戦時中、特攻を翌日に控えた二人の音大出身の学徒兵が、この世の名残にどうしてもその貴重なピアノを弾きたいと、遠くからやってきて、生徒たちの前でベートーベンの『月光』を演奏したことがあった。その美しい音色は少年たちの心に、そして若い女性教師のこころに深く刻まれた。
     
     思い残すことのなくなった二人の学徒兵は、翌日勇んで特攻機に乗りこみ

    0
    2017年08月15日
  • 月光の夏

    Posted by ブクログ

    おそらく、戦後の日本には無数の風間氏がいたことだろう。
    戦火の中を生き延びた、ということを喜びではなく一生の十字架として背負っていく。

    読みながら、ずっと頭の中にさだまさしの『戦友会』という曲が流れていた。


    戦地に赴いた無数の若い命も、それを見送った人々も、必死だった。
    それは正しいとか正しくないという尺度とは次元の違う話であり。

    それでも、戦争は悲しい。
    戦没者に敬意を払うならば、簡単に戦争しろ!などと口にすべきではない。
    平和がそんなに軽いものならば、祖国を、大事な人たちを守るためだと信じて運命を受け容れ、戦に散った無数の命が報われない。



    (以下、さだまさし『戦友会』より歌詞

    0
    2012年05月06日
  • 月光の夏

    Posted by ブクログ

    とある地方の小学校に残されている、出撃前の学徒出身の特攻隊員が演奏したというエピソードが残る古いグランドピアノ。これを残そうとする、当時の現場に立ち会っていた元教師と、このエピソードに興味を持ち取材を重ねるラジオ局のスタッフ達。

    史実に基づいたお話(プライバシーに配慮して当事者個人が特定できないようにしている)だそうです。

    数十年たった今でも、まだ戦後は終わっていないのだなぁ。

    0
    2012年04月18日
  • 月光の夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実話を元にフィクション化した作品らしい。
    処分されようとしているピアノにまつわる思い出。特攻隊に任命された2名の軍人が戦地に行く前に学校のピアノを弾いていった、そのピアノを処分したくない元音楽教師。その話から膨らんでいく戦争当時の異常な状態そしてそこにかかわる人々の思い・・・
    できすぎた話のようだが、これが作り話であろうと心を打つのは間違いない。
    不覚にも涙してしまった、間違いなく名作

    0
    2011年10月09日

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