無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
昭和40年代、宮城県。捕鯨船の漁師たちは捕獲禁止の流れに不安を覚え、稲作農家は減反政策で前途多難な状況を迎える。庶民生活には自家用車が登場し、団地が建ち始めるが……。日本の高度成長期、消えゆくものと始まるものが混在する時代に、地方の人々は未来への希望と不安を抱えてたくましく生きていた。人の暮らしの真の豊かさに気づかされる実力派短篇。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
昭和40年代を舞台にした短編集です。
熊谷さんといえば東北、自然、動物、マタギなんてキーワードが浮かびます。この作品は東北を舞台としているものの、人情ものというのが相応しそうです。
衰退する捕鯨の砲手を描いた「酔いどれ砲手」、米の減反政策に翻弄される農民を描く「稲穂の海」、民話の語り部を主人公にする「梅太郎」、屋台の親父の幸せを描いた「屋台「徳兵衛」」、スバル360との不思議な邂逅の物語「てんとう虫の遍歴」、畜産農家の悲喜の「桃子」、ちょっとスタンドバイミーを思わせる「星空を見ていた夜」、不思議な「団塊の世代」。
高度成長期の貧しさからの脱却の時期、どこか希望に溢れ、ノスタルジックで、暖かい。そんな話が続きます。熊谷さん、こんな話も書くんだな。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。