ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
小森谷芭子29歳、江口綾香41歳。ふたりにはそれぞれ暗い過去があった。絶対に人に知られてはならない過去。ふたりは下町の谷中で新しい人生を歩み始めた。息詰まる緊張の日々の中、仕事を覚え、人情に触れ、少しずつ喜びや笑いが出はじめた頃──。綾香が魚屋さんに恋してしまった! 心理描写・人物造形の達人が女の友情に斬り込んだ大注目の新シリーズ。ズッコケ新米巡査のアイツも登場。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
この作品を読む度に感じるのは、作者からの作品に対する愛情。必死に生きる芭子に地の文や登場人物たちを通して常に励まし、温かく見守っているように思える。芭子の俯きがちな人生観は共感する部分も多い。だからこそ、繰り返し読みたいと思ってしまうのかもしれない。 このタイトルもたまらなく素敵!
傷ついた人、傷つけた人、見守る人、裏切る人。 いろいろな人間の心の中。でも自分の心の傷と妙に共鳴してしまう。読みながら、自分の生き方を見直させてもらいました。
中学生だか高校生だかで読んだ時もそれなりに泣いたような記憶があるけど、改めて、芭子ちゃんが道を違えた時の年齢になって読み返すと、嗚咽するほど泣いた。 家族にも縁を切られ、唯一の社会との繋がりであった仕事も辞めた芭子も、「独り」ではなくて。 お向かいのおじいちゃん、おばあちゃんが仕事を辞めたことに...続きを読む気がつき、気にかけてくれていたこと。 絶縁を申し出された弟から、これからの芭子の人生を想う手紙が送られたこと。 もちろんずっと支え合ってきた綾香の存在も、全てが温かくて、苦しくて。 ひとりでは生きられないことが、時に苦しくもあるけれど、やっぱり救いなんだなあと改めて感じた。 こんなにも芭子に共感して泣いたのは、私が芭子ちゃんと同じ年齢だからか、同じ3つ下の弟がいるからか、はたまた同じゴールデンレトリバーを飼っているからか。 なにがトリガーになったのかわからないけれど、一番はやっぱりわたしも「夢がわからない」ことかなあとおもう。 「普通のCDショップなどでは売られていないCDや、名前も聞いたことのない歌手が世の中にはあんなにも多いということを、芭子は、綾香から聞いた店を訪ねて初めて知った。スポットライトを浴びることなどなくても、好きな道を歩んでいる人が、こんなに多いのかと思うと、何となく胸のあたりがざわついたほどだ。」 テレビで自分よりうんと若いスポーツ選手やアイドルやらの活躍を目にしたりして、なんとなくちくっとしたり。 親戚やら身近な人が夢に向かって頑張っている噂を聞いて、ちょっぴり惨めになったり。 そんな経験はきっと誰しも少なからずあると思っていて。 まして7年間孤独に罪と向き合っていたら、「夢を見る方法を忘れちゃう」ことへも深い共感が持てた けれどそんな芭子が、誰かに頼りにされたい、支えたい、そのためにしっかりしよう。と決めたように、とりあえずはわたしも「1人で立てること」を目指してゆっくり生きようかな。 このシリーズはこの1作しか読んでいないから、この先の芭子と綾香の人生が、きっと2人の満足のいくものであることを願って、また残り2作も読んでみようと思います。
芭子と綾香という大人の女性のほのぼのしたやりとりに、親近感がもてた。 一方で実刑を受けた過去を持つことが、こんなにも生きる場所に影を落とし、生きるための自身の行動すら冷たくかたくしてしまう事に、なるほどと思いつつ、可哀想な仕方ない様な気持ちになった。 これでは更生なんて生半可な覚悟では出来るはずもな...続きを読むいだろう。 あと2冊…いつか陽の当たる場所で 2人が明るく生活出来ている事を希望して読み進めたい。 それにしても…聖大のイメージが変わった笑
マエ持ち女二人組シリーズ 第一弾 刑務所で知り合い服役後 近所に住んでお互い支え合いながら 服役中の止まった時間の 生活を取り戻そうと奮闘する 短編の続く小説 読みやすくあっと言う間に読み終えた。 刑務所!と聞くと想像するに重そうだけど短編の続く小説で明るく書かれてる。 何となく引き込まれながら読み...続きを読む終えた。
理由あって刑務所で一緒だった二人が 何とか目立たないように生活基盤を 整えようと努力する話 夫の暴力に耐えて生活していた主婦が 子どもにまで暴力が及び殺人を犯す あるよね殺人は別として 外ではおとなしい人が家では暴力亭主 そういうのに限って もう二度としないと泣いて謝る 繰り返し繰り返し 負の連鎖...続きを読む そして いい所のお嬢様なのにホストに入れ揚げ一千万くらい貢けど 出会い系サイトで知り合った男に 睡眠薬を飲まして金を盗み御用となる そんな二人が娑婆で目立たないように 何とか生きて行こうとするストーリー 下町で庶民の関係や生活が感じられて 面白い 二人のキャラが違うので うまくいかない事やその対応や反応にも個性がある 罪を犯した家族への対応も考えさせられる
心にも経歴にも傷を負った女性二人が前向きに生きていく道を探していく一冊です。 主人公はとある罪で実刑7年、刑務所から出たら浦島太郎のような心地になっている女性。家族からも見放され、近所との付き合いに神経をすり減らし、何かにおびえながら過ごす日々の中で救いになっているのは刑務所で服役していた時に...続きを読む知り合った友人の女性との時間。上手くいったり、いかなかったりしながら、それでも前を向いていくために彼女たちは手を伸ばす。 刑期が明けて出てきた、前科のついてしまった女性たちの友情を感じる一冊です。 生きていくことは大変なことだ、と最近ことさらに感じますが、脛に傷を持つ人たちであればなおさらなのだろうなと思います。トラウマのようになっていることもあるでしょうし、どうしてあのとき、と後悔してしまうこともあるのでしょう。刑務所に入れられた人たちが全員が全員そのような感覚になるわけではないでしょうが、少なくとも主人公の彼女は苦しそうで。友人の彼女も、たくさんのことを飲み込んで明るくふるまっている。健気でいじらしく感じました。 一度は捕まるほどの罪を犯したのだとしても、それでも、誰でも、自分が決めた時には前を向いて、明るい方へ向かって進んだっていいはずだ、と思います。 少しだけ勇気をもらえるような一冊でもありました。 解決しない謎が残る部分もありますが、実際の日常の中では解決されない謎なんてたくさんあります。それならそれで、いいのかもしれない。解決しても、しなくても、それでも日々は続いていくのだと感じさせてくれるお話でした。
タイトルに惹かれて読んでみた。 一度罪を犯した人は刑務所でしっかりと罪を償っても簡単には世間に受け入れてもらえない。 前科があることを隠してひっそりと生きる芭子。 危なげで読んでいてハラハラした。 同じ過ちを犯してしまわないかびくびくしながら生きている。 『いつか陽のあたる場所で』何も気にせず思い...続きを読むっきり自分らしく前を向いて生きられたら。 この先どうなっていくのかな。 『すれ違う背中を』と『いちばん長い夜に』。 続編もあるようなので読んでみよう。
前持ち二人組の第一作目。 読み始めたのは三作目から。三作目で出た警官や家族との関係が明らかになり、バックキャストで読んでも面白い。 整骨院でのバイトや隣人との関係。詐欺に会うなど苦労しながら進んできた事がわかる。でもどこかホッとする作品
音道貴子シリーズ以来、しばらくぶりでの乃南アサさん小説。 これもシリーズということですが、警察に捕まってしまったほうが主人公の二人とは、意表を突かれます。ひとりは殺人、他は昏睡泥棒の罪!!しかも刑期を全うして社会復帰中という設定。逮捕歴を他人に秘して、谷中という古き良き時代の下町風情での生活。 ...続きを読むぶっちゃけ更生生活…。どうなることか、でも、そんな緊張感ある日々をさらりとまじめかつ、哀愁をこめ、ユーモアぶくみによく描けていますので、二人に感情移入バリバリです。乃南アサさん、ほんとうまいですね。 シリーズ2~3が楽しみに。こういう時、遅れて読むのは利点があります。すぐ続きを読めますから。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
いつか陽のあたる場所で
新刊情報をお知らせします。
乃南アサ
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
風紋 上 新装版
来なけりゃいいのに
試し読み
悪魔の羽根
あなた(上)
暗鬼
いちばん長い夜に
いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)
「乃南アサ」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲いつか陽のあたる場所で ページトップヘ