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Posted by ブクログ
タイトルは疑心暗鬼の『暗鬼』…この言葉は、妄想からひきおこされる恐怖心。 実際にはないことを、あると思ってこわがる気持、とのことだ。これだけでも何だか引き込まれていた。
主人公の女性が親子四代、総勢8名の大家族に嫁ぐところから、物語は始まる。この家の嫁として早く溶け込みたいと張り切る主人公。
皆が自分に優しい、いや優しすぎる?一見温かく理想的な家庭。しかしの裏に潜む奇妙な違和感がある…効率的だからと、義母や義妹と一緒に風呂に入らされる。絶対的権力を持つ『大ばばちゃん』と呼ばれる98歳のひいお婆さんが君臨している。
この家は何だかおかしい?それとも私が間違ってるのか…主人公は疑心暗鬼に囚われてゆく。
今の世の中では男の偏見だと言われるかもしれないが、『嫁ぐ』という字は『家に女』と書き、女性は結婚後に夫の苗字を名乗り、その家の一員になることが当たり前と思われてきた。
しかし本来は、結婚したこと=相手の家に入ること、ではない事は、だいたい頭の中ではわかっているが、波風立てないように相手の家の風慣習に合わせようと努力するものだろう。
主人公も夫の家族に対する様々な違和感が芽生え、それが拭えないものの、だんだんと生活していくうちに、その家の慣習に、教義に、考え方に洗脳されていく過程が実に怖かった(ネタバレになるから、洗脳される過程は書けないが)
ラストは何とも言えぬ気持ち悪さと後味の悪さがある。
世の中にはここまで極端では無いものの、結婚相手の家になかなか馴染めずに、結婚自体を放棄して離婚する場合もあるだろう。そう考えてみると、事実婚だけで当人同士だけの問題で相手の家とは全く付き合わない方が気楽だし、うまくいく場合もあるよなあ。
『結婚』ってやっぱり難しい、ある意味ではそれは『賭け』のようなものかもしれない。
そんなことをふと思った…。
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