小説・文芸 - 岩波書店作品一覧

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  • 完全版 チェルノブイリの祈り 未来の物語
    4.0
    一九八六年四月二六日,その事故は起こった.人間の想像力をこえる巨大な惨事に遭遇した人びとが語る個人的な体験,その切なる声と願いを,作家は被災地での丹念な取材により書きとめる.消防士の夫を看取る妻,事故処理にあたる兵士,汚染地に留まりつづける老婆――.旧版より約一・八倍の増補改訂が施された完全版.解説=梨木香歩

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  • やかまし村はいつもにぎやか
    4.0
    9歳になったリーサ.からかってばかりの男の子たちには負けません.つばとばし競争,赤ちゃんのお世話,湖のほとりでのキャンプ.おなじみ元気な6人組にかかれば,どんなことでも大ぼうけんに!自然いっぱいのやかまし村に,みんなのわらい声がこだまします.「やかまし村」シリーズ第3弾,とびきりゆかいな完結編.

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  • 平和をつくった世界の20人
    4.0
    『森の生活』のソロー,『沈黙の春』のカーソン,「MOTTAINAI」のマータイをはじめ,ガンディー,キング牧師,ダライ・ラマ,マザー・テレサ,リンドグレーンなど,人間と動物の権利を重んじ,地球環境を守る平和な社会をめざした世界の20人をコンパクトに紹介.それぞれの人の〈ことば〉を日本語・英語で掲載.

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  • 詩人・菅原道真 うつしの美学
    4.0
    日本の文化伝統のなかには「うつしの美学」がきわめて深い根拠をもって生きている.「うつし」とは「移し」.すなわち,あるものを別のものに成り入らせ,その動勢と調和に美を見出す精神の活動である.菅原道真の詩は,その「うつし」が生んだ,最もめざましい古代的実例であった.和歌の詩情を述志の漢詩に詠んだ詩人を論じる.(解説=蜂飼 耳)

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  • 崖っぷちに立つあなたへ
    4.0
    いじめによる子どもの自殺が後を絶たない.生い立ちゆえにいじめや無視とたたかう日々のなかで,落合さんを支えたのは,母の温かな眼差しだった.「今度は,私がだれかを見守る番」と,自身の体験をふまえながら崖っぷちの今を必死に生きる若者たちに「生き急がないで」と熱く語りかける.

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  • マッちゃん84歳 人生店じまいはムズカシイ
    4.0
    齢40が「不惑」だって!? 倍以上生きても惑うことばかり。絵描き屋稼業50年、未だ現役マツノマツコ。亡き母の介護に後悔あり。夫の突然死、自身のめまい、うつ、パニック障害…。数々の原因不明の病気と共に日々は続く。この年でわかったこと、わからないこと、後半生の泣き笑いをシニカルに描く、大人のコミックエッセイ。※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。

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  • ぬけ穴の首 西鶴の諸国ばなし
    4.0
    『好色一代男』『世間胸算用』などで知られる江戸時代の作家,井原西鶴の作品を翻案した短編集.財産あらそいをめぐる悲喜劇「牛と刀」,夜の芝居小屋を舞台にした怪談「真夜中の舞台」,金もうけに取りつかれた男の運命「わるだくみ」など,笑いと悲哀のまざりあった世のなかの姿を,鋭い観察眼と豊かな空想力で描き出す七編.

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  • 哲夫の春休み(上)
    4.0
    小学校最後の春休み,父の故郷をひとりで訪れた哲夫は,あるはずのない古い屋敷や,見るはずのない人びとに出会い,不思議な体験をする.冬から春へと移りゆく長岡を舞台に,自分をとりまく大人たちの過去と向き合い,大人への一歩を踏みだす少年の姿をみずみずしく描く.感動の長編タイム・ファンタジー,待望の少年文庫化.

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  • 風の又三郎
    4.0
    岩手のみずからのドリームランドとした賢治の童話集。表題作のほか「雪渡り」「よだかの星」「祭りの晩」「セロ弾きのゴーシュ」など、郷土色豊かな作品を中心に10編を収める。[解説 佐藤通雄]

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  • 恋の歌、恋の物語 日本古典を読む楽しみ
    4.0
    「ずっと君のコト想ってる」,「好きでたまらない」….携帯やeメールなど無かった時代,「歌」は恋する人への想いを伝えるための「装置」でした.おなじみリンボウ先生が,恋をテーマに『万葉集』『古今集』『伊勢物語』『源氏物語』など,日本の古典の魅力を縦横に解説,難しいはずの古典がグーンと身近になる絶好の1冊です.

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  • 月からきたトウヤーヤ
    4.0
    十五夜の晩、山里に暮らすおばあさんのところへ、月のおじいさんがわらじを注文しにきます。お礼にくれたのはトウモロコシの種。その種から生まれた男の子トウヤーヤは、やがて金の鳥をさがす旅にでて、数奇な運命をたどりますが――。歌やなぞのかけ合いが楽しい、中国チワン族の民話を素材にしたお話。さし絵・太田大八。

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  • ぼくたちもそこにいた
    4.0
    優等生のハインツ,時代の流れに素直には従えないギュンター,そして〈ぼく〉.ヒトラー政権下のドイツで,青少年組織ヒトラー・ユーゲントに入団した少年たちが経験したことは? すさまじい勢いで戦争へ突入していく日々を,その時代に生きた〈ぼく〉が,克明に,そして淡々と描く.『あのころはフリードリヒがいた』の続編.

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  • 一握の砂 悲しき玩具
    4.0
    都市生活の哀歓や,故郷である岩手県渋民村への思い,流浪をかさねた北海道時代を歌った歌集.『一握の砂』.26歳で終えた短い生涯の晩年の歌を集めた『悲しき玩具』.「一生に二度とはかえってこないいのちの一秒」を愛し,その思いを独特な3行書きのスタイルによる短歌で表現した啄木の2つの歌集を収録.

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  • タイムマシン
    4.0
    19世紀末のイギリス.タイムマシンの発明家が,客間に集っている友人たちを前にして信じられない体験を語り始めた.80万年後の世界では,人類は「地上人」と「地下人」に二分され,しかも恐ろしい分業がなされているというのだ….SF小説の元祖ウェルズの代表作.

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  • 怪盗ルパン
    4.0
    神出鬼没の怪盗紳士アルセーヌ・ルパン.迷宮入りした宝石盗難事件をたくみな推理で解き明かしつつ,ルパン自身が少年時代を語る「女王の首かざり」.ベテラン警部ガニマールと豪華客船上で対決する「ルパン逮捕される」.脱獄のトリック,名探偵ホームズとの初顔合わせなど,はなばなしい活躍で名をはせたルパン初期の冒険.

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  • 魔法のカクテル
    4.0
    大晦日の夜,魔術師イルヴィツァーはあせっていた.真夜中までに自然を破壊しなければ,地獄の魔王との契約が果たせないのだ.そこへ魔女が現れて,どんな願いもかなう魔法のカクテルをつくることに.悪だくみを止めようと,猫のマウリツィオとカラスのヤーコプが大奮闘!たっぷりの遊び心と風刺がきいた長編ファンタジー.(巻末エッセイ=あさのあつこ)

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  • とびきりすてきなクリスマス
    4.0
    セッパラ家は,お父さんとお母さん,子ども10人の大家族.今年も待ちに待ったクリスマスの準備を始めようというとき,船乗りの長男マッティの船が港にもどってこないという知らせが…….きょだいの5番目のエルッキは,マッティのかわりに,家族へのプレゼントを手作りすることを思いつきます.さし絵はバーバラ・クーニー.

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  • グリム童話集 上
    4.0
    「オオカミと七匹の子ヤギ」「白雪姫」「カエルの王さま」「赤ずきん」「ブレーメンの音楽隊」「金のガチョウ」など,読んで楽しい50話をえらび,新訳でお届けします.わかりやすい文章と,味わいゆたかな挿し絵によるぜいたくな上下巻.時代と文化のちがいをこえて,人の心をひきつけやまない昔話の魅力がつまっています.

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  • けものたちのないしょ話 中国民話選
    4.0
    動物たちの話を聞いて幸運をつかんだ話(ブミ族)をはじめ,「牛飼いと織姫」(漢族),「ふしぎな短剣」(ウィグル族)など,中国の各民族に伝わる民話27編.

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  • 肥後の石工
    4.0
    熊本の緑川に美しいアーチ型の霊台橋が築かれたのは,さむらいの時代が終わりをつげようとしていたころ.その石橋づくりには,つらい過去とたたかいながらも命をかけてその技術を弟子たちに伝えた名職人・岩永三五郎の物語がかくされていた….国際アンデルセン賞国内賞,日本児童文学者協会賞,NHK児童文学奨励賞受賞作.

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  • 注文の多い料理店 イーハトーヴ童話集
    4.0
    賢治の生前に出版された唯一の童話集「注文の多い料理店」を,挿絵とともにすべて収める.童話のほかに,「永訣の朝」「雨ニモマケズ」など,独特のことばをちりばめた詩11編も収録.

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  • クオーレ
    4.0
    ジェノバの少年マルコが母親を捜して遠くアンデスの麓の町まで旅する「母をたずねて三千里」の原作を収録。どこの国でも、いつの時代でも変わらない親子の愛や家族の絆、あるいは博愛の精神を、心あたたまる筆致で描く、デ・アミーチス(1846-1908)の代表作。世界中の人びとに愛読されつづけてきたイタリア文学の古典的名作の新訳。改版

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  • ラフカディオ・ハーン 日本のこころを描く
    4.0
    『怪談』の著者小泉八雲ことラフカディオ・ハーン。彼ほど深く日本人の心を見つめ描いた外国人はいない。ギリシア生まれの彼になぜ、14年間の日本滞在でそのようなことができたのか。彼に影響を与えた多彩な人びととのエピソードを交えながらその足跡をたどり、紀行文や日本論を読み日本を見つめ直す旅に出よう。

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  • フォト・ドキュメンタリー  人間の尊厳 いま、この世界の片隅で
    4.0
    独裁政権と闘うジャーナリスト、難民キャンプで暮らす少女、配偶者から硫酸で顔を焼かれた女性、震災で家族を失った被災者、誘拐され結婚を強要された女子大生――。世界最大規模の報道写真祭で最高賞を受賞した気鋭の写真家が、世界各地で生きぬく人びとに寄り添い、その姿を報告する。カラー写真多数。

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  • どこまでも亀
    4.0
    アーザは強迫性障害に苦しむ十六歳。失踪した大富豪ラッセル・ピケットの手がかりを探しに、親友のデイジーとピケット邸に乗り込んだアーザだったが、そこでピケットの息子デイヴィスと再会を果たす。デイヴィスに惹かれる一方、アーザは常に思考の渦に飲み込まれる不安にさいなまれ……。ベストセラー作家、待望の新作。

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  • 高慢と偏見 上
    4.0
    所はハーフォードシア。ベネット家には五人の娘がいる。その近所に、独身の資産家ビングリーが引越してきた。彼は美しくすなおな長女ジェーンに惹かれ、その友人ダーシーは聡明で溌刺とした次女エリザベスを好ましく思うが……。のどかな「田舎の村の家庭生活の絵」の中に、オースティン一流の精緻な人間観察とユーモアが光る。

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  • 少年キム 上
    4.0
    舞台は十九世紀、英領インド。イギリス人の孤児キムは、チベットからきたラマと〈矢の川〉を探す旅に出る。やがて才能を見出されて、優秀なスパイとして育てられたキムは、大国の覇権争いのただなかに身を投じるが……。天才キプリングが少年の数奇な運命を描き、インドの豊かな風景と多彩な人びとを活写した、大河冒険小説。(黒田硫黄・画)

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  • 短篇小説講義  増補版
    4.0
    「短篇小説を書こうとする者は、自分の中に浸みこんでいる古臭い、常識的な作法をむしろ意識して捨てなければならない」。その言葉どおりに数かずの話題作を生み出してきた作家が、ディケンズら先駆者の名作を読み解き、黎明期の短篇に宿る形式と技法の極意を探る。自身の小説で試みた実験的手法も新たに解説する増補版。

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  • 山県有朋 明治日本の象徴
    4.0
    幕末の尊攘派志士、日本陸軍の建設者・大御所として、また総理大臣・元老として政界に君臨した山県の姿こそ、戦前における天皇制的な「政治的人間」の一典型である。「閥族・官僚・軍国主義の権化」として憎まれ、怖れられたこの軍人政治家の生涯の照し出す日本近代史の過程と構造は、現代政治の課題に今なお深くつながるものである。

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  • アラビアのロレンス 改訂版
    4.0
    第一次世界大戦の最中、トルコの圧制に抗して立ち上ったアラブ人を率い、疾風の如く砂漠を馳駆して闘った冒険児ロレンスとは、いかなる人間であったか。彼の人一倍内向的な性格と鋼鉄の如き意志と行動――その不思議な組合せの中に、読者は世紀の謎ともいうべき一個鮮烈な人間像を見出し、つきない興味を覚えるであろう。

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  • 沖縄ノート
    4.0
    米軍の核兵器をふくむ前進基地として、朝鮮戦争からベトナム戦争にいたる持続した戦争の現場に、日本および日本人から放置されつづけてきた沖縄。そこで人びとが進めてきた苦渋にみちたたたかい。沖縄をくり返し訪れることによって、著者は、本土とは何か、日本人とは何かを見つめ、われわれにとっての戦後民主主義を根本的に問いなおす。

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  • 日本の近代小説
    4.0
    小説は人びとの精神と生活のもっとも偽りのない鏡である。本書は、成島柳北や仮名垣魯文の開化期から、森鴎外や夏目漱石を経て芥川竜之介の死にいたるまで、明治・大正期の作家とその代表的作品のすべてを網羅した近代小説入門。円熟した批評家の深い洞察と鋭い批評は、作家たちの思想と作品の価値とをあますところなく解明している。

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  • ガリヴァー旅行記
    4.0
    子供のころ誰しも一度はあの大人国・小人国の物語に胸を躍らせたにちがいない。だが、おとなの目で原作を読むとき、そこにはおのずと別の世界が現出する。他をえぐり自らをえぐるスウィフト(一六六七―一七四五)の筆鋒は、ほとんど諷刺の枠をつき破り、ついには人間そのものに対する戦慄すべき呪詛へと行きつかずには止まない。

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  • この楽しき日々 ローラ物語3
    4.0
    15歳のローラは、念願かなって教師の職につき、新しい生活をはじめることになった。孤独な下宿生活、学校の生徒たちへの不安、大学に通いはじめた姉メアリの帰省、アルマンゾとの心ときめくそりでのドライブ。明るく、行動力あふれるローラが、18歳で結婚するまでを描く青春編。

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  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇
    4.0
    1巻704円 (税込)
    太宰治が短篇の名手であることはひろく知られているが、ここに収めた作品は、いずれも様々な題材を、それぞれ素材に適わしい手法で描いていて、その手腕の確かさを今更のように思い起こさせる。表題作の他、『東京八景』『女生徒』『きりぎりす』『駈込み訴え』『魚服記』『ロマネスク』『満願』『八十八夜』を収録。 (解説 井伏鱒二)

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  • シロクマ号となぞの鳥 (上)
    4.0
    帆船シロクマ号での航海の途上、スコットランド近海の小さな入り江に停泊したキャプテン・フリントと子どもたち。年少組が見知らぬ土地を探検しているうちに、土地の原住民とごたごたを起こしてしまいます。一方、ディックはその辺りにはいないはずの鳥の巣を発見。鳥類研究家からたまごを守ろうと奮闘しますが……。

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  • 魔の山 上
    4.0
    平凡無垢な青年ハンス・カストルプははからずもスイス高原のサナトリウムで療養生活を送ることとなった。日常世界から隔離され、病気と死が支配するこの「魔の山」で、カストルプはそれぞれの時代精神や思想を体現する特異な人物たちに出会い、精神的成長を遂げてゆく。『ファウスト』と並んでドイツが世界に贈った人生の書。

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  • 六人の探偵たち (上)
    4.0
    平和なノーフォークの湖沼地方で、船が次々に流される事件が発生。なんとジョー、ビル、ピートらオオバンクラブの仲間たちが、犯人に仕立てられてしまいます。窮地に立たされた三人のために、休暇でやって来たディックとドロシアが探偵団を結成して、事態に立ち向かいますが……。シリーズ唯一の探偵小説。

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  • ひみつの海 (上)
    4.0
    北海横断の航海から帰ったウォーカー家の四人きょうだい。今度は船の赤ちゃんブリジットも一緒に、浮き沈みする秘密の島々に置き去りにされ、探検調査に乗り出します。ところがそこは地元の部族のなわばりで……。ふしぎな足あとの主マストドンや、ナンシイ、ペギイも加わって、大そうどうの冒険のはじまりです。

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  • 声優 声の職人
    4.0
    心惹かれたあの声もやっぱり森川智之だった。多彩な声を演じ分け唯一無二の存在感を放つ人気声優でありながら、自ら声優事務所の社長も務める稀有な存在。アニメから洋画の吹替え、ナレーション、ドラマCDまであらゆるジャンルで活躍し、「帝王」とも称されるプロフェッショナルが語る、声優という職人芸の秘密。

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  • 月の満ち欠け
    4.0
    1巻935円 (税込)
    あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。

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  • 長い冬休み (上)
    4.0
    冬、湖にやって来たディックとドロシアは、ボートをこぐ6人の子どもたち――ツバメ号、アマゾン号の乗組員――と友達になります。星の観測をするつもりだった冬休みは、イグルー、エスキモーが登場する、そりやスケートの毎日に様変わり! やがて湖全体が凍りはじめ、子どもたちはいよいよ〈北極〉探検に乗り出します。

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  • 日本児童文学名作集 上
    4.0
    1~2巻726~814円 (税込)
    イソップ、グリム、アンデルセンの日本初紹介の作品をはじめ、日本の児童文学に新しいページを開いた『赤い鳥』の傑作など児童文学の名作を精選。上巻には、巌谷小波「こがね丸」、小川未明「赤い船」等十七篇、下巻には、芥川竜之介「蜘蛛の糸」、宮沢賢治「オツベルと象」、新美南吉「牛をつないだ椿の木」等二一篇を収める。

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  • 〈刑務所〉で盲導犬を育てる
    4.0
    2009年、日本で初めて、〈刑務所〉で盲導犬候補の子犬を育てる試みが始まった。試行錯誤のなかで、犬との出会いは、〈受刑者〉だけでなく、まわりの人々をどのように変えていったのか。動物との絆に秘められた可能性とは。人生を根本的に生き直すとは。この試みの立ち上げから7年以上にわたって取材を重ねてきた著者が綴る、希望の書。

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  • ツバメ号とアマゾン号 (上)
    4.0
    夏休み、ウォーカー家の4人きょうだいは、小さな帆船「ツバメ号」に乗って、子どもたちだけで、無人島ですごします。湖を探検したり、アマゾン海賊を名乗るナンシイとペギイの姉妹からの挑戦をうけたり、わくわくするできごとがいっぱい! 40年にわたって親しまれてきた冒険の物語、全12巻改訳、刊行スタートです。

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  • シャーロック・ホウムズ 最後の事件
    4.0
    ホウムズが初めて手がけた事件の思い出という形で書かれた「グロリア・スコット号」ほか、「マスグレイヴ家の式辞」「海軍条約事件」など5編を収める。宿敵モーリアーティ教授との決闘を描いた「最後の事件」では、ホウムズが教授とともにライヘンバッハの滝つぼに姿を消す-歴史小説の香りもただよわせる短編集。

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  • リチャード三世
    4.0
    15世紀後半のイギリス、ランカスター家とヨーク家の王位争奪を中心とする封建貴族間の内乱=薔薇戦争に取材した史劇。恐るべき残忍、知謀、豪胆-王位簒奪の野望を抱き、権謀術数の限りを尽くしたグロースター公リチャード(リチャード3世)は、しばしば名優たちの当たり役となった。1952-53年頃の作。

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  • 魔法の学校 エンデのメルヒェン集
    4.0
    「望みの国」の魔法の学校は、ちょっぴり風変わり。ここでは、魔法のつえや呪文は使いません。先生は子どもたちに、一番大切なのは自分のほんとうの望みを知って、きちんと想像することだと教えます。表題作のほか「レンヒェンのひみつ」「はだかのサイ」など、エンデならではのユーモアと風刺に満ちた、心にひびく10の物語。

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  • ジム・ボタンと13人の海賊
    4.0
    ジム・ボタンは、見かけ巨人のトゥー・トゥーさんをフクラム国に迎えるため、ふたたび機関士ルーカスとともに、冒険の旅に出ます。船が難破する〈オソロシノ海〉の秘密をとき、砂漠や山脈を機関車で乗りこえ、ついに宿敵、海賊〈荒くれ13〉と対決する二人。そこでジムは自分の出生の秘密を知るのでした……。

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  • ラ・ロシュフコー箴言集
    4.0
    1巻1,067円 (税込)
    「われわれの美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳に過ぎない」――よく知られたこの一句が示すように、ラ・ロシュフコー(一六一三―八〇)の箴言は、愛・友情・勇気など美名の下にひそむ打算・自己愛という業を重い律動感のある一、二行の断言であばき、読者を挑発する。人間の真実を追求するフランス・モラリスト文学の最高峰。

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  • ルポ 貧困女子
    4.0
    若年層が抱える困難、未だにILOの勧告をたびたび受ける日本の男女格差。その両方を抱えながら、働くことも、結婚して子どもを産み育てることも期待されているのが、いまのアラフォー/非正規/シングルの女性たち。「一億総活躍社会」の掛け声の陰で、ひっそりと困難を抱えて生き抜こうともがく女性たちの等身大の姿に迫る。

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  • 五重塔
    4.0
    技量はありながらも小才の利かぬ性格ゆえに、「のっそり」とあだ名で呼ばれる大工十兵衛。その十兵衛が、義理も人情も捨てて、谷中感応寺の五重塔建立に一身を捧げる。エゴイズムや作為を超えた魔性のものに憑かれ、翻弄される職人の姿を、求心的な文体で浮き彫りにする文豪露伴(一八六七―一九四七)の傑作。 (解説 桶谷秀昭)

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  • 漱石詩注
    4.0
    漢詩が、殊に簡潔で締まった句が好きだ、といっていた漱石は、みずからも折々に漢詩を書き、『明暗』執筆のなかばからの100日間は、それを日課とした。漢詩は小説と同じく漱石の思想の表現である、と評した中国文学者が、学生時代から死の直前までに作られたうち160首に丹念な注釈を加え、その思想遍歴の跡を描き出す。

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  • 風にのってきたメアリー・ポピンズ
    4.0
    東風の吹く日に、こうもり傘につかまって、空からバンクス家にやってきた、ちょっと風変わりな保母の物語。彼女が語るお話は、子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます。ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は、『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ、空想物語の代表作です。

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  • ドリトル先生の楽しい家
    4.0
    ドリトル先生シリーズの最終巻、この本は、作者ロフティングの死後に夫人が遺稿をまとめて1冊にしたもの、「船乗り犬」「ぶち」「犬の救急車」「気絶した男」など、8編を収めます。

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  • ドリトル先生のサーカス
    4.0
    航海から帰ってまた一文なしになったドリトル先生と動物たち。ついにみんなでサーカス団に入ることにしますが、サーカスの動物たちのひどい暮しに大憤慨。あわれなオットセイ脱出のために、先生の大冒険がはじまります。やがてだんまり芝居で大成功した先生は、悪い団長に代わってサーカスを率いることになりますが…。

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  • 漱石俳句集
    4.0
    漱石は親友子規の感化で俳句をつくり生涯におよそ二六○○句を残している。明治二十八~三十二年はとりわけ熱心に作句にはげんだ時期で、子規はこの頃の漱石の俳句を評して意匠が斬新で句法もまた自在だといった。漱石の作品は俳句というこの簡便で小なるものの楽しみを多彩に示しているのである。八四八句を抄して脚註を付す。

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  • 虞美人草
    4.0
    明治四十三年、朝日新聞に入社した漱石が職業作家として書いた第一作。我意と虚栄をつらぬくためには全てを犠牲にして悔ゆることを知らぬ女藤尾に超俗の哲学者甲野、道義の人宗近らを配してこのヒロインの自滅の悲劇を絢爛たる文体で描く。漱石は俳句を一句々々連らねていくように文章に苦心したという。 (解説・注 桶谷秀昭)

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  • 聖なる酔っぱらいの伝説 他四篇
    4.0
    ある春の宵、セーヌの橋の下で、見知らぬ紳士が飲んだくれの宿なしに二百フランを恵む――人生の喪失は、かくも軽やかに美しく語られる。ヨーロッパ辺境に生まれ、パリに客死した放浪のユダヤ人作家ロート(1894―1939)が遺した、とっておきの大人の寓話。他に、ナチス台頭前夜をリアルに描いた「蜘蛛の巣」など四篇を収録。

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  • 里の時間
    4.0
    「都会は、玄関から一歩出っと金かかるべ。ここは一歩出っと、晩のおかずが採れるんだ」――古来、素朴な自然が残る各地の集落を訪ね、自然と共につつましやかに暮らす人びとの日々の営み、身近にある「幸せ」の姿を、さり気ない写真、飾り気ない言葉でそっと伝えます。そう、ふつうの暮らしこそがいい人生! カラー写真多数。

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  • 第七官界彷徨・琉璃玉の耳輪 他四篇
    4.0
    1巻836円 (税込)
    聴覚や嗅覚などの「感覚」の再編を通じて宇宙と内面を捉え直し、哀感とユーモア、静謐なエロティシズムをも湛える独特の表現世界を築いた尾崎翠(1896-1971)。昭和初期に書かれた奇跡のような作品群から代表作「第七官界彷徨」と緩やかに連なる四篇、没後発見の映画脚本草稿「琉璃玉の耳輪」を収録。(解説=川崎賢子)

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  • 艶笑滑稽譚 第一輯
    4.0
    1~3巻1,034~1,122円 (税込)
    「未来に於ける私の最高の栄誉」となる作品とバルザックが自負した『艶笑滑稽譚』。社会・風俗への諷刺をこめた、エロティックで大らかな笑いの世界は、文豪の隠れた名作として愛されてきた。ヨーロッパ伝統の滑稽話の形式とラブレー等の語彙を借りた原文の古めかしい味わいを、流麗な日本語に移し替える。図版多数。(全3冊)

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  • ご冗談でしょう、ファインマンさん 上
    4.0
    少年時代より変わらぬ、あくなき探求心といたずらっ気…。20世紀を代表する物理学者が、奇想天外な話題に満ちた自らの人生をユーモアたっぷりに語る。ノーベル賞受賞をめぐる顛末、また初来日の時の“こだわり”など、愉快なエピソードのなかに、とらわれぬ発想と科学への真摯な情熱を伝える好読物。

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  • ユートピア
    4.0
    表題の「ユートピア」とは「どこにも無い」という意味のトマス・モア(一四七八―一五三五)の造語である。モアが描き出したこの理想国は自由と規律をかねそなえた共和国で、国民は人間の自然な姿を愛し「戦争でえられた名誉ほど不名誉なものはない」と考えている。社会思想史上の第一級の古典であるだけでなく、読物としても十分に面白い。

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  • 図書館で出会える100冊
    4.0
    図書館でなら、新刊から古い本まで、どんな本にもいつでも出会えます。うっかり見過ごしていてまだ読んでいない選りすぐりの本、何度も読み返したい古典、あなどれない絵本、教室での読書や朗読に役に立つ本など、100冊のおすすめ本を紹介。図書館利用の達人になって、本当に読みたい本を見つけましょう。

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  • 宇宙からの贈りもの
    4.0
    1992年と2000年、2度の宇宙体験は、科学者・毛利さんの頭と心に何を与えたのか。意外に楽しい宇宙ぐらし、ノーベル賞級の発明も夢ではない科学実験、きびしい宇宙飛行士の訓練、地球上の子どもたちとの交信。それらの貴重な体験を紹介しながら、私たちの生き方・考え方について、おだやかながら強いメッセージを発表する。

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  • ハムレット
    4.0
    弟に毒殺されたデンマーク王の亡霊が王子ハムレットに真相を告げ復讐を迫る。苦悩しながらも復讐を遂げ、自らも毒刃に倒れるハムレット-古くから伝わる復讐譚が、精妙な劇的構造のもとに近代的な心理悲劇に生れ変わった。世界中で愛読され繰返し上演されてきた、詩人の代表作。主人公の解釈は、時代の鏡でもある。新訳。

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  • 阿部一族 他二篇
    4.0
    1巻440円 (税込)
    細川忠利公の死で後を追った忠臣が18名を数えたのに、なぜか阿部弥一右衛門の場合は──許されぬ殉死が招く一族の悲劇。武士道が支配する封建制下の日本社会で、人間はいかなる思想心情のもとに生き、また死んだか。初期歴史小説の代表作「興津弥五右衛門の遺書」「佐橋甚五郎」の2篇を併せて収録。解説=斎藤茂吉。改版

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  • 万葉秀歌 上
    4.0
    1~2巻792~880円 (税込)
    「万葉集入門」として本書の右に出るものはいまだない。万葉の精神をふまえて自己の歌風を確立した一代の歌人たる著者が、約四百の秀歌を選び、簡潔にしてゆきとどいた解説を付して鑑賞の手引きを編んだ。雄渾おおらかな古代の日本人の心にふれることにより、われわれは失われたものを取り戻す。

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  • カフカ寓話集
    4.0
    迷路のような巣穴を掘りつづけ、なお不安に苛まれる大モグラ。学会へやってきて、自分の来し方を報告する猿…。死の直前の作「歌姫ヨゼフィーネ」まで、カフカ(1883-1924)は憑かれたように奇妙な動物たちの話を書き続けた。多かれ少なかれ、作者にとっての分身の役割を担っていたに違いない、哀しく愛しい彼ら。

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  • 古典力
    4.0
    齋藤流「古典の新しい読み方」の誕生。ヤマ場を先に読む「クライマックス読み」やリメイクドラマなどから源流を辿る「さかのぼり読み」、そしてご存じ「音読」など、これまでにない、古典への近道を伝授。いわゆる古典のほか思想・哲学、現代の名作までおススメ50点も詳しく紹介。こんな時代だからこそ、「古典力」を味方につけるべし。

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  • 歌の話・歌の円寂する時 他一篇
    4.0
    「文学というものは、われわれの実際の生活から離れたものが、よいのではありません」歌人の感性と学者の分析、釈迢空(しゃくちょうくう)の名を持つ折口信夫(おりくちしのぶ)(1887-1953)のふたつの眼はともに鋭い。歌の歴史と味わい方を若い読者に語る「歌の話」、短歌滅亡を論じてその宿命と未来を問う「歌の円寂する時」。「女流短歌史」を併録。(解説=岡野弘彦)

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  • 三四郎
    4.0
    大学入学のために九州から上京した三四郎は東京の新しい空気のなかで世界と人生について一つ一つ経験を重ねながら成長してゆく。筋書だけをとり出せば『三四郎』は一見何の変哲もない教養小説と見えるが、卓越した小説の戦略家漱石は一筋縄では行かぬ小説的企みを実はたっぷりと仕掛けているのだ。(解説 菅野昭正・注 大野淳一)

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  • 坊っちゃん
    4.0
    『坊っちゃん』は数ある漱石の作品中もっとも広く親しまれている。直情径行、無鉄砲でやたら喧嘩早い坊っちゃんが赤シャツ・狸たちの一党をむこうにまわしてくり展げる痛快な物語は何度読んでも胸がすく。が、痛快だ、面白いとばかりも言っていられない。坊っちゃんは、要するに敗退するのである。(解説・注 平岡敏夫)

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  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗
    4.0
    王朝末期の荒廃した都を舞台に展開する凄惨な人間絵巻「羅生門」、師漱石も賞賛した、長い鼻を持つ禅智内供の内心の葛藤「鼻」、芋粥に異常な執着を持つ男「芋粥」、女をめぐる盗賊の兄弟の確執「偸盗」。いずれも『今昔物語』『宇治拾遺物語』などに素材を得たもので、芥川王朝物の第1冊として編集。(解説=中村真一郎)

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  • 若きウェルテルの悩み
    4.0
    親友のいいなずけロッテに対するウェルテルのひたむきな愛とその破局を描いたこの書簡体小説には、若きゲーテが味わった青春の情感と陶酔、不安と絶望が類まれな抒情の言葉をもって吐露されている。晩年、詩人は「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」と語った。

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  • 四国遍路
    4.0
    四国88カ所。金剛杖を手に、1400キロをひたすら歩く。土地の人から受ける「お接待」が心にしみる。-人はなぜ四国をめざすのだろうか。いま、ひとりのお遍路として四国路をたどる著者の胸に去来する問いだ。人々と出会い、自然の厳しさに打たれつつ歩む巡礼行を、心に浮かぶ名句、名歌を散りばめて綴る連作エッセイ。

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  • ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり1
    4.0
    地方の屋敷に疎開したペベンシー家の4人兄弟が、ある日、大きな衣装だんすにはいると、雪のつもる別世界ナルニアへとつづいていました。子どもたちは、正義のライオンとともに、白い魔女の軍と戦い、永遠の冬を打ち破ります。

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  • 悪役レスラーは笑う
    4.0
    高下駄に法被、頭には「神風」の鉢巻を巻き、ゴング鳴るや、敵の目に塩をまく奇襲攻撃。第2次大戦直後のアメリカ・プロレス界で「卑劣なジャップ」を演じて、巨万の富を稼いだ伝説の悪役レスラーがいた。様々な資料や証言から浮かび上がる男の素顔は、現代に何を問いかけるのか――。気鋭のドキュメンタリー作家が迫る。

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  • 川をくだる小人たち
    4.0
    小人の冒険シリーズ第3作目.森の木こり小屋にたどりついた小人の一家は,なつかしいいとこの家族と再会しましたが,ここも安住の地ではありませんでした.おそろしいイタチの目をのがれるために,下水管を通って外に出た一家は,川をくだって新しい旅にでます.

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  • 海の沈黙・星への歩み
    3.9
    ナチ占領下のフランス国民は,人間の尊さと自由を守るためにレジスタンス運動を起こした.ヴェルコールはこうした抵抗の中から生まれた作家である.ナチとペタン政府の非人間性をあばいたこの二編は抵抗文学の白眉であり,祖国を強制的につつんだ深い沈黙の中であらがいつづけ,解放に生命を賭けたフランス人民を記念する.

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  • スマイルショップ
    3.9
    ああ,わくわくする.ぼくのはじめてのかいもの! なにをかおうかなあ――にぎやかな音や,あざやかな色,おいしそうなにおいのあふれる店先で,男の子は目をかがやかせます.ところが,とつぜんハプニングがおきて…….お金がなければ,なにもできない? いいえ,お金ではぜったいに買えない,すばらしいものがありますよ!※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 台湾の少年1 統治時代生まれ
    3.9
    一九三〇年,日本統治時代の台湾に生まれた蔡焜霖(ルビ:さいこんりん)は,読書が好きな少年で,教育者になることを夢見て育った.戦争の色濃い時代は日本の敗戦で終わったが,戦後は国民党政権による新たな支配が始まり,ある日,町役場で働く焜霖のもとへ憲兵が訪ねてきて…….白色テロの深い傷を描いた台湾の傑作歴史コミック,第一巻.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 夢十夜
    3.9
    こんな夢を見た――.死んでしまった美しい女との百年後の邂逅,逃れられない前世の因縁,自殺を試みた瞬間に味わう激しい後悔,断崖絶壁で豚の大群に追い詰められる恐怖…….怪しく美しい漱石の夢の世界を,名手近藤ようこが漫画に描く.岩波現代文庫オリジナルの描き下ろし作品「第十一夜」を新たに収録.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • ゴリランとわたし
    3.9
    9歳まで施設で育ったヨンナは,ある日ゴリラの養子になりました.町外れの古い工場で廃品を言葉たくみに売りつけ,本を愛するゴリランとの生活.初めはおびえていたヨンナも,一見ぶっきらぼうなゴリランのやさしさに気がつきます.ところが,土地開発計画が二人の暮らしをおびやかすことに…….目には見えないものの大切さを,ユニークに描いた物語.

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  • 放浪記
    3.9
    1巻1,166円 (税込)
    私は宿命的に放浪者である――若き日の日記をもとに記された林芙美子(1903―51)の生涯の代表作.舞台は第一次大戦後の東京.地方出身者の「私」は,震災を経て変わりゆく都市の底辺で,貧窮にあえぎ,職を転々としながらも,逆境にめげることなくひたすらに文学に向かってまっすぐに生きる.全三部を収録.(解説=今川英子)

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  • 〈弱さ〉を〈強み〉に 突然複数の障がいをもった僕ができること
    3.9
    中学の時,四肢マヒ,発話・視覚・嚥下障がいと共に生きることになった著者は多くの困難に直面しながら,独自のコミュニケーション方法を創る.24時間介助による一人暮らし,大学入学,会社設立,大学院での当事者研究,各地の障がい者とのつながり.絶望の日々から今までをその想いとともに丁寧に描き,また関連する制度も解説し,提言する.

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  • ロビンソン・クルーソー
    3.9
    両親の反対をおしきって航海に出たロビンソン・クルーソーは,嵐にあい,たったひとり絶海の孤島に打ちあげられる.船から運び出した道具をたよりに,住まいを作り,食料を確保し,工夫をこらして,いくつもの困難を乗りこえていく日々.生きぬくためのたたかいは28年間におよんだ.冒険物語の古典を新訳でお届けします.【新訳】

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  • カレワラ物語 フィンランドの神々
    3.9
    フィンランドの民族的叙事詩『カレワラ』──天地創造からはじまるこの神話の世界では,歌をうたい事物を自由に変形させる呪術の力で,永遠の賢人ワイナミョイネンをはじめ多くの英雄たちが活躍します.美しい詩をところどころに活かしながら,全編を読みやすい物語に仕立てました.

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  • イワンのばか
    3.9
    ロシアの文豪トルストイの民話のなかから,「イワンのばか」「人は何で生きるか」「人には多くの土地がいるか」など,子どもの読み物にふさわしい物語を選びました.農民の悲哀をみごとに描きながら,人生の愛と真実について深く語りかけます.

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  • シェイクスピア物語
    3.9
    有名なシェイクスピアの戯曲を,ラム姉弟が原典の大切な表現を生かしながら少年少女のために書き下ろした物語.4大悲劇「ハムレット」「リア王」「オセロ」「マクベス」を初めとして,「ロミオとジュリエット」「ヴェニスの商人」「夏の夜の夢」など,11編.

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  • 最後のひと葉
    3.9
    感動的な「最後のひと葉」「賢者の贈り物」「よみがえった良心」,どんでん返しが面白い「金の神と恋の使者」「警官と讃美歌」,ユーモラスな「犠牲打」「株式仲買人のロマンス」など,読者の意表をつく,機知にあふれた楽しいお話14編.

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  • ドン・キホーテ
    3.9
    騎士道物語に夢中になりすぎた郷士とその従者の荒唐無稽な話と思われがちなこの長編古典『ドン・キホーテ』を,ふたりの人間性に焦点をあてて真の面白さを浮き彫りにした画期的な編集.

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  • バンビ 森の、ある一生の物語
    3.9
    森に生まれた子鹿のバンビが,仲間たちと交わりながら,いきいきと成長していくさまを描く.初めて草原に出たときの喜び,人間に遭遇したときの恐怖,思春期の目覚め,森の古老へのおそれ…….森の動物たちの世界を,詩的な筆づかいで愛情を込めてとらえた,動物文学永遠の名作.新訳.

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  • ピーター・パン
    3.9
    けっして大人になりたがらない永遠の子ども-ピーター・パンの物語.子どもたちはピーター・パンと妖精のティンカー・ベルに導かれて,星の輝く夜空へととびだしました.

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  • 森は生きている
    3.9
    気まぐれな女王が真冬に4月の花マツユキソウをほしいといいだし,国じゅう大さわぎ,継母の言いつけで吹雪の森に分け入った少女は,12の月の精たちに出会います.有名な児童劇.

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  • 長い長いお医者さんの話
    3.9
    チェコの文豪カレル・チャペックの楽しい童話集.しんせつな町のお医者さんたちや,はたらき者の郵便屋さんが活躍するしゃれたおとぎ話9編を,兄ヨセフのゆかいな挿し絵が飾ります.

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  • ガンディー 平和を紡ぐ人
    3.9
    暗殺から七〇年。非暴力不服従により社会を民衆の側から変革しようとした、ガンディーの生き方と思想は、いまも汲めど尽きせぬ恵みをもたらす。恐怖と不信に屈すれば真理を見失う。人々の真の自由と独立は、平和を紡ぐ糸車(チャルカ)から生まれる。「マハートマ(偉大なる魂)」と呼ばれた人の生涯を語る、熱き評伝。

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  • ドキュメント 強権の経済政策 官僚たちのアベノミクス2
    3.9
    国家主導の賃上げや復興法人税の前倒し廃止、内閣人事局の発足、消費税引上げと見送りなどアベノミクスの展開では誰がどう動いていたのか。その際「官邸一強」という権力構造はどう影響したのか。政策誕生の舞台裏に迫った前作に続き、多数のキーマンへのインタビューや非公開資料をもとに、その内部の力学と変質の過程に迫る。

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  • ペーパータウン
    3.9
    平凡な高校生クエンティンが、物心ついたころから恋していた幼なじみ、マーゴ。ある晩を境に忽然と姿を消したマーゴを探すうちに、クエンティンは、彼女の意外な一面を発見していく。軽妙な会話を織りまぜたテンポのよい文体で、多感な十代の愛と喪失を描いた、ベストセラー作家ジョン・グリーンのエドガー賞受賞作。

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