ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
「われわれの美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳に過ぎない」――よく知られたこの一句が示すように、ラ・ロシュフコー(一六一三―八〇)の箴言は、愛・友情・勇気など美名の下にひそむ打算・自己愛という業を重い律動感のある一、二行の断言であばき、読者を挑発する。人間の真実を追求するフランス・モラリスト文学の最高峰。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
難しそうな見た目してるけど、読むとただただ面白い。 思い当たる節があるから笑えてくるし、たまに優しさも垣間見えるのがいい。 自分を含め人間って愚かで愛おしい生き物だなと確認しつつ、謙遜できる本笑 普通に好き。
フランス・モラリスト文学の最高峰の一つの邦訳。寸鉄人を刺す「箴言集」といくらかまとまった「考察」に加え、枢機卿レによるロシュフコーの肖像、スウェーデン王クリスティーナの感想などを付した「訳注」など、かなり豊富な内容になっている。自己愛の観念を軸にして、様々な徳目の裏側を暴露していく箴言は、痛快である...続きを読むと同時に自省を促さずにはいない。絶対王政期の貴族が育んだこのような人間観察術は、宮廷社会が消滅した今でも、人の心の裏側を探ろうとする人にとって、興味深い。
精神的に落ち込んだ時によく読む本。 ざっくり言うと「人って自己中だったり知恵足らずだったりして不完全」という感じの内容(※自己解釈) 箴言はよく読むが後半の考察はまだ見ていない。 私が精神的にもっと成熟したら読みたいとは思っているがいつになるだろうか。
初めて、自分よりもさらにシニカルな視点を提供してもらえた。これで自分の立ち位置を明確にするスタートラインに立てたような気がする。
フランスの貴族であり武人でもあったラ・ロシュフコーの短い警告文(箴言)を集めた本。人間の本質に対する深い洞察が、非常に短い文章の中に凝縮されている。建前を取り除いた、人間の本音の部分に気づかされる。 人間理解のために、人間の美徳を過大評価しないためにお勧め。 ひとつひとつの箴言にはつながりがないので...続きを読む、ふとした空き時間などに読むのにも良い。
楠木さんの本を読んでから気になっており、他様々な本でも引用されていたので手に取ったみた。 箴言集は辛辣なものも多く、人間がいかに利己的であるか?といった醜い側面をシャープな表現で抉り出す。一見、女性差別的にも見える表現も所々に出てくるのだが、当時の社会背景を踏まえればそのような思考になっていたことも...続きを読む理解できる。 意外だったのは友情について。友情は非常に得難いものである、とか信頼の大切さについて優しく述べられていたのが、他の箴言と色合いが違っていた。現代のようなSNSだけで繋がる浅い関係ではなく、深い関係の友情の大切さは著者の人生を解説で知って納得できた。 恋愛は病的な側面もあると批判されてはいるものの、それでもなお良いものとして表現されていた。 考察以降については、フランス革命以前のヨーロッパ史について予備知識があった方がより楽しめると思う。自分には世界史の知識が足りていなかったのでややハードであった。
自分がすごい暇な時に考える時と似てて、あ、自分ってモラリスト文学の天才だったのか、と気づいちゃいました。 私も1ヶ月くらい前に人は私利私欲のために善行を働くっていうのを家族に説得してたんだけど、よく分かってもらえなかったんだよね。ラ・ロシュフコーが簡潔にまとめてたから、言ったれー!って気持ちスッキ...続きを読むリした。 私の考えは、普段何の良い噂を聞かない人が実は隠れて良いことをやってるマジの善人だったりするから、それに気づけた人が、あからさまに良い人よりもそういう人を見つけてあげなきゃ浮かばれないよねってこと。まー、私利私欲のためでも良いことしてんなら、それはそれで助かるし、良い人なのは間違いないんだけどね、偽善的な感じがしないでもない。説明下手すぎ。わら 161ページの葬式の話とか、むっちゃ共感した。老後の資金がありませんっていう映画でも400万?くらいかかってたし、仏教徒でもないのにやってられん。自分の家族には自分が死んだら葬式しないでって欲しいわー。葬式とか意味無いからねマジで、死んだ私には。あるか分からないもののために、何万も金かけたくないよねー??!?(3万くらいならやってみてと思うかもだけど、。)親が死んでも葬式はしない。即献体。もうそういう家庭も結構あるんでねーの?知らんけど。こちとら葬式屋が未だにいっぱいあるのか不思議で堪らん。
人間とはどこまでいっても利己的で、俗にまみれ、怠惰で、愚かである。そんなことを愛や友情などの面から刺し続けた箴言の数々が楽しめる一冊。口の悪さに圧倒されるので、電車では読まないほうがよいかも……?私は何度も笑ってしまった。 なにか人生訓や学びを垂れている訳ではないので、「言い得て妙だなぁ」と気軽...続きを読むに読めばよいのでなかろうか。たまに読み返すと、そのときそのときで違う言葉が響きそう。
他人が我々に真実を隠すことを怒ってはならない。そもそも我々は自分自身にこんなに度々真実を隠すのだから。 人は自分にとって願わしいことなら簡単に信じる。 賛辞は自分が得をするため。 われわれは幸福になるためよりも幸福だと人に思わせるために四苦八苦している。
17世紀フランスの貴族、ラ・ロシュフコー公爵フランソワ六世のお小言集。モラリスト文学などと称される、商業化以前の文学ジャンルです。 ロシュフコー家は王室のすぐ次の上席を占める大貴族でしたが、ブルジョワ革命前夜のこの時期の宮廷では、田舎司教から成り上がったリシュリュー、イタリア出身で国内に地盤のな...続きを読むいマザランといった実力派が台頭しており、封建貴族のたそがれ時代であったようです。 不遇の貴族が不平不満をぼかしつつも語るという"あれもいかん、これはけしからん"スタイルはイスラムのコーランに近いものがありますが、著者ロシュフコー公爵のひねくれっぷりが素敵です。これもまた知識人的態度といえましょう。 近刊"他人を攻撃せずにいられない人たち""プライドが高くて迷惑な人"が評判を取った精神科医の片田先生がこれらロシュフコーの箴言を随所で引用しておられます。 ◆解説より ○「私は読書を好む」(「自画像」)というラ・ロシュフコーが、戦いの合間の休息や隠棲の日々を過ごしたヴェルトイユ城の豊かな蔵書には、もちろんキケロもセネカもあった。彼らの説く結構な美徳に対して、対人関係でさんざん苦汁を飲まされてきたラ・ロシュフコーが、懐疑と反発を抱いたであろうことは、想像に難くない。これに反してエピクロスのアタラクシアには共感できたであろうし、諸家が指摘するように、モンテーニュは彼の愛読する作家だった。 ◆箴言 ○哲学は過去の不幸と未来の不幸をたやすく克服する。しかし現在の不幸は哲学を克服する。 ○自分が偉いときめこんでいる人の思い違いを正してやることは、港に着く船は全部自分のものだと信じていたあのアテネの狂人に人びとがしたのと同じくらい、けしからぬおせっかいである。 ○あの男は恩知らずだ、ただし彼の忘恩は、彼が悪いというよりも、むしろ彼に恩恵を施した男のほうに罪がある。 ○誰かからいったん善いことをしてもらうと、その人に悪いことをされても甘受しなければならなくなる。 ○自分の内に安らぎを見出せない時は、外にそれを求めても無駄である。 ○われわれは、どちらかといえば、幸福になるためよりも幸福だと人に思わせるために、四苦八苦しているのである。 ○何かを強く欲する前に、現にそれを所有する人がどれだけ幸福かを確かめておく必要がある。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ラ・ロシュフコー箴言集
新刊情報をお知らせします。
二宮フサ
フォロー機能について
「岩波文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
家なき子〈上〉
家なき娘(上)
イソップ童話(上)
「二宮フサ」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ラ・ロシュフコー箴言集 ページトップヘ