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Posted by ブクログ 2016年04月07日
フランス・モラリスト文学の最高峰の一つの邦訳。寸鉄人を刺す「箴言集」といくらかまとまった「考察」に加え、枢機卿レによるロシュフコーの肖像、スウェーデン王クリスティーナの感想などを付した「訳注」など、かなり豊富な内容になっている。自己愛の観念を軸にして、様々な徳目の裏側を暴露していく箴言は、痛快である...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月07日
フランスの貴族であり武人でもあったラ・ロシュフコーの短い警告文(箴言)を集めた本。人間の本質に対する深い洞察が、非常に短い文章の中に凝縮されている。建前を取り除いた、人間の本音の部分に気づかされる。
人間理解のために、人間の美徳を過大評価しないためにお勧め。
ひとつひとつの箴言にはつながりがないので...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月14日
人間とはどこまでいっても利己的で、俗にまみれ、怠惰で、愚かである。そんなことを愛や友情などの面から刺し続けた箴言の数々が楽しめる一冊。口の悪さに圧倒されるので、電車では読まないほうがよいかも……?私は何度も笑ってしまった。
なにか人生訓や学びを垂れている訳ではないので、「言い得て妙だなぁ」と気軽...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月08日
17世紀フランスの貴族、ラ・ロシュフコー公爵フランソワ六世のお小言集。モラリスト文学などと称される、商業化以前の文学ジャンルです。
ロシュフコー家は王室のすぐ次の上席を占める大貴族でしたが、ブルジョワ革命前夜のこの時期の宮廷では、田舎司教から成り上がったリシュリュー、イタリア出身で国内に地盤のな...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月30日
元気が出たり前向きになれるような言葉も良いのですが、モラリストの鋭い洞察から出てきた言葉や考察は見えなかったもの、見ようとしなかったものに気付かせてくれ、行き詰ったときのヒントや図に乗っているときの戒めとなりますので、こういう路線の方が好みです。一言一句おぼえて誰かに自慢げに言う機会を窺うなんて野暮...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月03日
「ラ・ロシユフコー箴言集」岩波文庫
資生堂の福原会長が座右の書として、読まれている本である。
17世紀の公爵の言葉であるが、現在に生きる私たちにも心に響く
言葉があふれている。その中のひとつを紹介すると’年’について
以下のような箴言がある。
「我々は生涯のさまざまな年齢に全く...続きを読む
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