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「文学というものは、われわれの実際の生活から離れたものが、よいのではありません」歌人の感性と学者の分析、釈迢空(しゃくちょうくう)の名を持つ折口信夫(おりくちしのぶ)(1887-1953)のふたつの眼はともに鋭い。歌の歴史と味わい方を若い読者に語る「歌の話」、短歌滅亡を論じてその宿命と未来を問う「歌の円寂する時」。「女流短歌史」を併録。(解説=岡野弘彦)
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Posted by ブクログ 2023年03月04日
上代から江戸近世まで、短歌の成立と変化を、若い学生向けに解説する『歌の話』。難しい述語は殆ど無いので、読みやすかった。一首ごとに、目を止めてじっくり読むことが、ふだんはなかなかできないのだが、二度、三度、十度と読み返してみると、骨の折れる古文散文よりも、入り込みやすい。
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