日本の近代小説

日本の近代小説

924円 (税込)

4pt

4.2

小説は人びとの精神と生活のもっとも偽りのない鏡である。本書は、成島柳北や仮名垣魯文の開化期から、森鴎外や夏目漱石を経て芥川竜之介の死にいたるまで、明治・大正期の作家とその代表的作品のすべてを網羅した近代小説入門。円熟した批評家の深い洞察と鋭い批評は、作家たちの思想と作品の価値とをあますところなく解明している。

...続きを読む

日本の近代小説 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月08日

    初版1954年。
    この本の近代は明治・大正期で、芥川竜之介が昭和2年に自死するまでの小説史が解説されている。

    日本の近代小説の初期に重要な小説家は坪内逍遥で、それからさまざまな小説家が登場する。
    著者の文章の流れが明解で、説明が詳しく面白いので勉強になる。

    夏目漱石と芥川竜之介は近代小説の2大ス...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月23日

    あとがきに書かれていることが全てのような気がする。幾多の小説家がもがき苦しんで限界に挑みながら到達しようとした目標も、結局はその時代に翻弄されたことで生まれた虚像に過ぎず、従って当時の文学を読み直したところで現代に生きる我々が指針とすべきものは何ら見つからない。
    産業革命を経て帝国主義化した西欧列強...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年04月05日

    近代小説の誕生から現代小説前までの小説の歴史が概観できる内容だった。近代の小説家の複雑な思考や思想の形を述べるだけでなく、小説同士のかかわり合いや、実績を著作と実名を上げながら説明しているため、とても読みやすかった。

    近代小説は特に戦争に影響を受けていると実感した。日清・日露戦争が起こった時期に登...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年03月10日

    成島柳北、仮名垣魯文から、芥川龍之介の死にいたるまで、明治・大正期の日本文学を概観することができる本です。

    著者は『風俗小説論』(新潮文庫)などで、田山花袋の『布団』を代表とする私小説について検討をおこなっており、ゾラに代表される自然主義文学が作家の個我の解放という意味に置き換えられていったことを...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    成島柳北や仮名垣魯文の開化期から,森鴎外や夏目漱石を経て芥川竜之介の死にいたるまで,明治・大正期の作家とその代表的作品のすべてを網羅した近代小説入門.

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年04月24日

    [ 内容 ]
    小説は人びとの精神と生活のもっとも偽りのない鏡である。
    本書は、成島柳北や仮名垣魯文の開化期から、森鴎外や夏目漱石を経て芥川竜之介の死にいたるまで、明治・大正期の作家とその代表的作品のすべてを網羅した近代小説入門。
    円熟した批評家の深い洞察と鋭い批評は、作家たちの思想と作品の価値とをあ...続きを読む

    0

日本の近代小説 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

岩波新書 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

中村光夫 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す