【本の内容】
啄木の処女歌集であり「我を愛する歌」で始まる『一握の砂』は、甘い抒情にのった自己哀惜の歌を多く含み、第二歌集の『悲しき玩具』は、切迫した生活感情を、虚無的な暗さを伴って吐露したものを多く含む。
貧困と孤独にあえぎながらも、文学への情熱を失わず、歌壇に新風を吹きこんだ啄木の代表作を、彼
...続きを読むの最もよき理解者であり、同郷の友でもある金田一氏の編集によって収める。
[ 目次 ]
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「真白なる大根の根の肥ゆる頃 うまれて やがて死にし児のあり」。
死にし子を歌う一連の絶唱は、『一握の砂』の末尾に付加されたものだ。
啄木を教科書でしか知らない人は、ぜひ全体を味わってほしい。
日本語の至宝である。
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