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騎士道物語に夢中になりすぎた郷士とその従者の荒唐無稽な話と思われがちなこの長編古典『ドン・キホーテ』を,ふたりの人間性に焦点をあてて真の面白さを浮き彫りにした画期的な編集.
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Posted by ブクログ
ドン・キホーテは、騎士道物語に深く影響され、自分を正義の騎士だと信じて旅に出る。風車を巨人と見誤る彼の姿は一見すると滑稽だが、その“勘違い”がむしろ、「今の世界のリアルさとは何か?」という問いを投げかけてくる。もしこの世界がディズニーランドのように作られた虚構だとしたら、リアリティを生み出すのは何だ...続きを読むろう。それは、ドン・キホーテのように“信じて行動する意志”なのかもしれない、と思わされた。
奇妙奇天烈で破天荒な物語なんだけど、愛さずにはいられないなぜか心惹かれる物語。四の五の言わずにまあ読んでおけと言いたくなる本。
ボケることが幸福と水木サンがゆうてたけど、まさにそのお手本。サンチョとの掛け合いがオモチロイ。 もっともっと旅は長いはずで、会田訳がよいらしい。色々読み比べてみたいが!出来るかな。
スペインの田舎騎士ドンキホーテは、騎士道物語を読みすぎて現実と区別がつかなくなる。 遍歴の騎士となって、世の不正を正そうと旅に出る話。 ドンキホーテのほとんどが妄想的な話なので、途中読むのに飽きてしまいそうになったが、最後に正気を取り戻す時は泣けた。 著者セルバンデスの生涯と、騎士道物語、歴史背景を...続きを読む掛け合わせながら書かれた作品だと後で知り、びっくりした。名作はやはり深い。
人の思い込みは面白い 友情物語、1人親友がいればいい 迷惑をかけるとはどういうことか? 周りの優しさ 受け止めてあげる、心 弱者と強者 親切心 人柄の良さ 騎士道物語 中世 ブレイキングバッド グリーンブック 最高のふたり グッドウィルハンティング スペインの小説 笑える 暖かい 短い 読み継がれて...続きを読むいる 犯罪者 弱いものを助ける 思い込みでもいい、弱いものを助ける人柄すごい 突き進むのってすごいわ
好きなアーティストのドンキホーテをモチーフにした楽曲を聴いたのををきっかけに、「そういえば読んだことないな」と思って読んでみました。 久々に海外の物語小説を読んだのですが、なんか不思議な感覚にさせられる話でした。自分の見てる世界や、周りの見てる世界がどう違うのか、何が正しくて何が正義なのか、正しいこ...続きを読むとは正義とイコールなのか、色んなことを考えさせられました。 後書きを読んで、実際はもっと長編だということを知って仰天しました。いつか余裕があったら読んでみたいです。
全世界で聖書を除く歴代発行部数NO.1(5億部) 岩波文庫版6冊もあって無理なので岩波少年文庫版で。 真面目領主キハーダは騎士道物語読みすぎで 50才すぎついに自分が騎士 ドン・キホーテ・デ・ラ・ラマンチャとなり ちょっとお馬鹿なサンチョパンサ、ロバのロシナンテと想いを寄せる姫を求めて騎士道の旅に...続きを読む。 風車を巨人と想い挑む場面は超有名。
本書は、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテス(1547~1616年)が発表した『ドン・キホーテ』(前編1605年、後編1615年)を、およそ1/6ほどに短縮した抄訳である。物語は、騎士道物語の読み過ぎで、現実と物語の区別がつかなくなった郷士(アロンソ・キハーノ)が、自らを遍歴の騎士と任じ、「ドン・...続きを読むキホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、痩せ馬のロシナンテに跨って、農夫のサンチョ・パンサを従者として引き連れて冒険の旅に出かけるもの。ドン・キホーテは、自分を取り巻くあらゆる事象を騎士道物語的な設定と認識し、次々とトラブルを引き起こすが、それ以外の点では至って理性的で思慮深い人物、また、サンチョ・パンサは、無学ながら、時に機知に富んだ言い回しを使って、奇行を繰り返す主人に現実的な忠告しつつも、それを聞き入れられずに災難に巻き込まれる人物として描かれている。 2002年にノーベル研究所と愛書家団体が発表した、世界54ヶ国の著名な文学者100人の投票による「史上最高の文学百選」で1位を獲得するなど、今日に至るまで、文学界はじめ様々な分野に影響を与えてきた作品であるが、なぜ、17世紀初頭のスペインでこの物語が生まれたのか、セルバンテスはこの物語で何を表現したかったのかは、本書のあとがきに書かれていて、大変興味深い。 スペインでは、15世紀末から16世紀前半にかけて、レコンキスタ(ヨーロッパ大陸からのイスラム勢力の駆逐)を完成させる一方、新大陸を発見し、そのほとんどを植民地にして、国家として隆盛を極めていった。16世紀半ばから17世紀前半までの約80年間はスペインが史上最も繁栄した黄金世紀と呼ばれ、その繁栄の様は「太陽の沈まない国」と形容された。しかし、細かく見ると、1588年のアルマダ海戦で、スペインの無敵艦隊がイングランドに敗れた頃から、その衰退の兆しは見え始めており、『ドン・キホーテ』はそうした時期に書かれているのだ。つまり、スペインが、カトリックによる世界制覇という、身の程をわきまえない願望にとらわれて、無茶な戦争を繰り返し、次第に身をすり減らして衰えていく姿と、その中で翻弄された自分の人生を、『ドン・キホーテ』という愛情の籠った風刺として描いたのである。 また、全く同じ時期に、イングランドにはシェイクスピアがおり、1605年には4大悲劇のひとつ『リア王』が書かれている。 (大人としては)そうした歴史的な背景も踏まえて読むと、この世界でもっとも有名な物語のひとつを、更に楽しみながら読めるように思う。 (2020年5月了)
先日読んだ本に触発され海外古典にも目を向けようと思い立ち、有名な割に内容があまり知られていないドンキホーテを読んでみることにしました。 が、岩波文庫版で全6巻という超長編だということが判明した途端、一気に読む気が失せました・・・ なのでとりあえず妥協策として岩波少年文庫の方を読んでみることに。(1冊...続きを読むにまとまっているからなんと1/6の量!) 騎士道物語の読み過ぎで妄想にとらわれ、自身も遍歴の騎士として旅をし、その行く先々で嘲笑されるドンキホーテと従者サンチョの物語です。 レビューを読むと皆、「こんなにユーモアのある話だったなんて」「声に出して笑いました」などと面白い話に満足をしているようでしたが、私はむしろ、急に意味なく攻め込まれる相手に同情したり、逆に騎士道に則った行動を哀しく感じたり、嘲笑される二人を切なく思ったりと、楽しく嗤う気持ちになれませんでした・・・ ただ、ドンキホーテに対するサンチョのつっこみや、ことわざを用いながらする会話などは意外と奥が深く、現代にも通じる教訓じみたコトバもあり、意外に感動しました。 サンチョは普段はマヌケだけどたまに機転がきくし、真理を突いた会話をしたり、性格もかわいくて、サンチョ大好きです。彼がいるので☆増やしました。。
昔の作品なのに楽しく読めました 現在でも小説の読み過ぎで頭がおかしい人が出てきてもおかしくない そこに普遍性を感じました 周りの狂人(主人公)に対する態度が暖かくて微笑ましかったです
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ドン・キホーテ
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セルバンテス
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