千葉俊二の作品一覧
「千葉俊二」の「江戸川乱歩短篇集」「鴎外随筆集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
江戸川乱歩初読。
探偵小説は久々に読んだが、やっぱり面白い。
しかも乱歩の文体はびっくりするほど読みやすく、なめらかな文章がスッと頭に入ってくる。
こういう文章を書きたい。
乱歩の小説は探偵小説といえど、犯罪者視点で話が進むのも、独特で面白いと思った。『金田一少年の事件簿』の犯罪者視点バージョンの漫画を思い出した。また、モチーフにドストエフスキーの『罪と罰』やドイルのホームズシリーズがあったり、名探偵コナンに影響してそうな名前がいくつかあって、そういう発見も面白かった。
また、探偵小説以外にも、シンプルな恐怖小説的な作品もいくつかあって、そういうのも自分の好みに合っていた。
乱歩の短編は全部、読み切るのにちょうどよい長さで、かつどれも同じくらい面白いのだが、以下にとくに好きだった作品をメモしておく。
「D坂の殺人事件」
「心理試験」
「屋根裏の散歩者」
「人間椅子」
「お勢登場」
「木馬は廻る」
「押絵と旅する男」
「目羅博士の不思議な犯罪」
Posted by ブクログ
江戸川乱歩短編集(千葉俊二編/岩浪文庫)
処女作の「二銭銅貨」「D坂の殺人事件」「心理試験」「白昼夢」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「火星の運河」「お勢登場」「鏡地獄」「木馬は廻る」「押絵と旅する男」「目羅博士の不思議な犯罪」の12篇を収録。
個人的に好きなのは「押絵と旅する男」「鏡地獄」「二銭銅貨」。特に「押絵と旅する男」では遠眼鏡を逆さまにしたことで見える世界により恐怖心だけでなく不思議な懐かしさを覚えます。今回、再評価したのは完全犯罪をテーマにした「お勢登場」。閉所恐怖症の人にはきついかもしれません。
編者である日本文学研究者の千葉俊二さんの解説では日本探偵小説の黎明、乱歩と時代の背景についても触れられて興味深い読み物になっています。
「芋虫」や「二廃人」を収録している新潮文庫版の「江戸川乱歩傑作選」には「お勢登場」「押絵と旅する男」がありません。「傑作選」は表紙もいいので、2冊合わせて持ってもいいと思います。
Posted by ブクログ
読みたかった作家が何人もいた。長いお話だと容易に手が出せないけれど、本作は児童文学を集めた名作集ということもあり、とても読みやすかった。色々な作家への入り口を作ってもらえてうれしい。
作品のはじめに各作者の紹介文が入ってるのも個人的にはありがたい。このへんは岩波書店さまさま。
菊池寛、有島武郎、室生犀星、島崎藤村、宇野浩二、内田百閒、椋鳩十、こんなふうに並べて書いてみて、改めてこの一冊を読めたことの収穫が大きかったのをひしひしと感じる。
一作、とても好きだったものを挙げるとしたら、椋鳩十の「月の輪グマ」。作中の子グマがとても可愛らしく、また読み終わった後に通りすがる切なさが心地よい。