作品一覧

  • 文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争

    文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争

    小説・文芸

    4.5
    1巻2,090円 (税込)
    昭和二年二月号『新潮』合評会での谷崎の小説に対する芥川発言に端を発し、舞台を『改造』に移して文学史上に残る〈筋のない小説〉を巡る論争が始まった。――芸術とはなにか。何が文学を文学たらしめているのか――本書では二人の文学観の披瀝と応酬を雑誌発表順に配列し、「新潮合評会」とその俎上に載った小説二篇、論争掲載中の昭和二年七月に自殺した芥川への谷崎の追悼七篇を収録する。
  • 寺田寅彦セレクション1

    寺田寅彦セレクション

    小説・文芸

    -
    1~2巻1,760円 (税込)
    「天災は忘れた頃にやってくる」など、後世に今も残る数々の言葉を生み、物理学者として世界的な業績をあげた寺田寅彦は夏目漱石の高弟として、透徹した観察眼で散文詩的美しさを湛えた文章を物し、科学と芸術の融合を果たした。本巻には『冬彦集』『藪柑子集』『万華鏡』『続冬彦集』から、内田百間に「昭和年代の随筆として後生に遺る第一のもの」と言わしめた、随筆家の真骨頂を示す名品を厳選収録する。
  • 江戸川乱歩短篇集

    江戸川乱歩短篇集

    小説・文芸

    4.2
    1巻1,045円 (税込)
    大正末期、大震災直後の東京にひとりの異才が登場、卓抜な着想、緻密な構成、巧みな語り口で読者をひきこむ優れた短篇を次々と発表していった。日本文学に推理小説の分野を開拓し普及させた江戸川乱歩(1894-1965)の、デビュー作「二銭銅貨」をはじめ「心理試験」「押絵と旅する男」など代表作12篇を収録。
  • 作家たちの17歳

    作家たちの17歳

    小説・文芸

    3.0
    1巻968円 (税込)
    十七歳,誰もまだ「文豪」じゃなかった――太宰治は作家になろうと決意し,宮沢賢治は進路をめぐって父に反発,芥川龍之介は友達と雑誌を作り,谷崎潤一郎は苦学生だった.夏目漱石は下宿で受験勉強し,樋口一葉は父と兄を亡くして一家を背負うことになる.作家たちの十代とその決断を,当時の日記や創作とともに紹介.

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  • 谷崎潤一郎 性慾と文学

    谷崎潤一郎 性慾と文学

    小説・文芸

    -
    1巻847円 (税込)
    谷崎文学の神髄、性と愛の交響。谷崎潤一郎は「無思想の作家」と称されていた。階級闘争を標榜したプロレタリア文学が隆盛をきわめた時代も、戦時体制のもとに民族主義的な思潮が台頭した時代も、谷崎は魅惑的な女性の美しさを描くためだけに命をささげ作品を紡いだ。誰しも政治、実業、学問などで身を立てることを願った、明治という立身出世の時代にあって、なぜ谷崎は社会の変革などよりも官能の充足の方がもっと大切だという人生観を抱くようになったのか。谷崎研究の第一人者が、その人生と作品群を詳細に検証する。
  • 日本児童文学名作集 上

    日本児童文学名作集

    小説・文芸

    3.8
    1~2巻770~924円 (税込)
    イソップ、グリム、アンデルセンの日本初紹介の作品をはじめ、日本の児童文学に新しいページを開いた『赤い鳥』の傑作など児童文学の名作を精選。上巻には、巌谷小波「こがね丸」、小川未明「赤い船」等十七篇、下巻には、芥川竜之介「蜘蛛の糸」、宮沢賢治「オツベルと象」、新美南吉「牛をつないだ椿の木」等二一篇を収める。
  • 鴎外随筆集

    鴎外随筆集

    小説・文芸

    4.1
    1巻704円 (税込)
    幕末、津和野藩の下級武士の子として生まれた森鴎外(1862-1922)は、藩校で漢籍を学び、上京して東大医学部で学んだ。軍医総監に上りつめ、最後は帝室博物館長として没した公的生活と小説家鴎外-封建的イデオロギーと藩籍の素養、近代ヨーロッパ文明と自然科学者の眼が同居したこの作家の息づかいが聞こえる随筆18篇。
  • 地震雑感/津浪と人間 寺田寅彦随筆選集

    地震雑感/津浪と人間 寺田寅彦随筆選集

    小説・文芸

    5.0
    1巻660円 (税込)
    「天災は忘れた頃にやって来る」の名言で有名な寺田寅彦の、地震と津浪に関連する文章を集めた。地震国難の地にあって真の国防とは何かを訴える色あせぬ警告の書。寺田寅彦が漱石門下の友人小宮豊隆に送った「震災絵はがき」のカラー図版十葉を収める。〈解説・註解〉千葉俊二・細川光洋

ユーザーレビュー

  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩初読。
    探偵小説は久々に読んだが、やっぱり面白い。
    しかも乱歩の文体はびっくりするほど読みやすく、なめらかな文章がスッと頭に入ってくる。
    こういう文章を書きたい。

    乱歩の小説は探偵小説といえど、犯罪者視点で話が進むのも、独特で面白いと思った。『金田一少年の事件簿』の犯罪者視点バージョンの漫画を思い出した。また、モチーフにドストエフスキーの『罪と罰』やドイルのホームズシリーズがあったり、名探偵コナンに影響してそうな名前がいくつかあって、そういう発見も面白かった。
    また、探偵小説以外にも、シンプルな恐怖小説的な作品もいくつかあって、そういうのも自分の好みに合っていた。

    乱歩の短編は全部、読み切るのにちょうどよい長さで、かつどれも同じくらい面白いのだが、以下にとくに好きだった作品をメモしておく。

    「D坂の殺人事件」
    「心理試験」
    「屋根裏の散歩者」
    「人間椅子」
    「お勢登場」
    「木馬は廻る」
    「押絵と旅する男」
    「目羅博士の不思議な犯罪」

    0
    2026年05月26日
  • 文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争

    Posted by ブクログ

    「話の筋」について,否定的な芥川龍之介と肯定的な谷崎潤一郎との論争を再現した構成。晩期の芥川と初期の谷崎といった対比もある。

    0
    2024年06月09日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    日本の近代ミステリ小説の礎を切り開いた乱歩の
    代表作が多く集められている短編集で、当時日本では、珍しい探偵が主人公の作品シリーズ、明智小五郎が謎を解決していくのだが、今回の短編集には、「D坂の殺人事件」「心理試験」「屋根裏の散歩者」が、明智小五郎がでてくるのだが、全部面白かったですね。現代のミステリ作品にも通じるトリックなどが、この時代にもう出来上がって
    いるのかと、ビックリしましたね。

    0
    2023年08月20日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩『江戸川乱歩短篇集』岩波文庫。

    千葉俊二により編纂された12編収録の江戸川乱歩短編集。江戸川乱歩の短編は様々な出版社から様々な形式で出版されているが、何度でも読みたくなる。

    『二銭銅貨』『D坂の殺人事件』『心理試験』が絶品。

    『二銭銅貨』。これがデビュー作かと驚くばかりの完成度。真相もトリックも解りきっているのに何度読んでも面白い。作中に登場する乱歩オリジナルの暗号にも驚かされるが、ツイストの魔術師と呼ばれるジェフリー・ディーヴァーも驚くレベルの捻りには脱帽するしかない。工場から給料の5万円を盗んだ泥棒紳士と呼ばれる男を羨むほど生活に困窮していた松村武と私。★★★★★

    『D坂の殺人事件』。明智小五郎の初登場作。まだ若い、書生時代の明智小五郎が殺人犯に疑われるが、見事な推理で犯人の正体を暴く。現代では、さもありなんという事件の真相なのだが、この時代にこうした設定で推理小説を描いた江戸川乱歩という作家は稀有な存在である。中学生の時に春陽堂文庫で読んだが、中学生には刺激が強過ぎた。★★★★★

    『心理試験』。これも名作。犯人と名探偵の攻防が面白い。読者には最初から犯人が提示されており、どのような結末が待っているのかという興味が最後まで読ませる理由なのだろう。『D坂の殺人事件』に続き、明智小五郎が今度は探偵として登場する。学費にも困窮する蕗屋清一郎は友人の下宿先の主である老婆が金を貯めていると聞き、老婆を殺害し、老婆の金を奪う。綿密に計画された蕗屋の犯罪は、担当する判事にも見抜くことが出来なかった。★★★★★

    『白昼夢』。ホラー短編。ありふれた日常の中に潜む狂気と恐怖。狂気と恐怖の飼い主が、その事実について熱弁を奮うが、主人公の私以外、それが事実であることに気付かない。★★★★

    『屋根裏の散歩者』。これもまた名作。明智小五郎と知り合った郷田三良は明智から様々な犯罪について講釈を受けるうちに生来の犯罪嗜好が強くなっていく。そして、ついに殺人という重大犯罪を犯してしまうのだ。再読してみて、明智が郷田を焚き付けなければ良かったのではと思う。★★★★★

    『人間椅子』。捻りの効いた傑作。とある女性作家の元に届いた書簡。そこには身の毛のよだつような内容がしたためられていた。★★★★★

    『火星の運河』。『白昼夢』と同じような系統のホラー。描写が幻想的である。★★★★

    『お勢登場』。浮気者のお勢がチャンスとばかり、夫を亡きものにする。女は怖いという感想は差別的な発言になるのか。★★★★

    『鏡地獄』。球体の内部を鏡貼りにしたらどんな光景が見えるのだろうか。中学生の頃、この短編を読み、興味を持った。鏡に魅了された男が球体の鏡の部屋に入る。★★★★

    『木馬は廻る』。今一つしっくり来ない結末。木馬のある木馬館で働くラッパ吹きの格二郎と女車掌の少女お冬の淡い恋の物語。★★★

    『押絵と旅する男』。ある男が汽車に乗り合せた西洋の魔術師のような風采の男から彼が持つ押絵細工にまつわる不思議な逸話を聞く。世にも奇妙な物語。★★★★

    『目羅博士の不思議な犯罪』。探偵小説の筋を考えるために浅草や上野あたりを散策していた私の前に髪を長く延ばした、青白い顔の青年が現れて語った、月夜に住人が首吊自殺してしまうというビルの部屋の話。★★★

    本体価格850円
    ★★★★★

    0
    2025年02月09日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩短編集(千葉俊二編/岩浪文庫)
    処女作の「二銭銅貨」「D坂の殺人事件」「心理試験」「白昼夢」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「火星の運河」「お勢登場」「鏡地獄」「木馬は廻る」「押絵と旅する男」「目羅博士の不思議な犯罪」の12篇を収録。
    個人的に好きなのは「押絵と旅する男」「鏡地獄」「二銭銅貨」。特に「押絵と旅する男」では遠眼鏡を逆さまにしたことで見える世界により恐怖心だけでなく不思議な懐かしさを覚えます。今回、再評価したのは完全犯罪をテーマにした「お勢登場」。閉所恐怖症の人にはきついかもしれません。
    編者である日本文学研究者の千葉俊二さんの解説では日本探偵小説の黎明、乱歩と時代の背景についても触れられて興味深い読み物になっています。
    「芋虫」や「二廃人」を収録している新潮文庫版の「江戸川乱歩傑作選」には「お勢登場」「押絵と旅する男」がありません。「傑作選」は表紙もいいので、2冊合わせて持ってもいいと思います。

    0
    2023年02月28日

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